
鎌倉の扇ガ谷にある古刹、浄光明寺。ここは歴史ある素晴らしいお寺なのですが、いざ行こうと計画を立てる時に「拝観料はいくらかかるの?」「無料で見られるエリアはある?」といった疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
また、このお寺は公開日や時間に少し特殊なルールがあり、雨の日や季節によっては拝観できないこともあるため注意が必要です。
今回は、そんな浄光明寺の拝観料やアクセス、駐車場に関する情報を、これから訪れる方が迷わないように詳しくまとめました。
- 志納と拝観料の違いや具体的な金額がわかる
- 雨天中止のルールや昼休憩の時間を把握できる
- 鎌倉駅からのアクセスと駐車場事情を理解できる
- 足利尊氏ゆかりの歴史や季節の見どころを知れる
浄光明寺の拝観料や時間を完全ガイド
まずは、浄光明寺を訪れる前に絶対に知っておきたい基本情報について解説します。せっかく現地についても「入れなかった!」となっては悲しいので、お金のことや時間のルールをしっかり押さえておきましょう。
境内は志納で本尊拝観は有料という仕組み
浄光明寺の料金システムは、少し特殊で「二層構造」になっています。初めて行く方は戸惑うかもしれないので、詳しく説明しますね。
まず、山門をくぐって境内に入り、お庭や本堂の外観、裏山の展望台などを散策する場合。これに関しては、決まった入場料というものがありません。基本的には「志納(しのう)」という形になっています。「志納」というのは、「お気持ち」をお賽銭として納めるスタイルですね。
一方で、国の重要文化財に指定されているご本尊「阿弥陀三尊像」が安置されている収蔵庫に入るには、別途決められた拝観料が必要です。
| 項目 | 料金 | 内容 |
|---|---|---|
| 阿弥陀三尊像拝観 | 300円 | 収蔵庫への入館(特定日のみ) |
| 境内入場 | 志納 | 庭園、展望台、本堂外観など |
収蔵庫の拝観料300円は、鎌倉の他の有料寺院と比べてもかなり良心的な価格設定だと思います。ただし、支払いは現金のみの可能性が高いので、必ず小銭を用意していくことをおすすめします。
阿弥陀三尊像の公開日と昼休憩に注意
ここが一番の注意ポイントなのですが、浄光明寺のご本尊(阿弥陀三尊像)は、いつでも見られるわけではありません。公開されている曜日と時間が厳格に決まっています。
まず、拝観できるのは基本的に木曜日・土曜日・日曜日・祝日のみです。平日の月・火・水(祝日を除く)に行っても、収蔵庫の扉は閉まっています。
さらに気をつけたいのが「昼休憩」の存在です。拝観時間は以下のようになっています。
- 午前の部:10:00 〜 12:00
- 午後の部:13:00 〜 16:00
ご覧の通り、12:00から13:00の間は拝観受付が止まってしまう可能性が高いんです。鎌倉観光だとちょうどランチの時間帯と重なるので、「ご飯を食べてから行こう」と思ったら12時半に着いてしまって入れなかった……なんてことになりがちです。スケジュールを組む際は、この空白の1時間を避けるようにしましょう。
雨天中止の可能性と拝観システムを解説
浄光明寺のもう一つの大きな特徴、それは「天候によって拝観可否が変わる」という点です。
実は、阿弥陀三尊像の拝観は「雨天中止」というルールがあります。これは、文化財を湿気から守るための措置だそうです。ですので、「雨の鎌倉もしっとりして素敵だな」と思って訪れても、残念ながらご本尊にはお会いできない可能性があります。
さらに、8月も拝観休止期間となっているようです。夏休みやお盆の時期に計画されている方はご注意ください。
もし当日の天気が「曇り時々雨」のような微妙な予報で不安な場合は、出発前に一度お寺に電話で確認してみるのが確実かなと思います。せっかく行ったのに見られなかった、というのは一番悲しいですからね。
鎌倉駅から徒歩でのアクセスと所要時間
では、実際にお寺までの行き方を確認しましょう。最寄り駅はJR横須賀線・江ノ島電鉄の「鎌倉駅」です。
鎌倉駅の西口(時計台がある方)を出て、徒歩で大体15分くらいで到着します。私がおすすめするルートは、駅を出て線路沿いを北鎌倉方面へ進み、英勝寺(えいしょうじ)というお寺の前の踏切を渡っていくコースです。
このあたりは「亀ヶ谷(かめがやつ)」や「扇ガ谷(おうぎがやつ)」と呼ばれるエリアで、少し歩くだけで観光客の喧騒が遠のき、とても静かで落ち着いた雰囲気が漂っています。途中、小川沿いを歩く道などもあり、お散歩コースとしても非常に気持ちが良いですよ。Googleマップを見ながら行けば迷うことはないと思いますが、住宅街の中にあるので、静かに歩くよう心がけたいですね。
駐車場はなく道が狭いため車は避けるべき
「車で行きたいんだけど、駐車場はある?」という疑問もよく見かけますが、結論から言うと車でのアクセスはおすすめしません。
浄光明寺には参拝者用の専用駐車場がないだけでなく、お寺に至るまでの道が非常に狭いのです。リサーチした情報によると、車幅いっぱいの道幅しかない場所もあるそうで、対向車が来たらすれ違いも困難ですし、脱輪や接触のリスクも高いです。
無理に車で入っていくのは絶対にやめましょう。近隣の方の迷惑にもなります。
どうしても車で鎌倉へ行く場合は、周辺のコインパーキングを利用して、そこから歩く「パーク&ライド」が基本です。ただし、お寺のすぐ近く(扇ガ谷エリア)のコインパーキングは台数が少なく満車の可能性も高いです。少し離れた大通り沿いや、鎌倉駅周辺の駐車場に停めて、散策がてら歩いて向かうのが一番スマートかなと思います。
【重要】「浄明寺」との混同に注意! 駐車場検索をすると「浄明寺(じょうみょうじ)」という地名の駐車場が出てくることがありますが、これは「浄光明寺(じょうこうみょうじ)」とは全く別の場所(報国寺の方)です。ナビを入れる際は間違えないように気をつけてくださいね。
御朱印の種類や受付場所と料金について
御朱印を集めている方にとっても、浄光明寺は外せないスポットです。こちらでは、いくつかの種類の御朱印をいただくことができます。
- 鎌倉三十三観音霊場 第25番
- 鎌倉二十四地蔵尊霊場 第16番・第17番
- 鎌倉十三仏霊場 第9番
御朱印の受付は、基本的には阿弥陀三尊像の拝観受付と同じ場所、もしくはその近くにある寺務所で対応していただけるはずです。料金は一般的な相場で300円〜ほどですが、こちらも小銭を用意しておくとスムーズですね。
ただし、拝観がお休みの日や時間帯(雨天時や昼休憩など)は、御朱印の対応もどうなるか確認が必要です。確実にいただきたい場合は、やはり拝観可能な日時の、午前中などを狙うのが良いでしょう。

浄光明寺の拝観料以上の価値ある見どころ
さて、ここまで実務的な情報を中心にお伝えしてきましたが、ここからは「じゃあ、実際に行くとどんな良いことがあるの?」という魅力の部分に触れていきたいと思います。拝観料300円以上の価値は絶対にありますよ!
足利尊氏や北条氏ゆかりの歴史的背景
浄光明寺は、歴史好きにはたまらないエピソードを持つ場所でもあります。もともとは鎌倉幕府の執権、北条長時が創建したお寺で、北条氏一門の菩提寺として栄えました。
そして何より有名なのが、室町幕府を開いた足利尊氏(あしかがたかうじ)との関わりです。歴史の教科書にも出てくる「建武の乱」の際、尊氏は一時この浄光明寺に籠もりました(蟄居)。
後醍醐天皇に背くべきか、悩み抜いた尊氏は、ついにこの場所で「髪の元結(もとゆい)を切って」、出陣の覚悟を決めたと伝えられています。つまり、ここから新しい時代が動き出したとも言えるわけです。そんな歴史の転換点に自分が立っていると思うと、静かな境内も違った景色に見えてきませんか?
展望台からの景色や冷泉為相の墓を巡る
境内を奥へと進むと、裏山へと続く石段があります。少し急な階段を登っていくと、そこには鎌倉の街や由比ヶ浜を一望できる展望台があるんです。ここからの眺めは本当に気持ちが良くて、海風を感じながら一息つくのに最高のスポットです。
さらにその奥には、鎌倉時代の歌人であり、冷泉家(れいぜいけ)の祖である「冷泉為相(れいぜいためすけ)」のお墓があります。国の史跡にも指定されている貴重な場所です。
「やぐら」と呼ばれる鎌倉特有の横穴式のお墓なども見られ、中世の雰囲気が色濃く残っています。ちょっとしたハイキング気分も味わえるので、歩きやすい靴で行くのがおすすめですよ。
萩や紅葉の見頃と季節の美しい風景
浄光明寺は「花の寺」としても知られています。特に有名なのが、秋の七草の一つである「萩(ハギ)」です。
9月中旬から下旬にかけてが見頃で、山門やお堂の周りに赤紫や白の萩が咲き乱れる様子はとても風情があります。派手さはないですが、古刹の枯れた味わいと萩の相性は抜群で、写真好きの方にも人気があります。
また、秋が深まる11月下旬から12月上旬には紅葉も美しいです。イチョウの黄色やモミジの赤が、静かな境内に彩りを添えます。鎌倉の紅葉スポットとしては比較的穴場なので、人混みを避けてゆっくり楽しみたい方にはぴったりかもしれませんね。夏には蓮の花も咲くそうで、四季折々の表情が楽しめます。
鎌倉扇ガ谷エリアの周辺観光スポット
浄光明寺がある扇ガ谷エリアには、他にも魅力的なお寺がたくさんあります。せっかくここまで来たなら、合わせて巡ってみるのが効率的です。
- 英勝寺(えいしょうじ):鎌倉唯一の尼寺で、竹林が美しいことでも有名です。
- 寿福寺(じゅふくじ):北条政子が創建したお寺。美しい参道は必見です。
- 海蔵寺(かいぞうじ):少し歩きますが、ここも萩や紅葉の名所として知られています。
鎌倉駅西口からスタートして、これらのお寺を順番に回るコースなら、半日くらいで充実した歴史散策が楽しめますよ。
浄光明寺の拝観料まとめと訪問時の注意点
最後に、今回ご紹介した浄光明寺の拝観料や注意点をまとめておきます。
- 拝観料:境内散策は「志納」、阿弥陀三尊像拝観は「300円」。
- 公開日時:木・土・日・祝のみ。時間は10-12時 / 13-16時。
- 注意点:12時〜13時は昼休憩で見られない。雨天時は拝観中止。8月も休止。
- アクセス:鎌倉駅西口から徒歩15分。車での来訪はNG。
「300円」という手頃な拝観料で、国指定の重要文化財や歴史的な絶景を楽しめる浄光明寺は、間違いなく訪れる価値のあるスポットです。ただし、「行ったけど見られなかった」という悲劇を防ぐためにも、お天気と時間のチェックだけは忘れずに行ってくださいね。
静かで厳かな空気が流れる浄光明寺で、素敵な鎌倉の時間を過ごせますように。最終的な情報は、お出かけ前に公式サイトなどで確認するか、不安な場合はお寺に電話で問い合わせてみることをおすすめします。
浄光明寺の情報
| 公式サイト | 浄光明寺 |
| 住所 | 神奈川県鎌倉市扇ガ谷2丁目12−1 |
| 営業時間 | 9時00分~16時00分 |
| 料金 | 収蔵庫:300円 |
| 電話番号 | 0467221359 |
| 駐車場はありますか? | なし |