
江の島の奥深くに位置する絶景スポットについて気になっているけれど、稚児ヶ淵の読み方や行き方がわからず困っているという方も多いのではないでしょうか。
あるいは、べんてん丸という遊覧船を使うべきか、それとも徒歩で長い階段を越えていくべきか、駐車場は近くにあるのかといったアクセス面の不安もあるかもしれません。
さらに、現地での磯遊びや釣り、岩屋観光を楽しむための服装や持ち物、周辺のトイレやランチ情報も事前に知っておきたいポイントですよね。
この記事では、そんな疑問を解決しながら、夕日や富士山が美しいこの場所の魅力を余すところなくお伝えします。
- 稚児ヶ淵の正しい読み方と、その名前に秘められた歴史や由来
- 体力に合わせて選べる徒歩ルートと遊覧船べんてん丸の活用法
- 磯遊びや釣りを安全に楽しむための服装・持ち物・潮位の注意点
- 絶景の夕日スポットや周辺の岩屋、ランチやトイレなどの観光情報
稚児ヶ淵の読み方や徒歩での行き方と由来
江の島の最奥部に広がる岩場、稚児ヶ淵。まずはそのちょっと難しい名前の読み方や由来、そして自分の足でたどり着くためのルートや注意点について、私の体験を交えながら詳しくご紹介します。
難読な地名の由来と稚児白菊の伝説
まず最初に、多くの方が検索されるこの地名の読み方ですが、正解は「ちごがふち」と読みます。
私も初めて訪れた時は「わらべ…?」「ちじ…?」と悩みましたが、「稚児(ちご)」という言葉は、古いお寺のお祭りで着飾った子供たちを指す言葉としても使われますよね。そして「淵(ふち)」は、水が深く淀んでいる場所を意味します。
この美しい名前には、実は少し悲しい伝説が残されているんです。
稚児白菊(ちごしらぎく)の伝説 鎌倉時代、相承院の稚児であった「白菊」という少年が、この地で悲しい恋の結末を迎え、断崖から身を投げたという言い伝えがあります。この出来事が、稚児ヶ淵という名前の由来になったと言われています。
単なる岩場ではなく、こうした歴史的な物語や哀愁が漂っている場所だからこそ、多くの人を惹きつける魅力があるのかもしれませんね。
きつい階段を越えて徒歩で向かうルート
稚児ヶ淵への行き方として、まずは徒歩でのルートをご紹介します。正直に言いますと、かなり体力を使います!
江の島の入り口(青銅の鳥居)からスタートし、賑やかな仲見世通りを抜け、江島神社(辺津宮・中津宮・奥津宮)を順にお参りしながら島を横断していく形になります。所要時間は、寄り道せずに歩いても大人の足で30分から40分ほどは見ておいたほうが良いでしょう。
徒歩ルートの特徴
- 行き(往路):登りもありますが、稚児ヶ淵へ向かう最後のアプローチは「長い下り階段」です。行きは意外とスムーズに行けるかもしれません。
- 帰り(復路):ここが最大の難関です。行きで下った分、帰りはひたすら急な階段を登ることになります。「行きはよいよい帰りは怖い」とはまさにこのことですね。
それでも徒歩をおすすめしたい理由は、やっぱりその道中の楽しさにあります。参道での食べ歩きや、神社からの景色、森の中を歩くような感覚は徒歩ならではの体験です。ベビーカーや車椅子での移動は階段が多すぎて困難なので、その点は十分ご注意くださいね。
稚児ヶ淵周辺に駐車場はないため注意
車でアクセスしようと考えている方へ、とても重要な注意点があります。それは、稚児ヶ淵のすぐ近くには駐車場が一切ないということです。
稚児ヶ淵は島の裏側の断崖絶壁の下にあるため、車が入れる道路自体が通っていません。車でお越しの場合は、島の前半部分(東側)にある駐車場に停めて、そこから徒歩か船で移動する必要があります。
| 駐車場名 | 稚児ヶ淵への距離感 | 特徴 |
|---|---|---|
| 江の島なぎさ駐車場 | 徒歩約40分 | 参道に近く、観光の拠点に便利です。 |
| 江の島かもめ駐車場 | 徒歩約50分 | 島の奥の方ですが、稚児ヶ淵とは反対側のヨットハーバー側です。 |
| 観光協会江の島駐車場 | 徒歩約40分 | 24時間営業なので釣り人には人気です。 |
「近くまで車で行けるだろう」と思っていると痛い目を見ますので、駐車場からの移動時間も含めてスケジュールを組むことが大切ですね。
磯遊びに最適な服装や持ち物のリスト
稚児ヶ淵といえば、干潮時に現れるタイドプール(潮だまり)での磯遊びが大人気です。カニや小魚、ヤドカリなどたくさんの生き物に出会えるので、お子様連れには最高のスポットですよね。
ただし、岩場は非常に滑りやすく、フジツボやカキ殻で怪我をするリスクもあります。安全に遊ぶために、私がいつも持っていく装備リストをシェアします。
必須アイテムと服装
- マリンシューズ:絶対に必要です!ビーチサンダルは脱げやすく、滑るので危険です。
- ラッシュガード・長袖:日焼け対策だけでなく、岩での擦り傷防止になります。
- 帽子:日陰がほとんどないので、熱中症対策に。
- 飲み物:岩場周辺には自販機が少ないので、必ず多めに持参しましょう。
- 絆創膏・消毒液:ちょっとした切り傷用に救急セットがあると安心です。
特に子供は夢中になると転びやすいので、肌の露出はなるべく控えた服装がおすすめです。
干潮時の潮位を確認し安全に遊ぶ
磯遊びを楽しむためには、「潮位(潮の高さ)」の確認が欠かせません。
満潮の時間帯に行くと、岩場がほとんど海に沈んでいて降りられなかったり、遊べる範囲が極端に狭かったりします。せっかく行ったのに遊べない…なんてことにならないよう、事前に気象庁や釣り情報サイトで「江の島 潮見表」などを検索し、干潮時刻の前後2時間くらいを狙って行くのがベストです。
波の高さにも注意! 台風の前後や風が強い日は、予期せぬ高波(土用波など)が来ることがあります。海に背を向けないようにし、波が高くなってきたらすぐに高台へ避難してください。安全第一で楽しみましょう。

稚児ヶ淵の読み方や行き方とおすすめの遊び

ここからは、もう一つのアクセス手段である遊覧船の詳細や、現地で体験できる絶景、おすすめの過ごし方について深掘りしていきます。
遊覧船べんてん丸の料金や運航状況
「長い階段を歩くのはちょっと…」という方にとっての救世主が、遊覧船「べんてん丸」です。
江の島の入り口(弁天橋のたもと)から稚児ヶ淵までを、わずか約6分で結んでくれます。歩けば40分かかる道のりをショートカットできるだけでなく、海風を感じながら島を外側から眺めるクルージングは最高に気持ちいいですよ!
| 項目 | 内容(目安) |
|---|---|
| 運航区間 | 弁天橋たもと ⇔ 稚児ヶ淵 |
| 片道料金 | 大人400円 / 小人200円 |
| 所要時間 | 約6分 |
ただし、べんてん丸には弱点があります。それは「天候に弱い」こと。風が強かったり波が高かったりすると、すぐに欠航になります。また、夕方の早い時間に最終便が終わってしまうこともあるので注意が必要です。
おすすめの活用術 行きは体力温存のために船を使い、帰りは夕日を見ながらゆっくり歩いて戻る、というプランが個人的には一番おすすめです。これなら、帰りの船が欠航して焦る心配もありません。
※料金や運航状況は変更になる場合があるため、必ず現地の看板や公式サイトで最新情報を確認してくださいね。
富士山や夕日が美しい絶景ポイント
稚児ヶ淵の最大の魅力、それは何と言ってもその景色です。「かながわの景勝50選」にも選ばれているこの場所からは、天気が良ければ海の向こうに雄大な富士山を望むことができます。
特に夕暮れ時は別格です。空と海がオレンジ色に染まり、富士山のシルエットが浮かび上がる光景は、言葉を失う美しさです。春分や秋分の時期には、富士山の山頂に太陽が重なる「ダイヤモンド富士」が見られるチャンスもあり、多くのカメラマンで賑わいます。
岩場に座って、波音を聞きながらただ夕日を眺める。そんな贅沢な時間がここには流れています。
釣りや岩屋観光など多彩な楽しみ方
稚児ヶ淵は、磯釣りの一級ポイントとしても有名です。クロダイやメジナ、イシダイなどを狙って、早朝から多くの釣り人が竿を出しています。見学するのも楽しいですが、釣り人の方々の邪魔にならないよう、後ろを通る際は挨拶をするなどマナーを守って通行しましょう。
また、稚児ヶ淵のさらに奥には「江の島岩屋(いわや)」という洞窟があります。
江の島岩屋とは?
長い歳月をかけて波に削られてできた洞窟で、古くは弘法大師も修行したとされる神秘的なパワースポットです。ロウソクを持って洞窟内を探検できるので、ちょっとした冒険気分が味わえますよ。
稚児ヶ淵まで来たら、ぜひセットで訪れてみてください。
近くのトイレやランチ情報をチェック
最後に、現実的ですがとても大切なトイレと食事の情報です。
稚児ヶ淵周辺には、岩屋へ向かう遊歩道の途中に公衆トイレ(稚児ヶ淵レストハウス付近)があります。ただ、数は多くないので、船に乗る前や神社の近くで済ませておくのが無難です。
ランチについては、稚児ヶ淵へ降りる階段の途中や上に、「富士見亭」や「魚見亭」といった絶景食堂がいくつかあります。テラス席から海を見下ろしながら食べる江の島丼やしらす丼は格別です!
ただし、一度岩場まで降りてしまうと、食事処に行くにはまた階段を登る必要があります。お腹が空いている時は、降りる前に食事を済ませるか、飲み物や軽食を持参するのが賢い選択かもしれません。
稚児ヶ淵の読み方や行き方に関するまとめ
いかがでしたでしょうか。今回は「稚児ヶ淵の読み方や行き方」をテーマに、私の体験談を交えてご紹介しました。
名前は「ちごがふち」。行き方は、体力勝負の徒歩ルートか、快適な遊覧船べんてん丸の二択です。駐車場が近くにないことや、磯遊びをする際のマリンシューズなどの装備、そして潮位の確認は忘れないでくださいね。
少しアクセスは大変ですが、そこに広がる夕日と富士山の絶景、そして波の音は、きっと苦労して行く価値があるものです。次の休日は、ぜひ準備を万端にして、江の島の最奥部・稚児ヶ淵へ冒険に出かけてみてください!
稚児ヶ淵(ちごがふち)の情報
| 公式サイト | 稚児ヶ淵 |
| 住所 | 神奈川県藤沢市江の島2丁目5−2 |
| 営業時間 | 24 時間 |
| 料金 | 無料 |
| 電話番号 | 0466224141 |
| 駐車場はありますか? | なし |