瑠璃光寺は山口になぜ建てられた?国宝五重塔の歴史

瑠璃光寺が山口になぜ建てられたのか、その理由をご存知ですか?この記事では、まず瑠璃光寺の正しい読み方や、瑠璃光寺は何県にある?五重塔は何時代の建築かといった基本から解説します。
世界遺産ではない国宝の価値とは何か、境内のおすすめの見どころもご紹介。この記事は、瑠璃光寺が山口になぜ建てられたかを知る観光ガイドです。
観光の所要時間はどれくらい?駐車場の場所についてや入場料はかかるの?夜間ライトアップの時間まで網羅。山口名物のお土産ういろうの情報も。瑠璃光寺が山口になぜ建てられたかの総まとめとして、旅の計画に必要な全てをお届けします。
この記事で分かること
- 五重塔が建てられた歴史的背景と大内文化
- 国宝五重塔の見どころと構造の美しさ
- 観光の所要時間・アクセス・駐車場・料金情報
- ライトアップや周辺グルメなど楽しみ方のヒント
瑠璃光寺が山口になぜ建てられたか?歴史と概要

- 瑠璃光寺の正しい読み方
- 瑠璃光寺は何県にある?
- 五重塔は何時代の建築か
- 世界遺産ではない国宝の価値
- 境内のおすすめの見どころ
瑠璃光寺の正しい読み方

まず、この歴史あるお寺の正しい読み方は「るりこうじ」です。境内全体が整備されている香山公園(こうざんこうえん)と合わせて覚えておくと、現地の案内などで戸惑うことがありません。美しい響きの名前と共に、その歴史を紐解いていきましょう。
瑠璃光寺は何県にある?
瑠璃光寺は、山口県山口市香山町にあります。山口市は、室町時代に京の都を模した街づくりが進められ、「西の京」と称されるほど栄えた歴史を持ちます。瑠璃光寺五重塔は、その華やかな時代の文化を今に伝える、山口市のシンボル的な存在です。
世界が注目する山口市
2024年には、アメリカのニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ「行くべき52カ所」に山口市が選出され、その代表的な名所として瑠璃光寺五重塔が「非の打ちどころがない」と絶賛されました。世界的にもその美しさが認められています。
五重塔は何時代の建築か

国宝である瑠璃光寺五重塔が建立されたのは、室町時代中期です。兄である大内義弘を弔うために弟の盛見が建立を開始し、嘉吉2年(1442年)頃に完成しました。
この時代、山口を拠点とした守護大名・大内氏は大きな勢力を誇り、独自の「大内文化」を花開かせました。五重塔は、その大内文化の最高傑作と評され、室町時代の建築物の中でも特に秀でたものとして、約600年もの間、優雅な姿を保ち続けています。
世界遺産ではない国宝の価値
瑠璃光寺五重塔は世界遺産には登録されていませんが、それとは異なる価値基準で日本の至宝とされる国宝に指定されています。その美しさは格別で、奈良県の法隆寺、京都府の醍醐寺の五重塔と並び、「日本三名塔」の一つに数えられています。
構造的な特徴は、屋根が檜(ひのき)の樹皮を重ねて作られる日本古来の伝統技法「檜皮葺(ひわだぶき)」である点です。これにより、優美で緩やかな屋根の曲線が生まれています。塔身は上層にいくほど細くなっており、シャープさと安定感が調和した立ち姿は、見る者を魅了します。
令和の大改修について
現在、五重塔は約70年ぶりとなる檜皮葺屋根の全面葺き替え工事が行われています(2025年12月頃まで予定)。期間中は塔全体がシートで覆われますが、改修中の今しか見られない特別な催しや限定御朱印などもありますので、公式サイトで最新情報をご確認ください。
境内のおすすめの見どころ

瑠璃光寺は「香山公園」という広大な公園の中にあり、国宝の五重塔以外にも歴史を感じられる見どころが数多く点在しています。
香山公園内の主な見どころ
- 瑠璃光寺資料館:国宝五重塔の精巧な15分の1模型や、全国の五重塔に関する資料が展示されています。(有料)
- 枕流亭(ちんりゅうてい):幕末、薩摩藩と長州藩が密議を交わし、歴史を動かす「薩長同盟」の話し合いが行われたとされる歴史的な建物です。
- 露山堂(ろざんどう):長州藩主・毛利敬親が討幕の密談を重ねたと言われる茶室。
- うぐいす張りの石畳:毛利家の墓所へ続く参道の石畳で、特定の位置で足を踏み鳴らすと、うぐいすの鳴き声のような美しい音が反響する不思議な場所です。
また、公園内は桜や梅、紅葉の名所としても知られ、四季折々の自然と歴史的建造物の調和した美しい風景を楽しむことができます。
瑠璃光寺が山口になぜ建てられたかを知る観光ガイド

- 観光の所要時間はどれくらい?
- 駐車場の場所について
- 入場料はかかるの?
- 夜間ライトアップの時間
- 山口名物のお土産ういろう
- 瑠璃光寺が山口になぜ建てられたかの総まとめ
観光の所要時間はどれくらい?
瑠璃光寺(香山公園)を観光する際の所要時間は、どこまでじっくり見るかによって変わります。ご自身の旅行プランに合わせて時間を配分しましょう。
観光スタイル | 所要時間の目安 | 主な見学内容 |
---|---|---|
さっと見学 | 約15分~30分 | 五重塔の周りを散策し、写真撮影を楽しむ |
標準コース | 約30分~1時間 | 五重塔に加え、瑠璃光寺資料館を見学する |
じっくり散策 | 1時間~1時間半 | 公園内の枕流亭や毛利家墓所なども含め、全体をゆっくり巡る |
時間に余裕があれば、ぜひ公園全体を散策することをおすすめします。歴史の舞台となった場所を巡ることで、五重塔が建てられた時代の空気感をより深く感じることができますよ。
駐車場の場所について
車で訪れる方にとって、駐車場の情報は重要です。瑠璃光寺には、隣接する香山公園に無料の駐車場が完備されています。
駐車場の収容台数も十分にあり、一般車両用とバス用に分かれています。五重塔まで徒歩約2分とアクセスも抜群なので、安心して利用できます。
繁忙期の混雑について
桜や紅葉のシーズン、ゴールデンウィークなどの連休中は、無料駐車場が大変混雑します。満車になることも珍しくないため、午前中の早い時間帯に到着するか、公共交通機関を利用するのがおすすめです。
入場料はかかるの?
瑠璃光寺のある香山公園への入場は無料です。国宝である五重塔も、公園内からいつでも無料で拝観することができます。
ただし、公園内の一部の施設は有料となっています。
有料施設
瑠璃光寺資料館
大人:200円 / 中高生:100円 / 小学生:50円
五重塔の歴史や、全国でも珍しいその構造について深く知りたい方は、資料館にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
夜間ライトアップの時間

瑠璃光寺五重塔は、夜間のライトアップも見どころの一つです。日中とは全く異なる、幻想的な姿を見せてくれます。
ライトアップは年間を通して毎日、日没から22時まで実施されています。闇夜に黄金色に浮かび上がる五重塔のシルエットは非常に美しく、静謐な雰囲気に包まれます。風のない穏やかな夜には、目の前の池に映る「逆さ五重塔」も見ることができ、絶好の写真撮影スポットとなっています。
山口名物のお土産ういろう
瑠璃光寺を訪れた際には、山口の代表的な銘菓「ういろう」もぜひ味わってみてください。一般的に知られる名古屋ういろうが米粉を主原料とするのに対し、山口のういろうはわらび粉を使用しているのが特徴で、プルプルとした独特の食感と上品な甘さが魅力です。
香山公園のすぐ近くにある観光施設「長州苑」には、「5縁cafe」というテイクアウト専門のカフェが併設されています。こちらでは、山口名物の外郎をアレンジしたオリジナルドリンク「飲む外郎(ういろう)」が名物です。
散策の合間に、ここでしか味わえない新感覚のスイーツで一休みするのもおすすめです。
瑠璃光寺が山口になぜ建てられたかの総まとめ

この記事のまとめ
- 瑠璃光寺の読み方は「るりこうじ」
- 山口県山口市にあり「西の京」のシンボル
- 五重塔は室町時代に大内氏によって建立された国宝
- 兄の菩提を弔うために弟が建てたのが建立の理由
- 法隆寺、醍醐寺と並ぶ日本三名塔の一つ
- 世界遺産ではないがその文化的価値は非常に高い
- 境内には五重塔以外にも歴史的な見どころが多数
- 観光の所要時間はじっくり見て1時間半ほど
- 香山公園の入場料は無料で駐車場も完備
- 毎日日没から22時まで夜間ライトアップを実施
- 現在は約70年ぶりの大規模改修工事中
- 周辺では山口名物のお土産ういろうも楽しめる
- 歴史、建築美、自然が調和した山口屈指の観光名所
- 訪れることで大内文化の栄華を感じられる
- なぜ建てられたかを知るとより深く鑑賞できる
瑠璃光寺 五重塔の情報
公式サイト | 西の京やまぐち |
住所 | 山口県山口市木町1−28 |
営業時間 | 24時間開放 |
料金 | ー |
電話番号 | 0839346630 |
駐車場 | 無料 |