忍野八海の読み方は?観光前に知るべき参考情報を記載しているので予習がてらお読みください。

忍野八海の読み方は「おしのはっかい」が正解ですが、ただ名前を知っているだけで訪れると、その魅力を十分に味わえないかもしれません。
この記事では、忍野八海はどこにある?という基本的な場所から、池の水はなぜ青いのか?という神秘、観光の所要時間の目安や、営業時間は決まっている?といった実用的な情報まで、初心者にも分かりやすく解説します。
まずは観光案内所を活用しよう、というプロの視点も紹介。さらに、忍野八海の読み方と訪問時の注意点として、車で行く場合の注意点や周辺の駐車場について、電車・バスでのアクセス方法も網羅。がっかり、つまらないという評判の真相や、中国人観光客はなぜ多い?という疑問にもお答えします。
この記事を読めば、忍野八海の読み方と観光のポイントを完璧にマスターできます。
この記事で分かること
- 忍野八海の正しい読み方と基本情報
- 8つの池の見どころと効率的な回り方
- 車・公共交通機関でのアクセスと駐車場情報
- 混雑を避け「がっかり」しないための注意点
忍野八海の読み方と基本情報

- 忍野八海はどこにある?
- 池の水はなぜ青いのか?
- 観光の所要時間の目安
- 営業時間は決まっている?
- まずは観光案内所を活用しよう
忍野八海はどこにある?
忍野八海(おしのはっかい)は、山梨県南都留郡忍野村(やまなしけんなんつるぐん おしのむら)に位置しています。富士山の北東麓に広がる、日本の原風景とも言える美しい場所です。
その地理的な特徴から、富士山との関わりが非常に深いことで知られています。もともとは「宇津湖」という巨大な湖でしたが、富士山の噴火活動によって山中湖と忍野湖に分断され、その後、忍野湖が干上がった場所に残った湧水池が忍野八海となりました。
世界に認められた価値
忍野八海は、その文化的・自然的価値から、複数の称号を持っています。
- 国の天然記念物(昭和9年指定)
- 全国名水百選(昭和60年選定)
- 世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産(平成25年登録)
富士山を背景とした美しい水景と、富士講信者の巡礼地であった歴史的背景が世界的に認められています。
池の水はなぜ青いのか?

忍野八海を訪れた多くの人が感動するのが、吸い込まれるように青く、どこまでも透き通った池の水です。この神秘的な青さには、富士山が生み出した奇跡が関係しています。
その秘密は、水の成り立ちにあります。富士山に降った雪や雨は、地面に染み込んだ後、何層にも重なった多孔質の溶岩の間を通り抜けていきます。
この過程で、水は自然のフィルターによって数十年の歳月をかけてゆっくりとろ過され、不純物が完全に取り除かれた透明度の高い水となって地上に湧き出てくるのです。
水自体に色はありませんが、透明度が高い水は、太陽光の中の青い光をより多く散乱・反射させる性質があります。そのため、深い場所ほど、池の底まで見えるほどの透明度と相まって、美しい藍色や青色に見えるのです。
水中の魚がまるで空を飛んでいるかのように見えるのも、この驚異的な透明度のなせる業です。
観光の所要時間の目安
忍野八海を観光する際の所要時間は、8つの池すべてを巡る場合、1時間半から2時間程度を見ておくのがおすすめです。
8つの池はそれぞれ少しずつ離れており、散策しながら巡る形になります。特に一番霊場の「出口池」は他の7つの池から徒歩10分ほど離れた場所にあるため、時間に余裕が必要です。
所要時間の内訳(モデルプラン)
- 中心部の7つの池巡り:約1時間
- 出口池への往復と見学:約30分~40分
- お土産店や食べ歩き:約30分
もし時間が限られている場合は、中心部にある賑やかな「湧池」周辺だけでも30分~1時間ほどで楽しめます。しかし、忍野八海本来の静かな雰囲気を味わうなら、少し足を延ばしてすべての池を巡ることをお勧めします。
営業時間は決まっている?
忍野八海は自然景観であり、村の中に池が点在しているため、特定の入場口やゲートはなく、24時間いつでも自由に見学可能です。早朝の静かな時間帯や、夕暮れの風景を楽しむこともできます。
ただし、1つだけ例外と注意点があります。
「底抜池」の見学には入場料と時間制限あり
八海のひとつである三番霊場「底抜池(そこなしいけ)」は、「榛の木林資料館」という有料施設の敷地内にあります。そのため、この池を見学するには資料館の開館時間内(午前9時~午後5時)に訪れ、入場料を支払う必要があります。
- 大人(中学生以上):300円
- 子供(小学生):150円
また、夜間は街灯が少なく非常に暗くなるため、安全のためにも散策は日中に行うようにしましょう。
まずは観光案内所を活用しよう

忍野八海に到着したら、まず「忍野村観光案内所」に立ち寄ることを強くおすすめします。観光をスムーズに、そしてより深く楽しむための情報がここで手に入ります。
観光案内所は、中心的な池である「湧池」の近くにあり、観光客にとって便利な拠点です。ここで得られるメリットはたくさんあります。
- 公式マップの入手:8つの池の場所やおすすめの散策ルートが記されたマップを無料で入手できます。これがあるだけで、迷わずに効率よく池を巡ることが可能です。
- 最新情報の確認:イベント情報や、天候による道の状況など、リアルタイムの情報をスタッフから聞くことができます。
- 歴史や伝説を知る:スタッフの方に尋ねれば、忍野八海の歴史やそれぞれの池にまつわる伝説などを教えてもらうこともできます。
- 設備の利用:綺麗なトイレが完備されており、無料で車椅子の貸し出しも行っています(要予約)。
最初に案内所に立ち寄るかどうかで、観光の満足度が大きく変わってきます。ぜひ活用しましょう。
かまぼこは食べよう

小腹が空いたので、お土産屋さんにあるかまぼこ屋さん。ここのかまぼこが本当に美味しい!最初は1個だけ買ったんだけど、美味しくておかわりしました。

左がチーズで右がじゃがバターのかまぼこ。どっちも美味しいけど、最初に食べたエビとアサリのかまぼこが一番のおすすめかな。
忍野八海の読み方と訪問時の注意点

- 車で行く場合の注意点
- 周辺の駐車場について
- 電車・バスでのアクセス方法
- がっかり、つまらないという評判
- 中国人観光客はなぜ多い?
- 忍野八海の読み方と観光のポイント
車で行く場合の注意点
忍野八海は駅から少し離れているため、車でのアクセスが非常に便利です。しかし、快適なドライブにするために、いくつか知っておくべき注意点があります。
高速道路の最寄りインター
東京方面からは中央自動車道の河口湖IC、または東富士五湖道路の山中湖ICが最寄りです。名古屋方面からも東富士五湖道路の山中湖ICを利用するのが一般的で、どちらのインターからも約10分~20分で到着します。
冬場の運転にはスタッドレスタイヤが必須
忍野村は標高が高いため、冬は厳しい寒さに見舞われます。例年11月後半から3月頃までは、積雪や路面の凍結の可能性があります。ノーマルタイヤでの走行は非常に危険ですので、この時期に車で訪れる際は、必ずスタッドレスタイヤを装着するか、タイヤチェーンを携行してください。
また、週末や連休は周辺道路が混雑することが多いため、時間に余裕を持った計画を立てることをおすすめします。
周辺の駐車場について
忍野八海には、村営の公式駐車場はありません。その代わり、周辺にお土産物屋などが運営する民営の有料駐車場が多数点在しています。
料金の相場は、普通車1回300円程度で、比較的リーズナブルです。中心部に近い場所ほど早く満車になる傾向があるため、休日は少し早めに到着すると安心です。
お買い物で駐車料金が無料になるサービスも
一部の駐車場では、併設されたお土産物屋で一定金額以上の買い物をすると、駐車料金が無料になるサービスを行っています。お土産を買う予定がある方は、こうした駐車場を利用するとお得です。例えば、「忍野屋駐車場」では500円以上の購入で無料になります。
駐車場は現金のみの場所も多いので、小銭を用意しておくとスムーズです。カーナビで目的地を設定する際は、特定の駐車場の住所を入力すると迷わず到着できます。
電車・バスでのアクセス方法
公共交通機関を利用して忍野八海へ行くことも可能です。最寄り駅は富士急行線の「富士山駅」で、そこから路線バスに乗り換えるのが一般的なルートです。
首都圏からの主なルート
- 電車+バス:JR中央線で「大月駅」まで行き、富士急行線に乗り換え「富士山駅」で下車。そこから路線バス(内野行き、またはファナック経由平野行き)に乗車し、「忍野八海」または「忍野八海入口」バス停で下車します(バス乗車時間約25分)。
- 高速バス:新宿駅南口のバスタ新宿から出ている中央高速バス「富士五湖方面行き」に乗車し、「忍野八海」バス停で下車するのが最も乗り換えがなく便利です。所要時間は約2時間半です。
路線バスの本数は限られているため、事前に時刻表を確認し、乗り遅れないように計画を立てることが重要です。
がっかり、つまらないという評判
インターネットの口コミなどで、忍野八海に対して「がっかりした」「意外とつまらない」といったネガティブな評判を目にすることがあります。これには、いくつかの理由が考えられます。
理由1:過度な観光地化
忍野八海、特に中心部の「湧池」周辺は、多くのお土産物屋や飲食店が密集しており、常に観光客で賑わっています。この賑わいが「イメージしていた日本の原風景と違った」と感じさせ、がっかりに繋がることがあります。静かで神秘的な雰囲気を期待していくと、ギャップを感じるかもしれません。
理由2:人工池の存在
お土産物屋「池本」の前にある、最も大きく深く、青く見える池は「中池」と呼ばれ、実は忍野八海には含まれない人工の池です。
多くの観光客がこの池を忍野八海のメインだと勘違いし、他の本物の池を見ずに帰ってしまうケースがあります。本物の池の多くは、より素朴で静かな場所にあります。
「がっかり」を避けるには、事前にマップで8つの池の場所をしっかり確認し、賑やかな中心部だけでなく、少し離れた場所にある池まで足を運んでみることです。そうすれば、忍野八海本来の静謐な美しさにきっと出会えるはずですよ。
中国人観光客はなぜ多い?

忍野八海を訪れると、特に中国人を中心とした海外からの観光客が多いことに気づくでしょう。これには、いくつかの理由が複合的に関係しています。
- 富士山観光のセットコース:富士山五合目へ向かうツアーの経由地として、アクセスしやすい忍野八海が行程に組み込まれることが非常に多いです。
- 縁起の良い「八」の数字:中国では数字の「八」が末広がりで非常に縁起が良いとされています。「八つの海」という名前そのものが、強い魅力を持っているのです。
- SNSでの拡散:「日本の原風景」を感じさせる茅葺屋根の家々と、雄大な富士山を背景にした池の写真は、SNS映え抜群です。特に中国系のSNSで人気が広まり、訪れたい観光地として定着しました。
- 水への信仰:池にコインを投げ入れる観光客が後を絶ちませんが、これは「池にコインを投げると幸せになれる」という、海外で自然発生した独自の伝説に基づいているようです。
これらの理由から、忍野八海は海外、特に中華圏からの観光客にとって魅力的になっているようですが、日本人からするとがっかりする点です。
写真に写るキラキラしているのはすべてコインですが、『公式としては辞めて欲しい』との事なので、日本人は辞めましょうね。
忍野八海の読み方と観光のポイント
この記事のまとめ
- 忍野八海の読み方は「おしのはっかい」
- 場所は山梨県忍野村で富士山の麓にある世界文化遺産
- 池の水が青いのは富士山の雪解け水がろ過され透明度が高いため
- 観光所要時間は8つ全て巡るなら1時間半から2時間が目安
- 基本的に24時間見学可能だが「底抜池」のみ有料で時間制限あり
- 訪問時はまず観光案内所で公式マップを入手するのがおすすめ
- 車でのアクセスが便利だが冬期はスタッドレスタイヤが必須
- 駐車場は民営の有料駐車場を利用するのが一般的
- 電車の場合は富士山駅からバスに乗り換える
- 「がっかり」する原因は中心部の商業化と人工池の存在
- 中国人観光客が多いのは富士山観光と縁起の良い名前に理由がある
- 8つの池はそれぞれ伝説や特徴があり巡る価値がある
- 静かな雰囲気を味わいたいなら中心部から離れた池も訪れよう
- 時間に余裕を持って計画することが満足度を高める鍵
- 正しい知識を持って訪れれば日本の原風景を満喫できる
忍野八海の情報と地図
公式サイト | 忍野八海 |
住所 | 山梨県南都留郡忍野村忍草 |
営業時間 | 24 時間営業 |
料金 | なし |
電話番号 | 0555844222 |
駐車場はありますか? | 有料駐車場 |