
こんにちは。にほん旅さんぽ、運営者の「ちょぼ」です。鎌倉の喧騒から少し離れて、心静かな時間を過ごしたいと思ったことはありませんか。そんな時にぴったりなのが二階堂エリアの奥深くに佇む覚園寺です。
今回は、私が実際に訪れて感じた鎌倉覚園寺の見どころや歴史的な背景をはじめ、気になるアクセス方法や周辺のランチ情報まで詳しくご紹介します。
特に2025年は特別な開帳や修繕といった大きな動きがあるため、最新の情報を知っておくことが大切です。苔むした境内の雰囲気や季節ごとの紅葉、そして黒地蔵のご利益など、知れば知るほど行きたくなる魅力が満載ですよ。
- 北条義時ゆかりの伝説や歴史的な見どころが詳しく分かる
- 2025年の特別開帳や予約が必要なイベント情報が把握できる
- 撮影禁止エリアを含む境内のルールや拝観のポイントを知れる
- 参拝の前後に立ち寄りたい周辺のおすすめランチやカフェが見つかる
歴史と静寂に包まれた鎌倉覚園寺の見どころ
覚園寺に一歩足を踏み入れると、そこには鎌倉の市街地とは全く異なる、静寂に包まれた世界が広がっています。まずは、このお寺が持つ深い歴史や、絶対に外せない見どころについて、私の体験を交えながらご紹介していきますね。
北条義時と戌神伝説や歴史的背景
覚園寺を語る上で欠かせないのが、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも注目された北条義時との深い関わりです。実はこのお寺の起源には、とっても不思議な伝説があるのをご存じでしょうか。
伝えられているお話によると、義時公がある日、夢の中で白い犬(戌神)に危険を知らせる啓示を受けたそうです。
その翌年、鶴岡八幡宮での儀式の際に体調を崩して退席したことで、結果的に源実朝公の暗殺事件に巻き込まれずに命拾いをしたのだとか。この出来事に感謝して建てられた「大倉薬師堂」が、現在の覚園寺の前身になっています。
豆知識
境内のあちこちに、この伝説にちなんだ「戌(犬)」のモチーフが隠されていることがあるので、探してみるのも楽しいですよ。
その後、北条貞時公の時代に正式なお寺として整備され、足利尊氏公や後醍醐天皇といった歴史上の重要人物たちにも大切にされてきました。「昨日の敵は今日のパトロン」なんて言葉がぴったりなほど、時の権力者たちがこぞって庇護した場所なんです。歴史好きの方にはたまらないスポットですよね。
黒地蔵のご利益と御朱印の種類
境内にある地蔵堂には、「黒地蔵」と呼ばれるお地蔵様がいらっしゃいます。正式名称は木造地蔵菩薩立像というのですが、そのお姿は本当に真っ黒。
これには「地獄に落ちた罪人を救うために、鬼に代わって火を焚いたから煤で黒くなった」という、なんとも慈悲深い伝説があるんです。
何度色を塗っても黒く戻ってしまうという不思議な言い伝えもあり、古くから「厄除け」や「願いが叶う」ご利益があるとして親しまれています。私もお参りした時は、その優しいお顔立ちに心が洗われるような気持ちになりました。
また、御朱印集めをしている方にも嬉しい情報があります。覚園寺では、本尊の「薬師如来」の御朱印だけでなく、先ほどお話しした義時公を救った「戌神(いぬがみ)」の御朱印もいただけるんです。
御朱印のポイント
通常の御朱印に加えて、季節やイベント限定のものが登場することもあります。参拝の記念にぜひいただいてみてくださいね。
季節を彩る紅葉とライトアップ情報
覚園寺は、鎌倉の中でも「紅葉の隠れた名所」として知られています。谷戸(やと)と呼ばれる山に囲まれた地形にあるため、日照時間や寒暖差の関係で、色づきがとても鮮やかなんです。例年、11月下旬から12月中旬にかけてが見頃となります。
特に私がおすすめしたいのが、期間限定で行われる紅葉のライトアップです。闇の中に浮かび上がる薬師堂や、池に映り込む紅葉の美しさは、まさに「幽玄」という言葉がぴったり。昼間の静かな雰囲気とはまた違った、幻想的な世界に浸ることができます。
注意点
ライトアップ期間中は混雑が予想されます。また、三脚の使用が禁止されている場合が多いので、ルールを守って鑑賞しましょう。
2025年特別開帳や愛染明王修繕
これから覚園寺へ行こうと計画している方に、どうしてもお伝えしたい重要なニュースがあります。実は2025年は、覚園寺にとって数十年に一度レベルの大きな動きがある年なんです。
まず、境内にある愛染堂の「愛染明王像」が修繕に入ることになり、約1年間お留守になります。その代わりと言ってはなんですが、普段は絶対に見ることができない秘仏、後醍醐天皇御像(高村光雲作)が特別に公開されることになりました!
| 公開期間 | 2025年6月 〜 2026年1月 |
|---|---|
| 公開日時 | 毎週 日曜日・月曜日 |
| 予約方法 | 完全予約制(2025年5月からWeb受付開始予定) |
| 拝観料 | 大人 2,000円(通常拝観料含む) |
この像は、近代彫刻の巨匠・高村光雲の手によるもので、天皇と密教の深いつながりを示す非常に貴重なものです。完全予約制となる見込みですので、興味がある方は公式サイトでの情報収集を忘れないようにしてくださいね。
薬師堂や仏像群など境内の魅力
境内の最奥にある薬師堂(本堂)は、足利尊氏公によって再建された貴重な建物です。中に入ると、薄暗い空間の中に薬師三尊坐像や十二神将立像がずらりと並んでいて、その迫力には思わず息を呑んでしまいます。
十二神将はそれぞれ頭の上に十二支の動物を乗せているので、「自分の干支の神将さんはどこかな?」と探してみるのも面白いですよ。ガラスケース越しではなく、その場の空気感ごと仏像と対面できるのは、覚園寺ならではの贅沢な体験だと感じました。
また、境内は自然が豊かで、梅雨の時期には苔が水分を含んで生き生きと輝き、紫陽花とのコントラストが本当に綺麗です。晴れの日も素敵ですが、しっとりとした雨の日の覚園寺も、風情があって私は大好きです。

鎌倉覚園寺の見どころを巡るアクセスやランチ
さて、ここからは実際に訪れる際に役立つ実用的な情報をお届けします。覚園寺は少し奥まった場所にあるので、アクセスや周辺のお店事情を事前にチェックしておくと安心ですよ。
拝観時間や撮影禁止のルール
覚園寺にお参りする際、一番気をつけなければならないのが拝観のルールです。以前は決まった時間のツアー形式のみでしたが、現在は受付を済ませて順路に沿って巡るスタイルが基本になっています。
そして最も重要なのが、「仏殿エリアを含む境内奥の聖域は撮影禁止」という点です。入り口付近の愛染堂あたりまでは撮影OKな場合もありますが、その先はカメラやスマホをしまって、心で感じる時間になります。
ここが魅力!
写真が撮れないからこそ、レンズを通さずに自分の目でしっかりと景色を焼き付けることができます。この「デジタルデトックス」のような時間が、覚園寺の静寂を守っているんですね。
拝観時間は通常10時から16時頃までですが、季節や行事によって変動することがあるので、お出かけ前に必ず確認してくださいね。
バスや徒歩でのアクセスと駐車場
覚園寺へのアクセスは、バスを利用するのが一番スムーズです。JR鎌倉駅の東口4番乗り場から京急バス「鎌20 大塔宮」行きに乗り、終点の「大塔宮(だいとうのみや)」で下車します。そこから徒歩で10分から15分ほどです。
バス停を降りたら、鎌倉宮の鳥居を左手に見ながら住宅街を進んでいきます。だんだんと緑が深くなっていく道のりは、これから聖域に向かうんだというワクワク感を高めてくれますよ。
車でのアクセスについて
駐車場は一応数台分あるのですが、お寺までの道が非常に狭く、すれ違いも困難です。イベント時は閉鎖されることも多いため、個人的には公共交通機関の利用を強くおすすめします。
周辺の古民家カフェとランチ事情
覚園寺のある二階堂エリアは、実は素敵な隠れ家カフェやレストランの宝庫なんです。参拝の後にゆっくりランチを楽しむのも、このエリアの醍醐味の一つです。
私のおすすめは、古民家をリノベーションしたイタリアンカフェ「アルビコッカ (albicocca)」さん。明治時代の建物の雰囲気が抜群で、特に「とろ〜りチーズのオムバーグ」は絶品でした!テラス席もあるので、天気の良い日は最高ですよ。
また、緑豊かな庭園を眺めながら食事ができる「カフェ カエル (cafe kaeru)」さんも素敵です。野菜をふんだんに使ったランチや手作りスイーツが人気で、まるで友人の家に招かれたような温かい気持ちになれます。
お店選びのヒント
このエリアのお店は席数が限られていることも多いので、週末のランチタイムは予約をしておくと安心かもしれません。
天園ハイキングコースとの連携
アクティブに鎌倉を楽しみたい方は、覚園寺の参拝とハイキングを組み合わせるのがおすすめです。実は覚園寺の入り口手前に、「天園ハイキングコース」への登山口があるんです。
北鎌倉の建長寺からスタートして天園を通り、覚園寺口へ下りてきて参拝、その後二階堂エリアでランチ…なんてコースはいかがでしょうか。「鎌倉アルプス」の自然を満喫した後に、静かなお寺で心を整える。そんな充実した一日が過ごせそうですね。
鎌倉覚園寺の見どころで感じる非日常
ここまで、鎌倉覚園寺の見どころや魅力についてご紹介してきました。歴史の深さ、仏像の迫力、そして何より他では味わえない「静寂」という体験。どれをとっても、日常を忘れて心をリセットするのにぴったりな場所です。
特に2025年は、特別な開帳も予定されているので、初めて行く方にもリピーターの方にも注目の年になりそうです。写真には残せないけれど、心には深く残る。そんな素敵な時間を、ぜひ覚園寺で過ごしてみてくださいね。
覚園寺の情報
| 公式サイト | 覚園寺 |
| 住所 | 神奈川県鎌倉市二階堂421 |
| 営業時間 | 10時00分~16時00分 |
| 料金 | 拝観料:大人:500円、小中学生:200円 |
| 電話番号 | 0467221195 |
| 駐車場はありますか? | なし |