栃木縣護國神社のご利益とは?見どころやアクセスも解説

栃木県宇都宮市に鎮座する栃木縣護國神社への参拝を考えているけれど、栃木縣護國神社のご利益にはどのようなものがあるのか、そもそも栃木縣護國神社の正しい読み方とは何か、気になっていませんか。
この記事では、明治から続く栃木縣護國神社の歴史や、祀られているのはなんの神様か解説します。さらに、国家安泰など期待できるご利益を紹介するとともに、心が癒されるパワースポットとしての魅力にも迫ります。
栃木縣護國神社のご利益を授かる参拝ガイドとして、境内にある見どころをチェックし、車でのアクセスと駐車場についてや、電車とバスでの最寄り駅からの行き方も詳しくご案内します。
また、参拝後に立ち寄れる近くの観光スポット情報も掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください。この記事の、まとめ:栃木縣護國神社のご利益と見どころを読めば、あなたの参拝がより一層充実したものになるでしょう。
- 栃木縣護國神社の歴史と御祭神がわかる
- 国家安泰や家内安全などのご利益について理解できる
- 境内の見どころやパワースポットとしての魅力を知れる
- 車や公共交通機関での具体的なアクセス方法がわかる
栃木縣護國神社のご利益と基本情報を解説

- 栃木縣護國神社の正しい読み方とは?
- 明治から続く栃木縣護國神社の歴史
- 祀られているのはなんの神様か解説
- 国家安泰など期待できるご利益を紹介
- 心が癒されるパワースポットとしての魅力
栃木縣護國神社の正しい読み方とは?
栃木縣護國神社の正しい読み方は、「とちぎけんごこくじんじゃ」です。
神社の名称に使われている「縣」という漢字は、「県」の旧字体にあたります。現在でも公式な名称としてこの旧字体が使われており、歴史と伝統を今に伝えています。参拝に訪れる際や、神社について話すときには、この正しい読み方を覚えておくと良いでしょう。
豆知識:なぜ旧字体の「縣」が使われているの?
栃木縣護國神社が創建された明治時代には、「県」ではなく「縣」という漢字が一般的に用いられていました。その歴史的背景を尊重し、現在も正式名称として旧字体が使用され続けています。神社の由緒を物語る大切な要素の一つと言えます。
神社を訪れる多くの人が最初に抱く素朴な疑問ですが、これでスッキリ解決できたのではないでしょうか。正しい名称を知ることで、神社への理解と敬意も一層深まります。
明治から続く栃木縣護國神社の歴史
栃木縣護國神社の歴史は、明治時代初期にさかのぼります。その歩みは、日本の近代史と深く関わっています。
神社の前身である「宇都宮招魂社(うつのみやしょうこんしゃ)」は、明治5年(1872年)に創建されました。これは、旧宇都宮藩の最後の藩主であった戸田忠友(とだただとも)をはじめとする旧藩士や有志たちの手によるものです。当初は、戊辰戦争で亡くなった前藩主・戸田忠恕(とだただゆき)公と、その家臣たち96柱、合計97柱の英霊をお祀りしていました。
その後、国のために殉じた方々を国家が祀るという方針が示され、官祭招魂社となります。西南戦争や日清戦争、日露戦争など、数々の戦役で国に殉じた栃木県出身の英霊も合わせて祀られるようになりました。
歴史における主な出来事
神社の長い歴史の中で、特に重要な出来事を以下にまとめました。
- 昭和14年(1939年):内務省令により「栃木縣護國神社」と改称。
- 昭和15年(1940年):現在の鎮座地である宇都宮市一の沢町(現在の陽西町)に遷座。
- 昭和22年(1947年):戦後、GHQの占領下で一時的に「彰徳神社(しょうとくじんじゃ)」と改称。
- 昭和28年(1953年):日本の独立回復に伴い、再び「栃木縣護國神社」の社名に復する。
- 平成8年(1996年):天皇・皇后両陛下(現在の上皇ご夫妻)が公式に親拝されました。これは全国の護国神社の中でも唯一のことであり、大変な栄誉です。
このように、時代の変遷とともに社名や役割を変えながらも、郷土と国のために尽くした英霊を慰霊し、平和を祈る場として、今日まで篤い信仰を集めています。
祀られているのはなんの神様か解説
栃木縣護國神社には、特定の神様、例えば日本神話に登場するような神様が祀られているわけではありません。ここに祀られているのは、「護国の英霊(ごこくのえいれい)」です。
具体的には、明治維新の戊辰戦争から大東亜戦争(太平洋戦争)に至るまで、国家公共のために命を捧げられた栃木県出身者の方々の御霊(みたま)をお祀りしています。その御祭神の数は、55,361柱(平成13年現在)にものぼります。
これには、戦争で亡くなった軍人だけでなく、国の安寧のために尽力した警察官や消防官、自衛官などの殉職者も含まれます。つまり、私たち国民の平和な暮らしを守るために尊い命を捧げた、郷土の先人たちが「神様」として祀られているのです。
栃木縣護國神社は、特定の個人や一族の神様ではなく、郷土・栃木県にゆかりのある多くの英霊を一体としてお祀りしている場所なんですね。だからこそ、県民全体の平和と繁栄を祈る中心的な役割を担っているのです。
参拝する際は、特定の願い事をするだけでなく、今日の日本の平和と繁栄が、これら英霊の方々の尊い犠牲の上にあることを心に留め、感謝の祈りを捧げることが大切です。
国家安泰など期待できるご利益を紹介
栃木縣護國神社は、国や郷土を守るために尽くされた英霊をお祀りしていることから、そのご利益も非常に公的な性格が強いものとなっています。
最も代表的なご利益は、以下の通りです。
- 国家安泰
- 郷土繁栄
- 世界平和
これらは、御祭神である英霊たちが最も願っていたことに他なりません。そのため、神社を訪れる多くの人々が、日本と世界の平和、そして自分たちが住む栃木県の発展を祈願します。
もちろん、個人的な願い事に関するご利益もいただけます。特に、公的なご利益と関連の深い以下のような祈願にも篤い信仰が集まっています。
| ご利益の種類 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 家内安全 | 家族が健やかで平穏無事に暮らせるように見守ってくださいます。 |
| 厄除け・病気平癒 | 災厄から身を守り、病気や怪我からの回復を祈願します。 |
| 交通安全 | 日々の通勤や通学、旅行などの安全を守ってくださいます。 |
| 必勝祈願 | スポーツや受験、仕事など、人生の様々な勝負事での勝利を後押ししてくださいます。 |
| 良縁祈願 | 素晴らしい人との出会いや、人間関係の円満を願います。 |
ご利益をいただく上での心構え
栃木縣護國神社のご利益は、まず国や社会の平和があってこそ、個人の幸せがあるという考えに基づいています。個人的な願い事をする際も、まずは御祭神への感謝の気持ちを忘れず、公の平和を祈る心を大切にしましょう。その上で、自身の願いを真摯に伝えることが、ご加護をいただくための鍵となります。
護国の英霊のご加護をいただき、日々を幸せに過ごせるよう、心を込めてお参りください。
心が癒されるパワースポットとしての魅力
栃木縣護國神社は、ご利益を授かるだけでなく、訪れる人の心を深く癒してくれるパワースポットとしても知られています。
その魅力の源泉は、広々とした境内を包み込む「護国の森」です。昭和15年の遷座の際に、栃木県内一円から献木された樹木が、長い年月を経て豊かに成長し、静かで神聖な空間を創り出しています。
市街地にあるとは思えないほどの静寂に包まれており、鳥のさえずりや風にそよぐ木々の音に耳を澄ませば、日々の喧騒を忘れて心が洗われるのを感じるでしょう。
特に、春には満開の桜が境内を彩り、参拝者の目を楽しませてくれます。桜並木の参道をゆっくりと歩くだけで、心が華やぎ、穏やかな気持ちになれます。秋には紅葉が美しく、四季折々の自然の表情が、訪れるたびに新たな感動を与えてくれます。
パワースポットとしてのポイント
- 静寂な鎮守の森:都市の喧騒から隔離された神聖な空間で、心身ともにリフレッシュできます。
- 荘厳な社殿:伝統的な様式で建てられた社殿は、見るだけで心が引き締まり、清らかな気持ちにさせてくれます。
- 英霊への感謝の念:5万5千柱を超える英霊への感謝と慰霊の祈りが集まる場所であり、平和の尊さを改めて感じさせてくれるエネルギーに満ちています。
何か悩み事を抱えているときや、心を落ち着けたいときに訪れると、護国の英霊たちが優しく包み込み、明日への活力を与えてくれるかもしれません。ただ参拝するだけでなく、境内のベンチに腰掛けてゆっくりと時間を過ごすのもおすすめです。
栃木縣護國神社のご利益を授かる参拝ガイド
- 境内にある見どころをチェック
- 車でのアクセスと駐車場について
- 電車とバスでの最寄り駅からの行き方
- 参拝後に立ち寄れる近くの観光スポット
- まとめ:栃木縣護國神社のご利益と見どころ
境内にある見どころをチェック

栃木縣護國神社を参拝する際は、本殿だけでなく、境内の様々な見どころにもぜひ足を運んでみてください。英霊への敬意と平和への祈りが込められた施設が数多くあります。
荘厳な社殿群と長い参道
表参道入口の大きな鳥居をくぐると、灯籠が並ぶ長い参道が続きます。この参道をゆっくりと歩みを進めることで、心が静まり、神聖な気持ちが高まります。
拝殿は護国神社特有の様式で、祭儀の様子が境内から見渡せるように設計されています。また、拝殿の正面左右上方には、平成8年に天皇・皇后両陛下が親拝された際の写真が掲げられており、この神社の特別な地位を物語っています。
慰霊碑と忠霊塔
境内南側には、戦友会などが建立した数多くの慰霊碑が立ち並んでいます。それぞれの碑には、部隊の歴史や戦没者への思いが刻まれており、平和の尊さを改めて考えさせられます。一番奥には忠霊塔もあり、静かに手を合わせる人々の姿が絶えません。
栃木県護国神社資料館
御祭神のご遺品や旧日本軍の軍装品など、貴重な資料約800点が収蔵・展示されています。英霊たちの遺徳を偲び、その功績を後世に伝えるための施設です。普段は予約が必要ですが、正月の三が日や例大祭(4月28日)、終戦の日(8月15日)には一般公開されています。学芸員の資格を持つ職員が対応してくれるため、歴史に興味のある方は必見です。
資料館の拝観情報
- 開館時間:9:00~16:00
- 拝観料:無料
- 公開日以外:拝観希望の場合は、事前に社務所(護国会館)までお問い合わせください。
零式艦上戦闘機の模型
本殿の手前には、作曲家の船村徹氏が寄贈した大日本帝国海軍の零式艦上戦闘機(ゼロ戦)の模型が展示されています。戦争の記憶を風化させないための象徴として、多くの参拝者の注目を集めています。
車でのアクセスと駐車場について
栃木縣護國神社は宇都宮市街の西郊に位置し、幹線道路からのアクセスも良好なため、車での参拝が便利です。
最寄りの高速道路インターチェンジからの所要時間は以下の通りです。
- 東北自動車道 宇都宮ICより約20分
- 東北自動車道 鹿沼ICより約20分
- 北関東自動車道 宇都宮上三川ICより約30分
神社は作新学院の向かいにあり、道路沿いの大きな鳥居が目印となります。
駐車場情報
参拝者用の無料駐車場が完備されています。入口は神社の東側、作新学院前バス停の近くにあります。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 駐車料金 | 無料 |
| 収容台数 | 通常時:10台程度 / 祭典時:50台程度 (最大180台という情報もあり) |
| 利用時間 | 通常は夜間閉門されます。参拝時間内(9:00~17:00頃)にご利用ください。 |
駐車場利用の注意点
例大祭(4月28日)やみたま祭(8月13日~15日)、正月三が日などの祭典時は、駐車場が大変混雑します。満車になる可能性も高いため、時間に余裕を持ってお越しになるか、公共交通機関の利用を検討することをお勧めします。
電車とバスでの最寄り駅からの行き方
栃木縣護國神社へは、電車と路線バスを乗り継いでアクセスすることも可能です。最寄りの主要駅はJR宇都宮駅と東武宇都宮駅です。
JR宇都宮駅からアクセスする場合
JR宇都宮駅西口のバス乗り場から乗車します。複数の系統が神社の近くを通りますが、関東バスの利用が便利です。
- 乗車場所:JR宇都宮駅西口バスターミナル
- 所要時間:約20分
- 下車バス停:「作新学院前」
バス停を降りると、道路を挟んで向かい側に神社の大きな鳥居が見えます。バス停から神社までは徒歩すぐです。
東武宇都宮駅からアクセスする場合
東武宇都宮駅からは、大通り(大通り1丁目バス停など)まで出てバスに乗車します。
- 乗車場所:大通り1丁目バス停など
- 所要時間:約15分
- 下車バス停:「作新学院前」
宇都宮駅からのバスは本数が多くて便利ですよ。バスの行き先が不安な場合は、乗車時に運転手さんに「作新学院前を通りますか?」と確認すると安心です。
バス利用のワンポイントアドバイス
宇都宮市内のバス路線は複雑に感じるかもしれません。事前に「関東バスナビ」などのアプリやウェブサイトで時刻や路線図を確認しておくと、スムーズに移動できます。
公共交通機関を利用することで、駐車場の心配をすることなく、ゆっくりと参拝に集中できるというメリットもあります。
参拝後に立ち寄れる近くの観光スポット
栃木縣護國神社を参拝した後は、宇都宮市内の魅力的な観光スポットに足を延ばしてみてはいかがでしょうか。神社からアクセスしやすいおすすめの場所をいくつかご紹介します。
宇都宮二荒山神社(うつのみやふたあらやまじんじゃ)
「ふたあらさん」の愛称で親しまれる、宇都宮のシンボル的な神社です。市街地の中心にあり、長い石段が特徴的。栃木縣護國神社の前身である宇都宮招魂社がかつて鎮座していた場所にも近く、歴史的なつながりを感じながら参拝するのも一興です。 (護国神社から車で約15分)

宇都宮城址公園
江戸時代に宇都宮藩の藩庁が置かれた宇都宮城の跡地を整備した公園です。復元された櫓(やぐら)や土塁を見学でき、宇都宮の歴史に触れることができます。広々とした芝生広場もあり、散策するのに最適な場所です。 (護国神社から車で約15分)
大谷資料館(おおやしりょうかん)
巨大な地下採石場跡を利用した資料館で、その幻想的で壮大な空間は圧巻です。数々の映画やミュージックビデオのロケ地としても有名で、非日常的な雰囲気を味わえます。少し足を延ばす価値のある、宇都宮を代表する観光スポットの一つです。 (護国神社から車で約20分)
宇都宮餃子のお店
宇都宮といえば、やはり餃子は外せません。市内には「みんみん」や「正嗣(まさし)」といった有名店をはじめ、数多くの餃子専門店が点在しています。参拝を終えた後のランチやディナーに、お店ごとの味の違いを楽しんでみるのもおすすめです。
護国神社での静かな時間の後、宇都宮の歴史や文化、グルメを満喫することで、一日を通して充実した時間を過ごすことができます。ぜひ、あなたの興味に合わせてプランを立ててみてください。
まとめ:栃木縣護國神社のご利益と見どころ
この記事では、栃木縣護國神社のご利益や歴史、見どころからアクセス方法まで詳しく解説しました。最後に、記事の要点をリスト形式でまとめます。
- 栃木縣護國神社の読み方は「とちぎけんごこくじんじゃ」
- 明治5年創建の宇都宮招魂社が前身である
- 御祭神は戊辰戦争以降の栃木県出身の戦没者や殉職者の英霊
- 祀られている御霊の数は55,361柱にのぼる
- 主なご利益は国家安泰、郷土繁栄、世界平和
- 家内安全や厄除け、必勝祈願などの個人的なご利益もいただける
- 広大な「護国の森」は心が癒されるパワースポットとして人気
- 春には満開の桜が参拝者を楽しませる
- 境内には慰霊碑や忠霊塔、貴重な資料を展示する資料館がある
- 天皇・皇后両陛下が親拝された全国で唯一の護国神社である
- 車でのアクセスは宇都宮ICや鹿沼ICから約20分
- 参拝者用の無料駐車場が完備されている
- 電車やバス利用の場合はJR宇都宮駅からバスで約20分
- 最寄りのバス停は「作新学院前」で下車すぐ
- 周辺には宇都宮二荒山神社や宇都宮城址公園などの観光スポットがある
栃木縣護國神社は、今日の平和への感謝を捧げ、未来の安寧を祈るための神聖な場所です。この記事を参考に、ぜひ一度足を運んでみてください。
情報と地図
| 公式サイト | 栃木縣護國神社 |
| 住所 | 栃木県宇都宮市陽西町1−37 |
| 営業時間 | 9時00分~17時00分 |
| 料金 | 必要に応じて |
| 電話番号 | 0286223180 |
| 駐車場はありますか? | 無料駐車場あり |