
こんにちは。にほん旅さんぽ、運営者の「ちょぼ」です。
鹿島神宮になんの神様が祀られているのか気になって調べているということは、これから参拝に行こうと考えていたり、あるいは人生の勝負どきを迎えていたりするのではないでしょうか。
実は鹿島神宮は、勝利の神様である武甕槌大神や地震を鎮める要石など、とてつもないパワーを秘めたスピリチュアルな聖地なんです。
お守りのご利益や不思議な伝説を知っておくと、参拝の感動が何倍にもなりますよ。
- 最強の武神「武甕槌大神」の正体と神話エピソード
- 人生の転機や勝負ごとに強いご利益がある理由
- 地震を封じると伝わる要石や七不思議のスポット
- 人気のお守りや東国三社巡りの意味
鹿島神宮はなんの神様かその正体と由緒

まずは、鹿島神宮がいったい「なんの神様」なのか、その正体と歴史的な背景について深掘りしていきましょう。単なる「強い神様」というだけでなく、日本の歴史や神話に深く関わる、ものすごいスケールの神様なんですよ。
最強の武神タケミカヅチと国譲り神話

鹿島神宮に祀られているのは、「武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)」という神様です。名前の響きからして強そうですが、実際に日本神話の中でもトップクラスの実力を持つ「最強の武神」として知られています。
この神様が特に有名なのは、国譲り(くにゆずり)の神話での活躍です。天照大御神(あまてらすおおみかみ)の命令を受けて、出雲の国を治めていた大国主命(おおくにぬしのみこと)のもとへ行き、「国を譲ってください」と交渉したのが、この武甕槌大神なんです。
ただ交渉しただけではありません。波の上に逆さまに立てた剣の切っ先にあぐらをかいて座り、「これでも文句があるか!」と言わんばかりの圧倒的な武力と精神力を見せつけたといわれています。このエピソードから、単に力が強いだけでなく、「交渉を成功させる力」や「物事を決断して前に進める力」を持つ神様として崇められているんですね。
ここがポイント 武甕槌大神は、武力だけでなく「交渉力」や「決断力」にも優れた、リーダーシップのある神様です。
相撲の起源や奈良の鹿との意外な関係
実は、鹿島神宮は日本の国技である「相撲」の起源とも深い関わりがあります。先ほどの国譲りの交渉の際、大国主命の息子である建御名方神(たけみなかたのかみ)が力比べを挑んできたのですが、武甕槌大神は圧倒的な力でこれを投げ飛ばして勝利しました。
この時の力比べが、今の相撲の始まりだと言われているんです。だから鹿島神宮は、武道全般だけでなく相撲の神様としても信仰されていて、境内には相撲にまつわる石碑などもあったりします。
そしてもう一つ、面白いのが「鹿」との関係です。奈良公園の鹿は有名ですが、実はあの鹿たちのルーツは鹿島神宮にあるという伝説をご存知でしょうか?
鹿と神様の旅 奈良の春日大社が創建された際、鹿島神宮の武甕槌大神を招くことになり、神様は白い鹿の背中に乗って一年かけて奈良まで移動したと伝えられています。だから、鹿は「神の使い(神使)」として大切にされているんですね。
境内の「鹿園」にいる鹿たちを見ると、奈良と繋がっているんだなぁと歴史のロマンを感じずにはいられません。
香取神宮や東国三社と巡る深い意味
「鹿島神宮がなんの神様」と調べると、よく一緒に出てくるのが千葉県の「香取神宮」です。実は、鹿島神宮の武甕槌大神と、香取神宮の「経津主大神(ふつぬしのおおかみ)」は、国譲りの神話で一緒に行動した盟友同士なんです。
さらに、茨城県神栖市にある「息栖神社(いきすじんじゃ)」を加えた三つの神社を「東国三社(とうごくさんしゃ)」と呼びます。江戸時代には「お伊勢参りのあとに東国三社巡り」というのが大流行したそうで、これらを巡ることで最強のご利益をいただけると言われています。
地図上でこの三社を結ぶと、きれいなトライアングルになります。最近ではレイライン(聖地を結ぶ線)としても注目されていて、関東屈指のパワースポットエリアになっているんですよ。私も三社巡りをしたことがありますが、それぞれの神社の空気が違っていて、とても清々しい気持ちになりました。

徳川家康も頼った勝利と決断の歴史

鹿島神宮の凄さは、歴史上のビッグネームたちがこぞって信仰していたことからも分かります。特に有名なのが、天下統一を果たした徳川家康です。
家康は、関ヶ原の戦いという絶対に負けられない大一番の前に鹿島神宮に勝利を祈願し、見事に勝利を収めました。そのお礼として奉納されたのが、現在も残る「奥宮」の社殿です。また、2代将軍の秀忠は現在の豪華な本殿を、水戸黄門のお父さんである頼房は立派な楼門を奉納しています。
こうして見ると、鹿島神宮の境内は徳川家の歴史博物館みたいな状態ですね。「ここ一番での勝負強さ」を求めて、時の権力者たちが頼りにした神様だと思うと、ご利益への期待も高まります。
鹿島神宮が怖いと言われる理由と属性
ネットで検索していると「鹿島神宮 怖い」というキーワードを見かけることがありますが、これは幽霊が出るとかそういう悪い意味ではありません。祀られている武甕槌大神のパワーがあまりにも強大で鋭いため、「畏怖(いふ)」の念を感じる人が多いからだと言われています。
武甕槌大神は、雷の神様であり、剣の神様でもあります。そのエネルギーは、悪いものをスパッと断ち切るような厳しさを持っています。そのため、中途半端な気持ちで参拝すると見透かされそうな、背筋が伸びるような緊張感があるんですよね。
スピリチュアルな属性でいうと、迷いを断ち切り、自分を律して前に進もうとする人にとっては、この上なく頼もしい味方になってくれるはずです。「怖い」と感じるのは、それだけ神域の気が澄んでいて、強力だという証拠なのかもしれません。

鹿島神宮がなんの神様か知るご利益とお守り

ここからは、私たちが一番気になる「具体的なご利益」や「お守り」について見ていきましょう。勝利の神様というだけあって、その効果はかなり実践的です。
必勝祈願や鹿島立ちの旅行安全の効能
鹿島神宮の代名詞とも言えるご利益が「必勝祈願」です。スポーツの試合はもちろん、受験、就職活動、大きな商談、選挙など、人生のあらゆる「勝負」の場面で背中を押してくれます。Jリーグの鹿島アントラーズが毎年必勝祈願を行っているのも有名ですね。
そしてもう一つ、意外と知られていないのが「旅行安全」や「人生の門出」のご利益です。昔、防人(さきもり)や武士たちが旅立つ前に鹿島神宮で道中の無事を祈ったことから、旅立ちのことを「鹿島立ち(かしまだち)」と言うようになりました。
これから留学する人、転勤する人、新しい生活を始める人にとって、鹿島神宮は最高のスタート地点になってくれるでしょう。「よし、やるぞ!」という決意が固まる気がします。
地震を鎮める要石と七不思議のパワー

鹿島神宮の境内には、森の奥深くに「要石(かなめいし)」と呼ばれる不思議な石があります。地上に出ている部分は直径30センチほどの丸い石なんですが、実は地中深くまで埋まっていて、どんなに掘っても底にたどり着けないと言われています。
伝説では、地中に住む巨大なナマズが暴れて地震を起こすのを、武甕槌大神がこの石で頭を押さえつけて防いでいるのだとか。つまり、鹿島神宮は「地震除け」や「災難除け」の守護神でもあるんです。
水戸黄門の実験 あの徳川光圀(水戸黄門)が「本当かな?」と思って、7日7晩かけて要石の周りを掘らせたそうですが、翌朝には穴が元通りに埋まってしまい、結局あきらめたという逸話が残っています。
この要石は、香取神宮にもあって、あちらはナマズの尾っぽを押さえているそうです。二つの神社で関東を守っているなんて、なんだか壮大ですよね。
スピリチュアルな御手洗池と浄化の力
境内の一番奥、坂を下ったところにある「御手洗池(みたらしいけ)」も外せないスポットです。1日に40万リットルもの湧き水が出ていて、どんなに日照りが続いても水が枯れず、水位も変わらないという不思議な池です。
ここの水は本当に透明度が高くて、見ているだけで心が洗われるようです。昔は参拝する前にここで禊(みそぎ)をして身を清めたそうで、今でも強力な「浄化」のパワースポットとして人気があります。
池のそばにある売店では、お団子を食べたり、湧き水を持ち帰るための空のペットボトルを買ったりすることもできます。このお水、煮沸すれば飲めるとのことなので、私はいつもありがたく頂いています。
注意点 湧き水はそのまま飲むのではなく、必ず煮沸してから飲むようにしましょう。
人気の勝守や種類が豊富なお守り一覧

せっかく参拝に来たなら、お守りもチェックしておきたいですよね。鹿島神宮には、そのご利益にちなんだ特徴的なお守りがたくさんあります。
- 勝守(かちまもり):一番人気!勝負事に勝ちたい人へ。武道の神様ならではの力強さがあります。
- 鹿島立守(かしまだちまもり):旅行安全や、新生活のスタート、起業などを志す人に。
- 帯守(おびまもり):安産や縁結びのお守り。「常陸帯(ひたちおび)」の故事に由来しています。
- 要石守(かなめいしまもり):地震除けだけでなく、精神的な「揺らぎ」を抑えて心を安定させるご利益も。
特に「帯守」があるのは意外かもしれませんが、強い武神にも安産や縁結びの優しい側面があると思うと、より親しみが湧きますね。
鹿島神宮はなんの神様なのか総まとめ
最後に、鹿島神宮がなんの神様なのか、要点をまとめておきましょう。
- 勝利と決断の神様:ここ一番の勝負強さと、迷いを断ち切る行動力を授けてくれます。
- 始まりと旅立ちの神様:「鹿島立ち」の由来通り、新しい挑戦や旅の安全を守ってくれます。
- 国家鎮護と再生の神様:要石で災厄を封じ、起死回生のパワーで活力を与えてくれます。
鹿島神宮は、ただ願いを叶えてくれるだけでなく、「自分で道を切り開く勇気」をくれる場所だと私は感じます。何かに挑戦したい時、現状を打破したい時は、ぜひ鹿島の神様のパワーを借りに訪れてみてくださいね。
鹿島神宮の情報
| 公式サイト | 鹿島神宮 |
| 住所 | 茨城県鹿嶋市宮中2306-1 |
| 営業時間 | 8:30~16:30 |
| 料金 | 参拝無料 |
| 電話番号 | 0299821209 |
| 駐車場はありますか? | 有り |