明月院の見どころは冬にあり!静寂と絶景を独占する大人の散策

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明月院の見どころは冬にあり!静寂と絶景を独占する大人の散策

あじさい寺として有名な明月院ですが、冬の時期は見どころが少ないのではと心配されている方も多いのではないでしょうか。

実は、冬こそが明月院本来の静けさと美しさを味わえる最高のシーズンなのです。多くの観光客で賑わう初夏とは異なり、冬の境内は静寂に包まれ、ロウバイの甘い香りや風情ある冬枯れの景色をゆっくりと楽しむことができます。

さらに、冷えた体を温めてくれる北鎌倉周辺の美味しいランチ情報も気になるところですよね。

この記事では、私が実際に訪れて感じた冬の明月院の魅力や、混雑を避けて楽しむためのポイントを詳しくご紹介していきます。

  • 冬ならではの静かな境内で「悟りの窓」を誰にも邪魔されず撮影できる
  • 1月から2月にかけて見頃を迎えるロウバイの上品な香りに癒やされる
  • 混雑を避けた快適な参拝スケジュールと北鎌倉駅周辺の注意点がわかる
  • 冷えた体に嬉しいビーフシチューなど冬の北鎌倉おすすめランチを知れる
目次

明月院の冬は見どころが満載!静寂と絶景を独占

「明月院といえばあじさい」というイメージが強いですが、あじさいのない冬の時期だからこそ、普段は見過ごしてしまうような繊細な景色や、心落ち着く静寂に出会うことができます。まずは、私が個人的に強くおすすめしたい、冬ならではの明月院の見どころについてお話ししますね。

枯淡の美学を感じる冬枯れのあじさい

冬の明月院を訪れて最初に驚くのは、その静けさかもしれません。初夏には青一色に染まる参道も、冬には葉を落とした木々や、ドライフラワーのように茶色く色づいたあじさいが残る、落ち着いた雰囲気に包まれています。

一見すると「枯れているだけ」に見えるかもしれませんが、冬の低い日差しを浴びて黄金色に輝くあじさいの姿には、詫び寂びに通じる「枯淡の美」があるんです。華やかさはないものの、命のサイクルを感じさせるその姿はとてもフォトジェニックで、冬の空気感と相まって独特の風情を醸し出しています。

また、木々の葉が落ちているため視界が抜け、普段は見えにくいお寺の建築構造や、鎌倉特有の谷戸(やと)の地形がよくわかるのも面白いポイントですね。

1月は見頃を迎えたロウバイが香る

冬の明月院で主役を務める花といえば、間違いなく「ロウバイ(蝋梅)」です。例年1月中旬から2月にかけて見頃を迎えるこの花は、その名の通り蝋細工のような半透明の黄色い花弁が特徴で、青空にとてもよく映えます。

ここがポイント! ロウバイの最大の魅力は、その「香り」です。まるで上品な香水のような甘く爽やかな香りが境内に漂い、マスクをしていてもふわっと感じるほど。写真では伝わらない、現地を訪れた人だけの特権ですね。

ただし、気候によっては開花時期が前後することがあります。2025年のように少し開花が遅れる年もあるようなので、お出かけ前には最新の開花情報をチェックしておくと安心です。

悟りの窓から眺める円窓の冬景色

明月院のシンボルである本堂の円窓、通称「悟りの窓」。ここからの景色を楽しむなら、私は断然冬をおすすめします。

あじさいや紅葉のシーズンには、この窓の前に行列ができてしまい、後ろの人を気にしてゆっくり眺めたり写真を撮ったりするのが難しいこともありますよね。でも、冬なら参拝客もまばらなので、この美しい円窓を独り占めできる時間がたっぷりあるんです。

冬の円窓の向こう側に広がる後庭園は、華やかな花こそありませんが、木の枝ぶりが影絵のように浮かび上がり、凛とした美しさがあります。

特に1月下旬頃など、タイミングが合えば庭園に「緋毛氈(ひもうせん)」と呼ばれる赤い敷物が敷かれていることがあり、モノトーンの冬景色に鮮やかな赤が映えて、息をのむほど幻想的ですよ。

紅白の梅や水仙が開花し春を感じる

ロウバイの時期と重なるようにして、境内では梅の花もほころび始めます。特に開山堂の「やぐら」前にある紅梅は立派で、歴史を感じさせる石造りの背景と、鮮やかなピンク色のコントラストがたまりません。

また、足元に目を向けると可憐な水仙(スイセン)が咲いているのを見つけることができます。頭上には梅、足元には水仙。まだ寒さは厳しいですが、植物たちが少しずつ春の準備をしている様子を感じられて、なんだか温かい気持ちになれるんですよね。

豆知識 開山堂の近くには、大きな岩盤に根を張っているモミジの木があります。冬は葉がない分、その力強い根の張り方がよく観察できるので、ぜひ「生命力」を感じてみてください。

雪の日は水墨画のような世界が広がる

めったに見られるものではありませんが、もし冬の鎌倉で雪予報が出たら、それは千載一遇のチャンスかもしれません。

雪が積もった明月院は、まさに水墨画の世界。普段の「明月院ブルー」は見られませんが、参道の石段や木々が真っ白に染まり、音のない静寂の世界が広がります。特に雪化粧をした円窓からの眺めは、言葉を失うほどの美しさです。

雪の日は交通機関の乱れなどに注意が必要ですが、もしタイミングが合えば、奇跡のような絶景に出会えるかもしれませんよ。

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冬は混雑を回避してゆっくり写真撮影

先ほどもお伝えしましたが、冬の明月院(特に平日)は驚くほど空いています。あじさいの時期には数時間待ちになることもある場所が、冬なら境内には数人〜十数人しかいない、なんてことも珍しくありません。

これは写真好きの方にとっては最高の環境ですよね。人が写り込まない参道の写真や、納得いくまで構図にこだわった円窓の写真が撮り放題です。静かな境内で、鳥のさえずりや風の音を聞きながら、自分のペースでゆっくりと散策できるのは、冬ならではの贅沢な時間の使い方かなと思います。

北鎌倉の古民家カフェで温かいランチ

冬の散策で冷えた体を休めるなら、温かみのある古民家カフェがおすすめです。私が個人的に推したいのが、北鎌倉駅から徒歩圏内にある「アルビコッカ(Albicocca)」さんです。

明治時代の古民家をリノベーションしたお店で、木のぬくもりを感じる店内は、冬の寒さを忘れさせてくれるような安心感があります。本格的なイタリアンや洋食が楽しめるので、ちょっと贅沢なランチデートにもぴったりですよ。

名物のビーフシチューで冷えた体を癒やす

もう一軒、冬にぜひ訪れてほしいのが「狸穴 Cafe(マミアナカフェ)」さんです。明月院からも近く、山小屋風の建物が特徴的なお店です。

ここの冬の名物といえば、なんといっても熱々のビーフシチュー!大きな肉の塊がごろっと入っていて、食べ応えも抜群です。さらにホットワインも提供されているので、ストーブの効いた店内で温かいシチューとホットワインをいただけば、身も心もポカポカになりますよ。

年末年始の参拝と北鎌倉駅の混雑状況

基本的に空いている冬の明月院ですが、年末年始(特に三が日)だけは注意が必要です。ここにはちょっとした「ねじれ現象」があるんです。

注意点 明月院の境内自体は、初詣のメインスポットではないため比較的空いています。しかし、北鎌倉駅や周辺道路は、鶴岡八幡宮へ向かう初詣客で大混雑します。

そのため、お寺に着くまでの移動で疲れてしまう可能性があります。もし三が日に訪れるなら、駅が混雑する前の朝早い時間(9時〜10時頃)か、逆に人が引き始める夕方(15時過ぎ)を狙うのが賢明です。また、鎌倉周辺は交通規制も敷かれるため、車でのアクセスは避けて電車を利用しましょう。

冬の拝観料や営業時間と御朱印の対応

最後に、お出かけ前にチェックしておきたい基本情報をまとめておきますね。冬でも営業時間は通常通りですが、日が落ちるのが早いので早めの入山がおすすめです。

項目詳細情報
拝観時間9:00 〜 16:00(最終受付15:30頃)
拝観料高校生以上 500円 / 小中学生 300円
休業日なし(年中無休)
御朱印通常は直書き(混雑時は書き置き対応の場合あり)
本堂後庭園冬は原則非公開(円窓からの鑑賞のみ)

補足 本堂後庭園は通常、ハナショウブと紅葉の時期のみの公開ですが、1月などに特別公開されるケースも稀にあります。ただ、基本的には「窓から見るもの」と思っておいたほうが無難ですね。

※情報は変更になる可能性があります。正確な情報は必ず鎌倉市観光協会の公式サイト等をご確認ください。

明月院の冬は見どころと癒やしに溢れている

今回は「明月院 見どころ 冬」をテーマに、この季節ならではの楽しみ方をご紹介しました。

あじさいの華やかさはありませんが、その分、ロウバイの香りや円窓の美しさ、そして何より「静寂」という贅沢な時間を独り占めできるのが冬の明月院の魅力です。人混みに疲れることなく、心静かに自分と向き合う時間は、まさに心のリトリート(保養)になりますよ。

ぜひ今年の冬は、温かい格好をして、北鎌倉の美味しいランチと共に、静かな明月院散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。

明月院の情報

公式サイト明月院
住所神奈川県鎌倉市山ノ内189
営業時間9時00分~16時00分
料金【拝観料】
高校生以上:500円、小中学生:300円、障害者:無料(要障害者手帳)
*付添1名無料【本堂後庭園公開】
拝観料と改めて500円
電話番号0467243437
駐車場はありますか?なし

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