
さいたま市の浦和で美術館を探していると、浦和駅から歩いて行けるうらわ美術館が気になる人もいると思います。大きな独立した建物ではなく、浦和センチュリーシティの中にある都市型の美術館なので、初めてだとどんな作品を見られる場所なのか少し想像しにくいかもしれません。
うらわ美術館の見どころを調べると、浦和画家、本をめぐるアート、ブック・アート、企画展、コレクション、料金、開館時間、アクセス、駐車場などが気になってきます。特に知っておきたいのは、一般的な美術館のように常設展示をいつでも見られる施設ではなく、開催される展覧会によって出会える作品が変わることです。
私が面白いと思うのは、本という身近な存在を美術として見る視点と、浦和やさいたま市にゆかりのある作家を大切にしているところです。絵画だけを順番に鑑賞する美術館とは少し違い、本の形や素材、ページ、印刷、装丁などにも目を向けながら作品を楽しめます。
浦和駅西口から徒歩圏内なので、浦和の街歩きや買い物と組み合わせやすいのも魅力です。展覧会の内容を確認してから訪れると、この美術館ならではの楽しさがより分かりやすいと思います。
- うらわ美術館ならではの本をめぐるアートの魅力
- 浦和画家や地域ゆかりの作家について
- 常設展示がない美術館ならではの楽しみ方
- 開館時間や料金、アクセス、駐車場の基本情報
うらわ美術館ならではの「本をめぐるアート」
うらわ美術館を知るうえで外せないのが、本をめぐるアートです。本は読むものというイメージがありますが、ここでは本そのものが美術表現になります。一般的な絵画中心の美術館とは違う作品との出会いが期待できます。
本そのものを美術として見る面白さ
うらわ美術館では、「本をめぐるアート」をコレクションの大きな柱にしています。
対象となるのは、画家が挿絵を手がけた本や詩画集、アーティスト・ブックだけではありません。本そのものを素材にした作品、ブック・オブジェ、美術と関係する雑誌や資料、巻物や折本など、本当にさまざまです。
普段は文章を読むためにページを開いている本も、美術作品として見ると印象が変わります。
紙の質感やページの形、文字と絵の配置、製本方法まで含めてひとつの表現になっている作品もあります。「何が描かれているか」だけでなく「なぜこの形の本なのか」を見ると、作品に入りやすいと思います。
現代美術にあまり詳しくない人でも、本なら普段から触れているものなので、作品を見る入口を見つけやすいですね。
うらわ美術館では、アーティストによって制作された本だけでなく、本を素材やテーマにした作品、本の造形を生かした作品なども収集しています。「本=読むもの」という固定観念を少し外して展示を見るのが楽しむポイントです。
本のアートを本格的に収集してきた個性的な美術館
うらわ美術館の「本をめぐるアート」は、単に企画展のテーマとして扱っているわけではありません。
開館以来、美術館の重要な収集方針として研究や収集が続けられており、本に関する美術を本格的に収集する国内でも特徴的な美術館になっています。
コレクションには、挿絵本、装丁本、詩画集、アーティスト・ブックなど、一般的な書店ではなかなか出会えない作品があります。
さらに、本の形をしていても普通には読めない作品や、素材そのものに驚かされる作品もあります。
「これは本なのかな?」と思うようなものまで作品になっているので、本と美術の境界を考えながら見るのも面白いですね。
美しい本そのものを作品として楽しめる
本をテーマにしていると聞くと、古い本が並ぶ資料館のような場所を想像するかもしれません。しかし、うらわ美術館のコレクションを見ていくと、美術史とつながる本や造形作品が数多く含まれていることが分かります。
ウィリアム・モリスの美しい本にも注目
代表的なコレクションのひとつが、ウィリアム・モリスが設立したケルムスコット・プレスから刊行された『ジェフリー・チョーサー作品集』です。
挿絵を担当したのはエドワード・バーン=ジョーンズ。文字、挿絵、装飾、ページ全体の構成まで作り込まれた本で、美しい本の代表例として知られています。
こうした作品を見ると、本が文章を伝えるためだけの道具ではないことが分かります。
表紙を開き、ページをめくり、文字と絵を見る。その一連の体験まで含めてデザインされているんですよね。
私は、本をテーマにした展示を見るときには内容だけでなく、余白や文字の並び方、ページ全体のバランスも見るようにしています。それだけでも普通の絵画を見るときとは違った楽しさがあります。
ピカソやマティスなど巨匠と本の関係も面白い
本と美術の関係を追っていくと、世界的に知られる画家たちともつながっていきます。
うらわ美術館ではこれまで、ピカソやマティスなど、美術史に名を残す作家と本との関係に注目した展示も行われてきました。
美術館で画家の作品を見るというと、額縁に入った一枚の絵を想像します。しかし、芸術家が本の制作に関わると、ページを進む時間や文章との関係まで作品の一部になります。
同じ作家でも、キャンバスに描かれた絵とは違う表現に出会えることがあります。
本をテーマにした作品が常に展示されているわけではありません。うらわ美術館は展覧会ごとに展示内容が変わるため、本をめぐるアートを目的に訪れる場合は、その時期の展覧会内容を確認しておくと安心です。
浦和画家と地域ゆかりの美術も大切な見どころ
うらわ美術館には、もうひとつ重要なコレクションの柱があります。それが浦和をはじめとする、さいたま市にゆかりのある作家たちです。旅先の美術館だからこそ、その土地と美術のつながりにも注目したいですね。
かつて浦和には多くの画家が暮らしていた
現在の浦和周辺には、近代以降、多くの美術家が暮らし、制作活動を行ってきました。
特に関東大震災以降には東京から移り住む芸術家も現れ、浦和周辺にアトリエを構える画家たちが増えていきます。こうした人々は、やがて「浦和画家」などと呼ばれるようになりました。
美術館では、そうした地域ゆかりの作家や、さいたま市の美術の流れをたどることができる作品を収集しています。
旅行で美術館を訪れるなら、全国どこでも見られるものだけでなく、その土地だからこそ出会える作品も見ておきたいところです。
浦和という街と美術家たちがどのようにつながってきたのかを意識すると、作品だけでなく街そのものにも少し違った興味が湧いてくると思います。
寺内萬治郎など地域を代表する作家を知る
地域ゆかりのコレクションを代表する作家のひとりが寺内萬治郎です。
寺内は東京美術学校で学び、1930年代に浦和へアトリエを構えました。人物画、特に量感のある婦人像などで知られる洋画家です。
うらわ美術館には、寺内の《楽器を持てる女》などが収蔵されています。
ほかにも、瑛九や高田誠など、浦和やその周辺と関係を持った作家たちの作品が収集されてきました。
全国的に知られている作家だけを探すのではなく、展示室で初めて知った作家の作品にも少し時間を使ってみると、この美術館らしい鑑賞になると思います。
常設展示がないから展覧会によって印象が変わる
初めて訪れる人が特に知っておきたいのが、うらわ美術館には一般的な意味での常設展示がないことです。所蔵作品をいつでも同じ場所で見られるわけではなく、企画展やコレクション展によって展示内容が変わります。
目当ての作品が常に見られるわけではない
うらわ美術館には魅力的なコレクションがありますが、所蔵作品を常時展示しているわけではありません。
そのため、「この作品を見たい」と思って出かけても、その日に展示されているとは限りません。
ここは訪問前に知っておいたほうがいいポイントですね。
反対に考えると、展覧会が変われば美術館そのものの印象も変わるということです。
本をテーマにした展示のときもあれば、浦和ゆかりの美術を中心に紹介することもあります。国内外の美術を扱う企画展が開催されることもあり、同じ場所でも訪れる時期によってかなり違った鑑賞体験になります。
所蔵作品や特定の作家を目的に訪れる場合は、現在開催されている展覧会と出品作品を事前に確認してください。展示替え期間は休館になる場合もあります。
展覧会のテーマを確認してから訪れるのがおすすめ
うらわ美術館へ行くときは、「美術館が開いているか」だけでなく、今どんな展覧会を開催しているかまで確認しておくと楽しみやすくなります。
企画展によっては、本や浦和ゆかりの作家とは異なるテーマが扱われることもあります。
逆に、本をめぐるアートのコレクションを中心に構成された展覧会なら、うらわ美術館の個性をより感じやすいでしょう。
私は常設展示のない美術館の場合、行く前に展覧会の紹介文を少し読むようにしています。作家について詳しく調べる必要はありません。「今回は本の展覧会なんだ」「浦和の作家が中心なんだ」という程度でも、展示室に入ったときの分かりやすさが変わります。
2026年秋以降はブック・アートの展覧会にも注目
うらわ美術館では本をめぐるアートの研究と展示が継続されています。今後の展覧会でも、その特徴を感じられる企画が予定されています。
11月から「エコーズ・ビトゥイーン」を開催
2026年11月14日から2027年1月17日までは、「エコーズ・ビトゥイーン:日本・ドイツ・スイスのアーティストによるブック・アートという実践」が予定されています。
うらわ美術館の収蔵品と、日本、ドイツ、スイスを拠点に活動するアーティストによる作品を通して、ブック・アートのさまざまな可能性を紹介する展覧会です。
本は文章を読むものですが、アーティストの手に渡ると、紙やページ、形、時間、記憶といったものまで表現の一部になります。
絵画、彫刻、写真、パフォーマンスなど異なる表現と本がどのようにつながるのかを見ることができるので、うらわ美術館の個性を知る機会になりそうですね。
同じ「本」でも作品の形は驚くほど違う
ブック・アートの面白さは、本という共通点がありながら作品の姿がまったく違うところです。
普通の冊子に近いものもあれば、立体作品のようなものもあります。ページをめくる行為そのものに意味を持たせた作品もあれば、本を素材として別の形へ変化させた作品もあります。
本を読むとき、私たちは最初のページから最後のページへ時間をかけて進みます。
絵画のように一度に全体を見ることができないという本の特徴も、アーティストにとっては表現になるんですよね。
本をテーマにした展覧会では、内容だけでなく「どのように見る作品なのか」にも注目すると面白いと思います。
うらわ美術館は子どもと一緒でも楽しめる
本や絵本に関係する展覧会が行われることもあり、子どもと美術に触れる場所として利用できるのもうらわ美術館の特徴です。展覧会に合わせたワークショップなどが開催されることもあります。
絵本を入口に美術を楽しめる展覧会もある
うらわ美術館では、長年にわたって世界の絵本原画を紹介する展覧会なども開催してきました。
絵本なら、普段あまり美術館へ行かない人でも入りやすいですよね。
子どもにとっても、学校で習う有名な画家を見るだけではなく、知っている「本」という存在から美術へ入っていけるのは面白いと思います。
絵本の原画を見ると、印刷された本では分かりにくかった筆の跡や色の重なりなどに気づくことがあります。
完成した絵本と原画の違いを考えてみるのも、美術館ならではの体験ですね。
ワークショップや鑑賞イベントも確認したい
展覧会に合わせて、ワークショップや作品解説などの教育普及事業が行われることがあります。
ただ展示を見るだけでなく、実際に何かを作ったり、作品について話を聞いたりできる機会です。
特に子どもと訪れる場合は、イベントがある日を選ぶのもひとつの方法だと思います。
ワークショップやギャラリートークなどは展覧会によって内容、対象年齢、定員、申込方法が異なります。参加したいイベントがある場合は、展覧会ページの開催情報も確認しておきましょう。
うらわ美術館の所要時間
旅行や浦和の街歩きに組み込むなら、どのくらい時間を見ておけばいいのかも気になります。展示内容によって差がありますが、比較的予定へ組み込みやすい美術館です。
1時間から1時間30分ほどを目安にすると回りやすい
展覧会をゆっくり鑑賞するなら、1時間から1時間30分程度をひとつの目安にすると予定を立てやすいと思います。
ただし、これはあくまで一般的な目安です。
展覧会の規模や作品数によって必要な時間は変わりますし、作品解説をひとつずつ読む人ならさらに時間がかかります。
反対に、気になる作品を中心に見るなら1時間以内で回れる場合もあるでしょう。
本をテーマにした展覧会の場合は、細部を見たり文章を読んだりすることで滞在時間が長くなることもあります。
浦和の街歩きと組み合わせやすい
うらわ美術館は浦和駅から近いため、美術館だけで一日を使うというより、浦和周辺の散策や食事、買い物と組み合わせやすい場所です。
午前中に美術館を見てからランチへ行くこともできますし、金曜日や土曜日なら夕方から美術館へ立ち寄ることもできます。
都市型美術館だからこそ、観光の途中で無理なくアートの時間を加えられるのが便利ですね。
開館時間と観覧料金を確認してから出かけよう
うらわ美術館では展覧会によって観覧料金が変わります。また、曜日によって閉館時間が異なるため、訪問時間を決めるときは注意しておきたいところです。
金曜日と土曜日は20時まで開館
| 曜日 | 開館時間 |
|---|---|
| 日曜日・火曜日~木曜日 | 10:00~17:00 |
| 金曜日・土曜日 | 10:00~20:00 |
通常は10時から17時までですが、金曜日と土曜日は20時まで開館しています。
展示室への入場は閉館30分前までです。
仕事や買い物のあとに立ち寄りたい人にとって、夜まで開いている日は利用しやすいですね。
ただし、展覧会によって開館時間が異なる場合があります。
料金は展覧会によって変わる
うらわ美術館には一律の観覧料金が設定されているわけではなく、展覧会によって料金が異なります。
無料で鑑賞できる展示が行われる場合もあれば、有料の企画展もあります。
たとえば2026年11月14日から予定されている「エコーズ・ビトゥイーン」は、一般1,000円、大学生・高校生700円、中学生・小学生200円の予定です。
これは今後開催される特定の展覧会の料金であり、別の企画展にも同じ料金が適用されるわけではありません。
観覧料金、開館時間、展覧会の会期は変更される可能性があります。また、展示替え期間や年末年始は休館します。訪問日が決まったら、その日に開催されている展覧会の情報を確認してください。
浦和駅西口から徒歩7分でアクセスできる
うらわ美術館はJR浦和駅から徒歩でアクセスできます。車がなくても訪れやすく、東京方面や大宮方面から電車で向かう場合にも便利です。
浦和センチュリーシティの3階にある
最寄り駅はJR浦和駅です。
西口から徒歩約7分で、京浜東北線、高崎線、宇都宮線、上野東京ライン、湘南新宿ラインなどを利用できます。
美術館があるのは、さいたま市浦和区仲町2丁目の浦和センチュリーシティ3階です。ロイヤルパインズホテル浦和と同じ建物なので、初めて向かう場合は建物名も覚えておくと見つけやすいと思います。
独立した美術館の建物を探して歩いていると少し戸惑うかもしれません。建物に入ったら、館内の案内を確認して美術館へ向かいましょう。
車の場合は地下の有料駐車場を利用
車で訪れる場合は、浦和センチュリーシティビル地下のセンチュリーシティパーキングを利用できます。
駐車場は有料で、美術館利用による駐車料金の割引はありません。
また、周辺の状況によっては混雑してすぐに駐車できない場合があります。
浦和駅から徒歩7分という立地を考えると、電車を利用できる人なら公共交通機関で訪れるのも便利ですね。
うらわ美術館では「本」と「浦和」から作品を見てみたい
うらわ美術館には、巨大な常設展示室に有名作品がずらりと並んでいるわけではありません。
その代わり、本をめぐるアートと地域ゆかりの作家という、はっきりした個性を持っています。
本は読むものだと思っていたのに、展示室では立体作品になっていたり、素材そのものが表現になっていたりする。そんな作品を見ると、普段何気なく手にしている本の見え方も少し変わります。
そして、もうひとつ忘れたくないのが浦和と美術の関係です。
現在の街並みだけを歩いていると気づきにくいですが、この地域には多くの美術家が暮らし、作品を生み出してきた歴史があります。美術館で地域ゆかりの作品を見てから街へ戻ると、浦和という場所にも少し違った印象を持てるかもしれません。
常設展示がないため、訪れる時期によって展示内容が大きく変わるのもこの美術館の特徴です。気になる展覧会を見つけたタイミングで訪れてみるのがいいと思います。
記事内の所要時間は一般的な目安です。また、観覧料金、開館時間、休館日、展覧会、イベント、駐車場などの情報は変更される可能性があります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。交通や安全面など重要な判断が必要な場合は、ご自身でも最新情報を確認し、必要に応じて施設や専門家にご相談ください。
うらわ美術館の基本情報
| 住所 | 埼玉県さいたま市浦和区仲町2丁目5番1号 浦和センチュリーシティ3階 |
|---|---|
| 電話番号 | 048-827-3215 |
| 営業時間 | 10:00~17:00、金・土曜日は20:00まで(入場は閉館30分前まで) |
| 定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始、展示替え期間、その他臨時休館あり |
| 駐車場 | 専用駐車場なし。浦和センチュリーシティ地下の公営駐車場(有料・割引なし)を利用 |
| アクセス | JR浦和駅西口から徒歩約7分 |
うらわ美術館の場所
周辺情報
この近くのスポット
このあと、どこ行く?
今いる場所から近い飲食店・観光スポット・神社や寺院・ご当地グルメ・ホテルを探せます。
位置情報は検索のためだけに使用し、この機能では保存しません。
📍 旅を続ける
このあと、どこ行く?
今いる場所から、次に立ち寄れるスポットを探せます。
週末、どこ行く?
日本の魅力を、見つけに行こう
観光スポット・ご当地グルメ・神社やお寺など
あなたの次の旅がきっと見つかる、旅行情報サイト「にほん旅さんぽ」
今から楽しめる場所を探す
今いる場所から、次に行けるスポットを距離順で探せます。
観光・グルメ・神社やお寺・ホテルまで、旅の続きをその場で見つけよう。
🔒 位置情報は検索のためだけに使用し、この機能では保存しません。