那智の滝 読み方とは?アクセス・駐車場など、世界遺産を観光する情報を徹底解説!

那智の滝の読み方って、これで合ってるかな?と気になっていませんか。
この記事では、まず正しい那智の滝の読み方から解説し、那智の滝は何県にあるの?といった基本的な疑問にお答えします。さらに、落差日本一!滝の高さは何メートル?というスケールの大きさや、世界遺産になぜ登録されているの?という歴史的背景、そして観光にかる所要時間はどれくらい?といった具体的なプランニングに役立つ情報まで網羅。
参拝できる営業時間と最終入場時間も事前にチェックできます。那智の滝の読み方とあわせて知りたい観光情報として、電車やバスでの行き方を解説し、車でのアクセスとおすすめ駐車場も詳しく紹介します。
子連れ、高齢者でも楽しめる?という心配にもお答えし、おすすめの紅葉の時期はいつ?といった季節の情報もお届けしますので、旅の準備は万全です。最後に確認!那智の滝の読み方で、安心して素晴らしい旅へ出かけましょう。
- 那智の滝の正しい読み方と基本情報がわかる
- 車や公共交通機関での最適なアクセス方法がわかる
- 子連れや高齢者も楽しめる観光ルートがわかる
- 紅葉の見頃など季節ごとの魅力がわかる
まずは那智の滝の読み方と基本情報

- 那智の滝は何県にあるの?
- 落差日本一!滝の高さは何メートル?
- 世界遺産になぜ登録されているの?
- 観光にかる所要時間はどれくらい?
- 参拝できる営業時間と最終入場
那智の滝は何県にあるの?
結論から言うと、那智の滝は和歌山県にあります。
より正確な所在地は、「和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山(わかやまけん ひがしむろぐん なちかつうらちょう なちさん)」です。この地域は、日本の最大の半島である紀伊半島の南東部に位置しています。
古くから熊野信仰の中心地として栄え、那智の滝そのものが信仰の対象とされてきました。周辺には「熊野三山」として知られる熊野那智大社、熊野本宮大社、熊野速玉大社が点在し、それらを結ぶ参詣道「熊野古道」とともに世界遺産に登録されています。
豆知識:那智勝浦町ってどんなところ?
那智勝浦町は、日本有数の生まぐろの水揚げ量を誇る勝浦漁港があることで有名です。そのため、新鮮なまぐろ料理を味わえる飲食店が多く、観光の際のグルメも楽しみの一つです。また、海沿いには南紀勝浦温泉が湧き出ており、多くの温泉宿が立ち並んでいます。
落差日本一!滝の高さは何メートル?
那智の滝の高さ(落差)は、133メートルです。
この133メートルという落差は、一段の滝としては日本一を誇ります。その圧倒的な高さから流れ落ちる水の迫力は、訪れる人々を魅了してやみません。ビルの高さで例えると、およそ40階建てのビルに相当する高さから水が落ちてくる計算になります。
さらに、滝の規模を示すデータは以下の通りです。
- 落ち口の幅:13メートル
- 滝壺の深さ:10メートル以上
- 毎秒の落水量:約1トン
この膨大な水量が絶え間なく流れ落ちることで、滝の周辺には清らかな水しぶきが舞い、神聖な雰囲気を醸し出しています。滝口の岩盤には三つの切れ目があることから「三筋の滝」とも呼ばれ、その美しい姿は多くの芸術作品にも描かれてきました。
世界遺産になぜ登録されているの?
那智の滝が世界遺産に登録されている理由は、単独の資産としてではなく、「紀伊山地の霊場と参詣道」という文化遺産を構成する重要な要素の一つだからです。
この世界遺産は、和歌山・奈良・三重の3県にまたがる広大な資産群で、2004年に登録されました。評価された主なポイントは以下の通りです。
世界遺産登録の主な理由
- 神仏習合の文化的伝統:紀伊山地では、日本古来の自然崇拝(神道)と、大陸から伝わった仏教が結びつき、「神仏習合」という日本独自の宗教文化が育まれました。那智の滝は、その自然崇拝の象徴的な存在です。
- 文化的景観の価値:霊場(神社仏閣)と、それらを結ぶ「熊野古道」などの参詣道、そして周囲の森林が一体となって、1000年以上にわたる信仰の歴史を物語る「文化的景観」を形成している点が高く評価されました。
- 信仰の普遍性:皇族から庶民まで、あらゆる階層の人々が巡礼した「熊野詣」の舞台であり、その歴史と伝統が今なお生き続けていることが重要な価値を持つとされています。
つまり、那智の滝は熊野の自然信仰の根源であり、熊野那智大社の起源となった聖地です。この滝なくして「紀伊山地の霊場と参詣道」の価値は語れない、非常に重要な構成資産なのです。
観光にかる所要時間はどれくらい?
那智の滝周辺の観光にかかる所要時間は、どこをどの程度見て回るかによって大きく変わりますが、目的別の目安は以下の通りです。
観光スタイル | 所要時間の目安 | 主な見学ルート |
---|---|---|
滝のみを参拝 | 約30分~45分 | 駐車場 → 飛瀧神社 → 御滝拝所舞台 → 駐車場 |
滝と熊野那智大社・青岸渡寺 | 約1時間30分~2時間 | 駐車場 → 飛瀧神社 → 階段を登る → 熊野那智大社・青岸渡寺 → 駐車場 |
熊野古道(大門坂)を歩く | 約2時間30分~3時間 | 大門坂駐車場 → 大門坂ウォーク → 熊野那智大社・青岸渡寺 → 飛瀧神社(那智の滝) → バスで駐車場へ戻る |
滝のみをじっくり鑑賞する場合
那智の滝のすぐそばにある飛瀧(ひろう)神社の鳥居をくぐり、お滝拝所まで往復するだけなら、30分程度あれば十分です。滝の迫力を間近で感じ、延命長寿のご利益があるとされる御神水をいただく時間を考慮しても、45分ほど見ておけば安心でしょう。
周辺の主要スポットも巡る場合
せっかくなら、那智の滝とあわせて世界遺産の熊野那智大社や、西国三十三所第一番札所である青岸渡寺も訪れたいところです。この場合、滝から神社まで続く長い石段を上り下りする必要があるため、全体で1時間30分から2時間ほどを見込んでおくのがおすすめです。
体力と時間に注意
那智の滝(飛瀧神社)と熊野那智大社は高低差があり、間を結ぶ石段は460段以上あります。移動には思った以上に時間がかかり、体力も消耗しますので、スケジュールには余裕を持つようにしてください。
参拝できる営業時間と最終入場
那智の滝(飛瀧神社)の参拝時間は基本的に決まっていますが、「御滝拝所舞台」へ入場できる時間は少し異なりますので注意が必要です。
那智の滝(飛瀧神社)の参拝時間
- 開門時間:午前7時00分
- 閉門時間:午後4時30分
上記の時間内であれば、境内へ入り、滝を遠くから拝むことは可能です。入場料はかかりません。
滝を間近で見る「御滝拝所舞台」の時間と料金
滝の迫力を最も近くで体感できる有料の観覧エリア「御滝拝所舞台」へは、入場できる時間が限られています。
- 入場可能時間:午前7時00分~午後4時00分まで
閉門時間の30分前には受付が終了します。ギリギリに到着すると入場できない可能性があるため、遅くとも午後3時30分までには到着しておくことを強くおすすめします。
対象 | 参入料 | 備考 |
---|---|---|
大人 | 300円 | 高校生以上 |
小・中学生 | 200円 | – |
未就学児 | 無料 | – |
ちなみに、熊野那智大社の開門時間は午前8時から午後4時30分までとなっています。複数の場所を巡る場合は、それぞれの最終入場時間から逆算して計画を立てることが大切です。
那智の滝の読み方とあわせて知りたい観光情報
- 電車やバスでの行き方を解説
- 車でのアクセスとおすすめ駐車場
- 子連れ、高齢者でも楽しめる?
- おすすめの紅葉の時期はいつ?
- 最後に確認!那智の滝の読み方
電車やバスでの行き方を解説
公共交通機関を利用して那智の滝へ向かう場合、まずはJR紀勢本線(きのくに線)の「紀伊勝浦駅」を目指すのが基本ルートとなります。
紀伊勝浦駅は特急電車も停車する主要駅で、ここから路線バスに乗り換えて那智の滝へ向かいます。
紀伊勝浦駅から那智の滝へのバスでの行き方
紀伊勝浦駅の駅前から、熊野御坊南海バスの「那智山行き」に乗車します。
- 乗車バス停:紀伊勝浦駅
- 降車バス停:「那智の滝前」
- 所要時間:約25分~30分
- 運賃(片道):大人630円、小人320円
「那智の滝前」バス停は、飛瀧神社の入り口(鳥居)のすぐ近くにあり、バスを降りてから徒歩約5分で滝の参道に到着します。バスは1時間に1~2本程度運行していますが、事前に時刻表を確認しておくとスムーズです。
お得なフリー乗車券も!
那智山周辺をバスで周遊する予定なら、「那智エリア世界遺産フリー乗車券」の利用がお得です。紀伊勝浦駅前のきっぷうりばで購入でき、指定エリア内のバスが乗り放題になります。
(料金例:大人1,200円 / 2日間有効)
熊野古道「大門坂」から歩きたい場合は、一つ手前の「大門坂」バス停で降りるルートがおすすめです!
車でのアクセスとおすすめ駐車場
車で那智の滝へ向かう場合、紀勢自動車道の「那智勝浦IC」が最寄りのインターチェンジです。そこから一般道(国道42号線など)を経由して、約20分ほどで那智山エリアに到着します。
ただし、那智の滝周辺の駐車場は複数あり、それぞれ特徴が異なるため、目的に合わせて選ぶことが重要です。
目的別!おすすめ駐車場情報
駐車場名 | 料金 | 特徴・おすすめな人 |
---|---|---|
① 大門坂駐車場 | 無料 | 熊野古道の雰囲気を味わいながら歩きたい人向け。ここから滝までは徒歩で約1時間かかります。体力に自信のある方におすすめ。 |
② 那智山観光センター | 繁忙期のみ有料(500円) ※平日は無料 | 滝の入り口まで徒歩約10分。お土産物店や食事ができる施設が併設されており、70台収容可能な広い駐車場です。 |
③ 滝周辺の民間駐車場 | 400円~500円 | 飛瀧神社の鳥居近くにあるお土産物店などが運営する駐車場。滝に最も近いですが、道が狭く混雑しやすいのが難点です。 |
④ 神社駐車場(防災道路経由) | 通行料800円 | 熊野那智大社・青岸渡寺のすぐ近くにある駐車場。滝までは階段を下る必要がありますが、足腰に不安がある方や、神社をメインに参拝したい場合に最適です。 |
駐車場選びの注意点
滝に最も近い③の民間駐車場エリアは道が非常に狭く、繁忙期には渋滞や満車で入れないことも少なくありません。運転に自信がない方や、スムーズに駐車したい方は、少し離れた②の観光センターや①の大門坂駐車場を利用し、そこから歩くかバスを利用するのが賢明です。
子連れ、高齢者でも楽しめる?
はい、ルートや移動手段を工夫すれば、小さなお子様連れの方やご高齢の方でも那智の滝を楽しむことは可能です。
ただし、いくつかの注意点がありますので、事前にポイントを押さえておきましょう。
体力に不安がある方におすすめのルート
最もおすすめなのは、車で「神社防災道路」を利用する方法です。
この道路を通行するには800円の料金がかかりますが、熊野那智大社のすぐ近くにある駐車場まで直接アクセスできます。そこからエレベーターも利用できるため、長い階段を上り下りすることなく、まずは熊野那智大社と青岸渡寺を参拝できます。
那智の滝へは、そこから石段を下っていくことになります。帰りは同じ道を登る必要がありますが、「行きは下り、帰りは上り」と体力の消耗を片道に集中させることができます。
このルートのメリット
- 最も歩く距離を短縮できる
- 熊野那智大社・青岸渡寺へ楽に参拝できる
- 三重塔と滝が一緒に見える絶景スポットに近い
子連れの場合の注意点
ベビーカーの利用は困難
那智山全体は石段や坂道が非常に多いため、ベビーカーでの移動はほぼ不可能です。小さなお子様がいる場合は、抱っこ紐を必ず持参してください。
トイレの場所を確認
主要な駐車場や、熊野那智大社、飛瀧神社の入り口付近にはトイレが設置されています。お子様のトイレ休憩のタイミングを考えながら、事前に場所を確認しておくと安心です。
決して無理はせず、体調や体力に合わせてコースを選ぶことが大切です。滝の近くまで行くだけでも、その荘厳な雰囲気は十分に感じられますよ。
おすすめの紅葉の時期はいつ?
那智の滝周辺の紅葉は、例年11月上旬から11月下旬にかけて見頃を迎えます。
世界遺産の荘厳な雰囲気と、赤や黄色に色づいた木々のコントラストは非常に美しく、一年の中でも特に人気の高いシーズンです。特に、青岸渡寺の朱色の三重塔と那智の滝、そして鮮やかな紅葉を一枚の写真に収めることができる展望スポットは、多くのカメラマンで賑わいます。
この時期は気候も穏やかで、熊野古道ウォーキングにも最適な季節です。
紅葉祭も開催
例年11月14日には、熊野那智大社で「氏神祭紅葉祭」が執り行われます。これは、那智の御山の紅葉を神前に飾り、秋の自然の恵みに感謝を捧げるお祭りです。
季節ごとの魅力
那智の滝は紅葉の時期だけでなく、四季折々の美しい表情を見せてくれます。
- 春(3月下旬~4月上旬):周辺の山桜が咲き誇り、華やかな景色が広がります。
- 夏(5月~8月):新緑が目に鮮やかで、滝の水量も増して最も迫力ある姿を見ることができます。滝のしぶきが涼をもたらしてくれます。
- 秋(11月):前述の通り、紅葉が最も美しいシーズンです。
- 冬(12月~2月):空気は冷たく澄み渡り、より一層神聖な雰囲気に包まれます。運が良ければ雪景色が見られることもあります。
最後に確認!那智の滝の読み方
ここまで那智の滝の様々な情報をご紹介してきましたが、最後に最も基本的なことを確認しておきましょう。
那智の滝の正しい読み方は…
「なちのたき」
です。
「那智」を「なち」と読むことに迷う方は少ないかもしれませんが、旅先で地名を口にする際に、自信を持って言えると気持ちが良いものです。この記事で基本情報からアクセス、観光のポイントまでしっかりインプットできたはずです。ぜひ、素晴らしい那智の滝への旅を楽しんでください。
この記事の要点まとめ
- 那智の滝は「なちのたき」と読む
- 所在地は和歌山県東牟婁郡那智勝浦町
- 落差133mで一段の滝としては日本一の高さを誇る
- 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一つ
- 滝だけなら所要時間は約30分、周辺も巡ると約2時間
- 開門は朝7時からだが、御滝拝所舞台の入場は午後4時まで
- 公共交通機関はJR紀伊勝浦駅からバスで約30分
- 車の場合は目的に合わせて駐車場を選ぶのがコツ
- 無料の大門坂駐車場から熊野古道を歩くルートも人気
- 体力に不安な方は800円の防災道路利用がおすすめ
- 石段が多いためベビーカーの利用は難しい
- 紅葉の見頃は例年11月上旬から下旬
- 春は桜、夏は新緑と四季を通じて美しい景観が楽しめる
- 周辺には熊野那智大社や青岸渡寺などの見どころも多数
- 新鮮なまぐろや温泉など、那智勝浦町全体の魅力も満喫しよう
那智の滝(なちのたき)の情報
公式サイト | 那智の滝 |
住所 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山 |
営業時間 | 8時00分~16時30分 |
料金 | 【入場料】300円 |
電話番号 | 0735550324 |
駐車場はありますか? | あり |