秋田県観光のおすすめ定番&穴場スポット10選
秋田県 観光 おすすめスポットをお探しですか?秋田には、神秘の深さを誇る田沢湖や、みちのくの小京都と呼ばれる角館 武家屋敷通りなど、魅力的な場所が満載です。
男鹿のなまはげ館で文化体験をしたり、新緑と紅葉が美しい抱返り渓谷を散策するのも良いでしょう。秋田市の赤れんが郷土館で歴史に触れる一方、世界遺産の大湯環状列石や、横手市増田の内蔵巡りも外せません。
大館の秋田犬会館の魅力に癒やされ、地蔵田遺跡・弥生っこ村や小野小町伝説の地「小町堂」で古代のロマンを感じることもできます。
この記事では、秋田県 観光 おすすめ総まとめとして、必見のスポットを詳しく解説します。
- 秋田の定番観光スポットと絶景ポイントがわかる
- 歴史や文化に触れられるスポットがわかる
- なまはげや秋田犬など秋田ならではの体験がわかる
- 各スポットのアクセスや料金情報をまとめて確認できる
秋田県観光のおすすめ【定番&絶景】
- 神秘の深さ「田沢湖」
- みちのくの小京都「角館 武家屋敷通り」
- 男鹿の「なまはげ館」で文化体験
- 新緑と紅葉の「抱返り渓谷」
- 秋田市の「赤れんが郷土館」
神秘の深さ「田沢湖」
秋田県仙北市に位置する田沢湖は、水深423.4メートルを誇る日本一深い湖です。周囲約20kmのほぼ円形の湖は、その深さゆえに真冬でも凍結せず、瑠璃色や碧色に輝く神秘的な湖面が訪れる人々を魅了します。
湖畔には、永遠の美を願って龍になったとされる「たつこ姫」の伝説が残り、湖畔に立つ金色の「たつこ像」は有名な撮影スポットです。この伝説から、たつこ姫を祀る「御座石(ござのいし)神社」は美貌向上、たつこ像の隣にある「浮木(うきき)神社」は縁結びのパワースポットとしても知られています。
湖を一周するドライブやサイクリングはもちろん、遊覧船(約40分)に乗って湖上から雄大な景色を楽しむのもおすすめです。
アクセス情報
JR田沢湖駅が玄関口となります。駅前からバスに乗り「田沢湖畔」バス停で下車(約15分)すると、遊覧船乗り場や観光拠点に便利です。
みちのくの小京都「角館 武家屋敷通り」

仙北市角館は、「みちのくの小京都」と称される、江戸時代の城下町の風情が色濃く残る町です。特に武家屋敷が立ち並ぶ通りは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
黒塀が続く通りには、「青柳家(あおやぎけ)」や「石黒家(いしぐろけ)」など、当時の武士の暮らしぶりがわかる屋敷が並び、一部は内部の見学も可能です。これらの屋敷は、秋田藩主・佐竹氏に仕えた武士たちが住んでいた場所です。
角館は四季折々の景観も魅力ですが、特に有名なのが春の桜です。武家屋敷通りの黒塀に映えるシダレザクラと、すぐ近くを流れる桧木内川(ひのきないがわ)堤のソメイヨシノのトンネルが同時に見頃を迎え、町全体が華やかな雰囲気に包まれます。
レンタル着物に着替えて人力車(15分3,000円~)に乗れば、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような気分を味わえますよ。
施設情報
| アクセス | JR・秋田内陸縦貫鉄道「角館駅」より徒歩約15分~20分 |
|---|---|
| 駐車場 | 桧木内川堤防沿いに市営桜並木駐車場あり(有料:普通車 500円/回 ※8:30~16:30) |
| 見学料 | 通りは散策無料。各屋敷の見学は有料(例:石黒家 大人500円、青柳家 大人500円) |
| ライトアップ | 冬期(1月下旬~2月中旬)には「雪ざくら」として岩橋家などがライトアップされます。 |
男鹿の「なまはげ館」で文化体験

秋田の伝統文化として全国的に知られる「男鹿のナマハゲ」。このユネスコ無形文化遺産にも登録された民俗行事のすべてを、一年中体験できるのが男鹿市にある「なまはげ館」です。
館内は見どころが満載です。
- なまはげ勢ぞろい: 男鹿市内の各地区で実際に使われていた、150枚を超える多種多様なナマハゲ面が一堂に会する様子は圧巻です。
- なまはげ伝承ホール: 男鹿の大晦日を再現した映画「なまはげの一夜」が30分おきに上映されます。
- 変身コーナー: 本物のナマハゲの衣装を身に纏い、記念撮影ができます(現在はデジタル変身コーナーの場合あり)。
さらに隣接する「男鹿真山伝承館」では、男鹿地方の典型的な曲家民家で、大晦日に行われるナマハゲの習俗を再現する学習講座(実演)が行われます。家主とナマハゲの問答や、「七・五・三」のしきたりなど、迫力ある伝統行事を間近で体感できます。
施設情報
| 開館時間 | 8:30~17:00(年中無休) |
|---|---|
| 料金(なまはげ館・伝承館 共通入館料) | 大人 1,100円、小中高生 660円 |
| 伝承館 開講時間 | 4月~11月:9:00~16:30(30分おき) 12月~3月:9:30~15:30(1時間おき) |
| アクセス | JR男鹿線「羽立駅」よりタクシーで約15分。または事前予約制の乗合タクシー「なまはげシャトル」が便利です。 |
新緑と紅葉の「抱返り渓谷」

抱返り渓谷(だきがえりけいこく)は、田沢湖と角館の間を流れる玉川の中流に位置する、全長約10kmの美しい渓谷です。かつては人がすれ違う際、お互いを抱きかかえるようにしなければ通れないほど道が狭く険しかったことから、その名が付けられたと言われています。
エメラルドグリーンに輝く清流と、両岸に迫る原生林が織りなす景観は圧巻で、特に新緑の季節(5月~6月)と紅葉の季節(10月上旬~11月上旬)には、多くのハイカーで賑わいます。
遊歩道が整備されており、駐車場から渓谷一番の見どころである「回顧(みかえり)の滝」までは約30~40分の散策が楽しめます。「何度も振り返って見たくなるほど美しい」と名付けられた滝の姿は必見です。
アクセス情報
- 交通: JR「角館駅」より車で約15分。またはJR「田沢湖駅」より車で約20分。
- 駐車場: 抱返神社周辺に無料駐車場があります。
- 注意点: 遊歩道は冬期間(11月下旬~4月下旬頃)は積雪のため通行止めとなります。
秋田市の「赤れんが郷土館」
秋田市の中心部、大町通りに位置する「秋田市立赤れんが郷土館」は、明治45年(1912年)に旧秋田銀行本店として建てられた歴史的建造物です。ルネサンス様式を基調とした赤レンガと白い磁器タイルのコントラストが美しく、国の重要文化財に指定されています。
建物内部は、明治時代の繁栄を今に伝える豪華な内装が特徴です。
- 旧営業室: 2階までの吹き抜けが開放的で、天井のレリーフ(浮き彫り)や豪華なシャンデリアが目を引きます。
- 金庫室: 銀行時代に使われていた重厚な扉の金庫室が残されており、中に入ることができます。
現在は郷土館として、秋田市の歴史や民俗に関する資料、伝統工芸品などを展示しています。また、新館には木版画家・勝平得之(かつひらとくし)記念館が併設されており、秋田の風俗を描いた独特の作品群を鑑賞できます。
施設情報
| 観覧時間 | 9:30~16:30 |
|---|---|
| 休館日 | 年末年始(12/29~1/3)、展示替え期間 |
| 観覧料 | 一般 310円(高校生以下無料) ※民俗芸能伝承館などとの共通観覧券(370円)あり |
| アクセス | JR「秋田駅」より徒歩約15分。またはバスで「川反入口」下車、徒歩2分。 |
秋田県観光のおすすめ【歴史&体験】
- 世界遺産「大湯環状列石」
- 横手市「増田の内蔵」巡り
- 大館「秋田犬会館」の魅力
- 「地蔵田遺跡・弥生っこ村」
- 小野小町伝説の地「小町堂」
- 秋田県 観光 おすすめ総まとめ
世界遺産「大湯環状列石」
秋田県鹿角市(かづのし)にある大湯環状列石(おおゆかんじょうれっせき)は、縄文時代後期(約4,000年前)に造られた、国内最大級のストーンサークルです。2021年に「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一つとして、世界文化遺産に登録されました。
遺跡は「万座(まんざ)」と「野中堂(のなかどう)」という2つの環状列石を主体としています。大小様々な川原石を同心円状に並べたもので、その下からはお墓と見られる穴が見つかっていることから、集団墓地であり、祭祀の場であったと考えられています。
隣接する「大湯ストーンサークル館」では、遺跡から出土した土器や石器、祭祀に使われた土製品などが展示されており、縄文時代の人々の暮らしや精神世界について学ぶことができます。
施設情報
| 見学・入館料 | [大湯環状列石]見学無料 [ストーンサークル館 展示ホール]大人 320円、子ども 110円 |
|---|---|
| 開館時間(ストーンサークル館) | 4月~10月:9:00~18:00 11月~3月:9:00~16:00 |
| アクセス | JR「鹿角花輪駅」よりバスで「環状列石前」下車/東北自動車道「十和田湖IC」より約15分 |
横手市「増田の内蔵」巡り
秋田県横手市増田町は、かつて商業の中心地として栄えた町です。その繁栄を今に伝えるのが、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されている「増田の内蔵(うちぐら)」です。
一見すると伝統的な町家が並ぶ通りですが、最大の特徴は主屋の「中」に蔵が組み込まれている点です。これは、豪雪から漆喰塗りの蔵を守るための「鞘(さや)」と呼ばれる上屋で覆った、雪国特有の建築様式です。
さらに驚くべきは、これらの内蔵が単なる物置ではなく、内部に床の間や書院を備えた豪華な「座敷蔵」となっていることです。外部からは見えない家の奥に、贅を尽くした空間を造るという、当時の商人たちの繁栄ぶりと独特の美意識を垣間見ることができます。
内蔵の見学
「観光物産センター『蔵の駅』(旧石平金物店)」や「旧石田理吉家」など、複数の内蔵が一般公開されています(施設により料金・休館日が異なります)。ガイド(有料・要予約)を頼むと、より深くその歴史や構造を知ることができます。
アクセス: JR「十文字駅」よりバスで「増田蔵の駅」下車。
大館「秋田犬会館」の魅力
大館「秋田犬会館」は、国の天然記念物である秋田犬の発祥地、大館市にある施設です。国内で唯一の単一犬種の博物室として、秋田犬保存会の本部が置かれています。
3階建ての会館の3階部分は博物室となっており、秋田犬の犬籍簿や生態、歴史に関する資料が展示されています。忠犬ハチ公の貴重な資料も見ることができます。
1階の事務所では、秋田犬保存会の看板犬が出迎えてくれます(ふれあいは不可)。また、気候の良い時期(4月下旬~11月中旬)には、会館横の犬舎で本物の秋田犬に会うことも可能です。会館前には、生まれ故郷の方向を見つめる「望郷のハチ公像」が立っており、人気の撮影スポットとなっています。
施設情報
| 営業時間 | 9:00~16:00 |
|---|---|
| 休館日 | 8月13日午後、年末年始(12月18日~1月3日 ※変動の可能性あり) |
| 入館料(博物室) | 大人 200円、小人 100円 |
| アクセス | JR「東大館駅」より徒歩約15分/秋田自動車道「大館北IC」より約10分 |
「地蔵田遺跡・弥生っこ村」
地蔵田遺跡(じぞうでんいせき)・弥生っこ村は、秋田市御所野にある、旧石器時代から弥生時代にかけての複合遺跡です。特に、木柵で囲まれた弥生時代前期(約2,200年前)の集落跡が発見されたことで知られ、国の史跡に指定されています。
この遺跡からは、北九州地方の影響を受けたとされる「遠賀川系土器」が出土しており、弥生文化が早い段階で東北の日本海側まで伝播していたことを示す貴重な資料となっています。
「弥生っこ村」として整備された公園内には、竪穴住居や木柵などが市民参加の手によって復元されており、当時の集落の様子を体感できます。弥生時代の生活を体験できるイベントも随時開催されています。
施設情報
- 開村時間: [平日]9:00~17:00 [土日祝]10:00~16:00(11月は15:00まで)
- 休村期間: 冬期間(12月1日~3月31日)
- 入村料: 無料
- アクセス: JR「秋田駅」からバスで約20分、「イオンモール秋田」下車。
小野小町伝説の地「小町堂」
秋田県湯沢市小野は、平安時代の女流歌人であり、世界三大美人の一人とも称される小野小町の生誕の地という伝説が残る場所です。
その中心となるのが、小野小町を祀るために建立された「小町堂」です。艶やかな朱塗りのお堂は、京都の平等院鳳凰堂を模して造られたといわれています。この地は、小野小町と深草少将の「百夜通い」の恋物語の舞台ともされています。
毎年6月の第2土曜日には、シャクヤクの花が咲き誇る中で「小町まつり」が開催され、市内から選ばれた7人の小町娘が和歌を奉納するなど、優雅な時代絵巻が繰り広げられます。
訪問時期について
小町堂は屋外施設であり、見学は自由ですが、冬期間(12月~3月頃)は豪雪地帯のため積雪により見学が困難になる場合があります。
アクセス
JR「横堀駅」より徒歩約10分~15分。湯沢横手道路「雄勝こまちIC」より車で約5分と、アクセスしやすい場所にあります。
秋田県観光のおすすめ総まとめ
秋田県の観光おすすめスポットを、定番の絶景から歴史、文化体験まで幅広くご紹介しました。最後に、この記事の要点をまとめます。
- 田沢湖は日本一の水深を誇る神秘的な湖
- 角館は「みちのくの小京都」と呼ばれ春の桜が圧巻
- なまはげ館と男鹿真山伝承館で迫力ある伝統文化を体験
- 抱返り渓谷は新緑と紅葉のコントラストが美しい渓谷
- 赤れんが郷土館は明治時代の銀行建築が美しい資料館
- 大湯環状列石は世界遺産に登録された縄文時代のストーンサークル
- 増田の内蔵は雪国商人の繁栄を伝える「座敷蔵」が見どころ
- 秋田犬会館では本物の秋田犬に会える
- 地蔵田遺跡・弥生っこ村は弥生時代の集落を復元した史跡公園
- 小町堂は小野小町生誕伝説が残るロマンチックなスポット
- 秋田犬やなまはげなど秋田ならではの文化に触れる旅がおすすめ
- 世界遺産からB級グルメまで多彩な魅力がある
- 冬期間は閉鎖されるスポット(弥生っこ村、抱返り渓谷)もあるため注意
- 車でのアクセスが便利なスポットが多い