
こんにちは。にほん旅さんぽ、運営者の「ちょぼ」です。
鎌倉駅のすぐ近くに位置し、「おんめさま」の愛称で親しまれている大巧寺での安産祈願を検討されている方も多いのではないでしょうか。
妊娠中は体調が変わりやすく、日時の約束をするのが難しいこともありますが、大巧寺は予約なしで当日に受け付けてくれるため、妊婦さんにとって非常に優しいお寺です。
この記事では、安産祈願の具体的な流れや腹帯の持ち込みに関するルール、さらには混雑しやすい鎌倉での駐車場情報まで、私が調べた情報を分かりやすくご紹介します。
- 予約不要で当日の体調に合わせて参拝できるメリット
- おんめさまの歴史と安産のご利益に関する由来
- 腹帯の持ち込みやガードルタイプへの帯印対応
- 駐車場やランチなど参拝当日に役立つ周辺情報
鎌倉の大巧寺で安産祈願をする魅力や由来
大巧寺が多くの妊婦さんやそのご家族から選ばれ続けているのには、単に駅から近いというだけでなく、妊婦さんの負担を最小限に抑えるための独自のシステムと、古くから伝わる深い慈悲の物語があるからです。
まずは、その魅力的な特徴と歴史的背景について見ていきましょう。
予約なしで当日の体調に合わせて参拝可能
一般的な神社やお寺では、安産祈願(戌の日など)に事前の予約が必要なケースが多いですが、大巧寺の最大の特徴は「事前予約が不要」であるという点です。
妊娠中は、つわりや急な体調の変化が日常茶飯事ですよね。「予約したのに行けなくなったらどうしよう」というプレッシャーを感じることなく、当日の朝起きて「今日なら行けそう!」と思ったタイミングで向かえるのは、本当にありがたいシステムだと感じます。
受付の流れ 本堂の右手にある「安産腹帯守授与所」へ直接向かい、その場で申し込みを行います。受付時間は通常、午前9時から午後5時までです。
おんめさまの由来と歴史的な背景
なぜ大巧寺が「おんめさま」と呼ばれ、安産の神様として信仰されているのか、その由来を知るとより一層、祈願への思いが深まります。
その歴史は戦国時代の天文元年(1532年)まで遡ります。伝承によると、難産で命を落としてしまった女性の霊を、当時の住職が手厚く供養したことが始まりだそうです。
その女性の霊は住職に深く感謝し、「これからは難産で苦しむ世の女性たちを私が救います」と誓って成仏したと言われています。
「難産の苦しみを知っているからこそ、産婦さんを全力で守ってくれる」という物語は、出産を控えた女性にとって、とても心強い心の支えになりますよね。ちなみに「おんめさま」とは、「産女(うぶめ)さま」が訛って変化した呼び名だと言われています。
腹帯の持ち込みやガードルへの対応
帯祝いの際に気になるのが、腹帯(岩田帯)の扱いです。大巧寺では、お寺で用意されている腹帯を授与していただくこともできますし、自分が普段使っているものを持ち込むことも可能です。
最近の妊婦さんは、昔ながらの「さらし」タイプよりも、機能的な「ガードル」や「腹巻き」タイプを使用されることが多いですよね。大巧寺では、こういった現代的なガードルタイプを持参しても、「帯印(おびいん)」という朱印を押していただくことができます。
注意点 持ち込んだ腹帯への帯印は、「安産御守(2,500円)」を受けた方へのサービスとなります。帯印のみを単独で受けることはできないので注意しましょう。
お守りの種類やセット内容と初穂料
大巧寺の安産祈願は、その場でご祈祷を受ける形式ではなく、受付で記帳を行い、後日住職が毎朝ご祈祷をしてくださるという「継続祈祷」のスタイルをとっています。
| 授与品名 | 初穂料 | 備考 |
|---|---|---|
| 安産御守セット | 2,500円 | お札、お守り、秘妙符などが含まれます。出産予定月の末日まで毎朝祈祷してくれます。 |
| 安産腹帯 | 2,500円 | お寺指定のさらしタイプです。不要な場合は購入しなくても大丈夫です。 |
| 戌張子 | 2,500円 | 安産の象徴である犬の飾り物です。縁起物として人気があります。 |
基本となる「安産御守」を受けるだけで、出産まで毎日お寺で祈祷を続けてもらえるというのは、精神的にとても安心できる「サブスクリプション」のような手厚いサポートだと言えますね。
秘妙符による性別占いの評判
安産御守のセットの中には、「秘妙符(ひみょうふ)」という小さな包みが入っています。実はこれ、中に入っている「粒」の色や形で、生まれてくる赤ちゃんの性別が占えると口コミで評判なんです。
- 白い兜(かぶと)が入っていたら:男の子
- 赤い金魚(きんぎょ)が入っていたら:女の子
本来は予定月に入ってから飲むものとされていますが、この性別占いが楽しみで、授与された後にこっそり確認する方も多いようです。「当たった!」という声も多く聞きますが、あくまで古くからの伝承として楽しんでみてはいかがでしょうか。

大巧寺への安産祈願でのアクセスと駐車場
妊婦さんと一緒のお出かけでは、移動手段や休憩場所の確保が非常に重要です。特に鎌倉は道が狭く混雑しやすいため、事前の計画がカギとなります。ここではアクセスや駐車場、周辺情報について詳しく解説します。
近くの安い駐車場や予約できる場所
大巧寺には参拝者用の駐車場が十数台分あるとされていますが、鎌倉の中心部に位置しているため、道幅が狭かったり、満車で停められなかったりするリスクがあります。特に土日祝日や戌の日は混雑が予想されます。
そこでおすすめなのが、「事前に予約できる駐車場」を活用することです。例えば「特P」などのサービスを使って、少し離れた場所でも確実に停められる場所を確保しておくと安心です。
おすすめの立ち回り お寺の前の通りまで車で行き、妊婦さんと付き添いの方を先に降ろしてから、運転手さんだけが少し離れた安い駐車場(佐助エリアなどでは最大料金700円程度の場所もあります)に停めに行くのが、妊婦さんの負担も少なく経済的です。
夫や家族による代理での参拝方法
切迫早産で安静が必要だったり、体調が優れなかったりして、妊婦さん本人がお寺に行けない場合もあります。大巧寺では、夫や実母などのご家族による「代理参拝」も公式に認められています。
代理で授与を受ける際は、以下の情報を正確に伝えられるようにメモして行きましょう。
- 妊婦さんの氏名
- 数え年(または実年齢)
- 現住所
- 出産予定日
これらを記帳することで、本人が行った場合と変わらず、しっかりと毎朝のご祈祷をしていただけます。
無事出産した後のお礼参りと返納
無事に赤ちゃんが生まれたら、感謝の気持ちを伝える「お礼参り」に行きましょう。安産祈願の際にいただいたお守りや腹帯は、このタイミングでお寺にお返し(返納)します。
お礼参りの際には、赤ちゃんの名前や生年月日を伝えると、今度は子供の健やかな成長を願う「子育て守り」を授けていただけます。「いただいたご縁をお返しして、また新しいご縁をいただく」という素敵な循環ですね。産後の体調が落ち着き、赤ちゃんの首がすわった頃や、お宮参りのタイミングで訪れる方が多いようです。
参拝後に寄りたい個室や座敷のあるランチ
せっかく鎌倉まで来たのですから、参拝後には美味しいランチを楽しみたいですよね。ただ、妊婦さんが一緒の場合は、ゆったりと座れる「座敷」や、周りを気にせず過ごせる「個室」があるお店が理想的です。
鎌倉駅周辺には、老舗の和食店が多く点在しています。例えば、駅前にある「峰本」や、少し歩きますが落ち着いた雰囲気の「御代川」などは、個室や座敷席があり、お祝い事や妊婦さん連れの食事にも対応してくれるためおすすめです。人気のお店は事前の予約を忘れないようにしましょう。
大巧寺での安産祈願で心安らかな出産を
大巧寺(おんめさま)は、予約不要でふらっと立ち寄れる手軽さと、出産予定日まで毎日祈祷してくれる手厚さを兼ね備えた、現代の妊婦さんにぴったりのお寺です。性別占いのワクワク感や、歴史ある物語も、不安になりがちな妊娠期間の心の支えになってくれるはずです。
これから参拝される皆さんが、おんめさまのご加護を受けて、母子ともに健康で元気な赤ちゃんを迎えられますように、心からお祈りしています。
※記事内の料金や情報は執筆時点のものです。最新情報は公式サイトをご確認ください。
大巧寺の情報
| 公式サイト | 大巧寺 |
| 住所 | 神奈川県鎌倉市小町1丁目9−28 |
| 営業時間 | 24 時間 |
| 料金 | 拝観無料 |
| 電話番号 | 0467220639 |
| 駐車場はありますか? | あり |
