尾瀬国立公園はいつから?初心者向け完全ガイドを写真付きでご紹介。

尾瀬国立公園はいつから訪問できるのか、初めての計画で疑問に思っていませんか?そもそも尾瀬国立公園は何県にあるの?という基本から、シーズンごとの見どころを紹介しつつ、入山シーズンはいつまでか、気になる現地のクチコミ情報や公園内のトイレ事情についてもお答えします。
この記事では、尾瀬国立公園へいつから行く?アクセスと準備と題して、車でのアクセスと交通規制や各登山口の駐車場情報、電車でのアクセス方法、現地でのバス利用についてまでを網羅。さらに最近話題の星野リゾートに泊まる選択肢もご紹介します。さあ、この記事を読んで、あなたが尾瀬国立公園へいつから行くか計画しよう。
この記事で分かること
- 尾瀬のシーズンと花々の見頃
- マイカーや公共交通での詳しいアクセス方法
- 知っておくべき交通規制と駐車場の情報
- 宿泊施設やトイレなど現地の設備事情
尾瀬国立公園はいつから楽しめる?基本情報
- 尾瀬国立公園は何県にあるの?
- シーズンごとの見どころを紹介
- 入山シーズンはいつまで?
- 気になる現地のクチコミ情報
- 公園内のトイレ事情について
尾瀬国立公園は何県にあるの?
尾瀬国立公園は、群馬県、福島県、栃木県、新潟県の4県にまたがる広大な国立公園です。2007年8月30日に、それまでの日光国立公園から尾瀬地域が独立し、会津駒ヶ岳などを加えて29番目の国立公園として誕生しました。
総面積は37,222ヘクタールにも及びます。
公園の中心には、本州最大の高層湿原である「尾瀬ヶ原」と、火山活動によって生まれた「尾瀬沼」が広がっています。これらの貴重な湿原環境と、それを取り囲む至仏山(しぶつさん)や燧ヶ岳(ひうちがたけ)といった名峰が織りなす景観は、国の特別天然記念物にも指定されている日本の宝です。
シーズンごとの見どころを紹介
尾瀬は季節ごとに全く異なる表情を見せてくれるのが大きな魅力です。訪れる時期によって楽しめる花や景色が変わるため、目的に合わせてシーズンを選びましょう。
春(5月中旬~6月):ミズバショウの季節

長い雪の季節が終わり、雪解けとともに尾瀬は一斉に芽吹きの季節を迎えます。この時期の主役は、なんといっても「ミズバショウ」。尾瀬ヶ原に広がる白い可憐な群生は、多くのハイカーを魅了します。唱歌『夏の思い出』では夏の花として歌われていますが、見頃は雪解け後の春です。
夏(7月~8月):高山植物の競演

ワタスゲの白い穂が風に揺れ、ニッコウキスゲが湿原を黄色い絨毯のように染め上げる、尾瀬が最も華やぐ季節です。キンコウカやモウセンゴケなど、多種多様な高山植物が次々と咲き誇り、まさに「花の楽園」と呼ぶにふさわしい光景が広がります。
秋(9月中旬~10月中旬):草紅葉と紅葉

夏が過ぎると、尾瀬ヶ原の草々は黄金色に染まり、「草紅葉(くさもみじ)」の美しい景色が広がります。周囲の山々の木々も赤や黄色に色づき始め、湿原の金色とのコントラストは見事です。空気が澄み、山々がより一層美しく見える季節でもあります。
入山シーズンはいつまで?
尾瀬国立公園の一般的なシーズンは、例年5月中旬の山開きから10月下旬頃までです。この期間は、登山口までのアクセス道路が通行可能となり、山小屋やビジターセンターなどの施設も営業しています。
特に、ミズバショウが見頃となる5月下旬から6月中旬と、ニッコウキスゲや紅葉が美しい7月や9月下旬の週末は大変混雑します。
冬期(11月~4月)は閉鎖

尾瀬は標高が高く、11月上旬には雪が降り始め、冬の間は深い雪に閉ざされます。各登山口へ続く道路は冬期閉鎖となり、一般の車両は通行できなくなります。山小屋などの施設も全て閉鎖されるため、雪山の経験が豊富な上級者を除き、冬の入山はできません。安全に楽しむためにも、必ずシーズン中に訪れましょう。
気になる現地のクチコミ情報
実際に尾瀬を訪れた人々からは、その雄大な自然を絶賛する声が数多く寄せられています。以下に代表的なクチコミのポイントをまとめました。
ポジティブなクチコミ
- 見渡す限りの大自然に感動し、心から癒やされた。
- 季節ごとの花が本当に美しく、何度でも訪れたくなる。
- 木道が整備されていて歩きやすいが、しっかりとした装備は必要。
- 星空が素晴らしく、宿泊してよかった。
一方で、自然の厳しさに関する声も。山の天気は変わりやすく、携帯電話の電波も通じない場所がほとんどです。日帰りでもしっかりとした計画と準備が大切、というアドバイスが多く見られます。
公園内のトイレ事情について

引用:公式サイトより引用
山岳地での心配事の一つがトイレですが、尾瀬では主要な拠点に清潔な公衆トイレが設置されているため、安心して楽しむことができます。山ノ鼻、竜宮、尾瀬沼などに設置されており、快適に利用可能です。
これらのトイレは、湿原の貴重な環境を守るため、汚水を微生物で分解処理する高度な浄化槽を備えています。処理された水は河川に放流され、固形物はヘリコプターで域外へ運び出されています。
トイレチップと携帯トイレを忘れずに
この施設の維持管理には莫大な費用がかかるため、トイレの入口にはチップ箱が設置されています。利用する際は、1回100円程度の協力金をお願いします。また、至仏山や燧ヶ岳の登山道にはトイレがありません。登山をする際は、必ず携帯トイレを持参しましょう。
尾瀬国立公園へいつから行く?アクセスと準備
- 車でのアクセスと交通規制
- 各登山口の駐車場情報
- 電車でのアクセス方法
- 現地でのバス利用について
- 話題の星野リゾートに泊まる
- 尾瀬国立公園へいつから行くか計画しよう
車でのアクセスと交通規制
尾瀬へは車でのアクセスが便利ですが、自然保護の観点から厳しい交通規制が敷かれています。特に、最も入山者が多い群馬県側の鳩待峠(はとまちとうげ)登山口へは、シーズンを通してマイカーでは行けません。
関越自動車道の沼田ICから戸倉(とくら)地区まで行き、そこにある駐車場に車を停め、乗合バスまたは乗合タクシーに乗り換えるのが基本のルートとなります。この「パーク&ライド」方式を理解しておくことが重要です。
主な登山口へのアクセスルート
- 鳩待峠口(群馬県側):沼田IC → 戸倉駐車場(駐車) → 乗合バス/タクシー → 鳩待峠
- 大清水口(群馬県側):沼田IC → 大清水駐車場(駐車)
- 御池・沼山峠口(福島県側):西那須野塩原IC → 御池駐車場(駐車) → シャトルバス → 沼山峠
規制期間や時間は年によって変動するため、訪問前には必ず片品村のウェブサイトなどで最新の交通対策情報を確認してください。
各登山口の駐車場情報
各登山口には、マイカーやバスを停めるための駐車場が整備されています。駐車場の場所と料金を事前に把握しておくと、当日の移動がスムーズになります。
駐車場名 | 登山口 | 台数 | 料金(普通車) |
---|---|---|---|
尾瀬第一・第二駐車場 | 鳩待峠(戸倉で乗換) | 計530台 | 1,000円 / 24時間 |
スノーパーク尾瀬戸倉 | 鳩待峠(戸倉で乗換) | 500台 | 1,000円 / 日 |
大清水駐車場 | 大清水 | 100台 | 1,000円 / 日 |
御池駐車場 | 御池・沼山峠 | 400台 | 1,000円 / 回 |
七入駐車場 | 御池・沼山峠(御池までバス) | 880台 | 無料 |
週末や連休は駐車場が大変混雑します。特に戸倉地区の駐車場は満車になることも多いため、早朝に到着するように計画を立てるのがおすすめです。
電車でのアクセス方法
公共交通機関を利用して尾瀬へアクセスすることも可能です。最寄り駅からは路線バスを乗り継いで各登山口へ向かいます。
群馬県側(鳩待峠・大清水)へのアクセス
東京方面からは、JR上越新幹線で上毛高原駅へ、またはJR上越線で沼田駅へ向かいます。両駅から、関越交通の路線バスが戸倉・大清水方面へ運行しています。
- 上毛高原駅 → (バス約2時間) → 大清水
- 沼田駅 → (バス約1時間35分) → 大清水
福島県側(御池・沼山峠)へのアクセス
会津鉄道の会津田島駅が拠点となります。駅から会津バスが御池・沼山峠方面へ運行しています。
- 会津田島駅 → (バス約2時間20分) → 沼山峠
運行本数が限られているため、事前に時刻表をしっかりと確認し、乗り継ぎ時間を考慮した計画を立てることが不可欠です。
現地でのバス利用について
前述の通り、尾瀬では交通規制区間を走る乗合バス・乗合タクシー(シャトル便)の利用が必須となる場面が多くあります。これらのバスは現地の交通を支える重要な足です。
主なシャトル便運行区間と料金(片道)
- 戸倉 ~ 鳩待峠(群馬):大人1,300円 / 子供650円
- 大清水 ~ 一ノ瀬(群馬):大人1,000円 / 子供500円
- 御池 ~ 沼山峠(福島):大人600円 / 子供300円 ※料金は要確認
週末や繁忙期はバス乗り場が長蛇の列になることもあります。チケットは共通で、バスもタクシーも来た順に乗車するのが基本です。時間に余裕を持った行動を心がけましょう。
話題の星野リゾートに泊まる
これまで尾瀬の宿泊は山小屋が中心でしたが、2025年9月1日に新しい選択肢として「星野リゾート LUCY尾瀬鳩待」が開業しました。
この施設は「心揺さぶる山ホテル」をコンセプトに、山小屋の良さとホテルの快適さを両立させています。特筆すべきは、一般的な山小屋では難しいとされる以下の“6つのプロミス”を掲げている点です。
- プライベートな寝室
- 温水洗浄トイレ
- シャワー&パウダールーム
- 肉・魚・卵のぜいたくごはん
- 24時間使えるラストコンビニ
- 充電・Wi-Fi無制限
登山の玄関口である鳩待峠に位置しているため、アクセスは抜群です。登山初心者や、より快適に尾瀬滞在を楽しみたい方にとって、非常に魅力的な施設ですね。ただし、大変人気が高く予約が取りにくいため、計画は早めに立てることをおすすめします。
尾瀬国立公園へいつから行くか計画しよう
この記事のまとめ
- 尾瀬国立公園は群馬・福島・栃木・新潟の4県にまたがる
- 一般的なシーズンは5月中旬から10月下旬まで
- 冬期(11月~4月)は道路閉鎖で入山不可
- 春の見どころはミズバショウの群生
- 夏はニッコウキスゲなど多くの高山植物が咲き誇る
- 秋は湿原の草紅葉が見事
- 主要な登山口へはマイカー規制がある
- 群馬側からは戸倉の駐車場に停めバスに乗り換えるのが基本
- 駐車場は有料で週末は混雑するため早着がおすすめ
- 電車とバスを乗り継いでアクセスすることも可能
- トイレは清潔だが100円程度の協力金が必要
- 至仏山や燧ヶ岳の登山道にはトイレがないため携帯トイレを
- 2025年9月に星野リゾートが開業し宿泊の選択肢が増えた
- 山の天気は変わりやすく携帯の電波も届かない
- 訪問前には必ず最新の交通情報や天気を確認しよう
の情報と地図
公式サイト | 尾瀬国立公園 |
住所 | 群馬県利根郡片品村 |
営業時間 | 24 時間営業 |
料金 | |
電話番号 | 0486000516 |
駐車場はありますか? | あり |