
山口県萩市を観光するなら、一度は訪れてみたいのが萩城跡です。毛利輝元が築いた萩城は指月城とも呼ばれ、現在は萩城跡・指月公園として整備されています。
ただ、萩城跡と検索すると、天守閣は残っているのか、何が見どころなのか、入場料はいくらなのか、営業時間や駐車場、アクセス、所要時間はどれくらいなのかと、初めて行く前に知っておきたいことがいろいろ出てきます。指月山への登山や山頂の詰丸まで行くべきか迷っている人もいるかもしれません。
萩城跡は立派な天守が残るタイプのお城ではありませんが、天守跡や石垣、堀、志都岐山神社などを歩いていると、かつてここに大きな城があったことを想像できます。桜の時期も人気があり、萩城下町と合わせて散策しやすいのも魅力ですね。
この記事では、萩城跡の歴史や見どころをはじめ、料金、営業時間、無料駐車場、アクセス、所要時間、指月山登山まで、初めて訪れる人にも分かりやすくまとめて紹介します。
- 萩城跡の歴史と現在残っている遺構
- 天守跡や石垣など現地で見たいポイント
- 入場料・営業時間・無料駐車場の基本情報
- 指月山の詰丸まで含めた所要時間と回り方
萩城跡とは?毛利輝元が築いた長州藩の本拠地
現在の萩城跡を見る前に、どのようなお城だったのかを知っておくと現地の石垣や堀の見え方がかなり変わります。まずは萩城の歴史と特徴を簡単に見ていきましょう。
1604年に毛利輝元が築いた城
萩城は、関ヶ原の戦い後に領国を周防・長門へと縮小された毛利輝元が、慶長9年(1604年)に築いた城です。
輝元は毛利元就の孫にあたり、豊臣政権では中国地方を中心に大きな勢力を持っていました。しかし関ヶ原の戦いを経て状況が大きく変わり、新たな本拠地として萩に城を築くことになります。
その後、萩城は江戸時代を通して毛利氏が治める長州藩の政治的な中心となりました。
幕末になると長州藩は日本史の大きな転換点に関わっていきます。幕末や明治維新に興味がある人なら、萩の町を歩くときに萩城を起点として歴史を考えてみるのもおもしろいですね。
萩城は約260年間にわたり毛利氏の本拠地となった城です。城そのものだけでなく、周囲に形成された城下町と一緒に見ることで、萩という町の成り立ちが分かりやすくなります。
別名は指月城
萩城は指月城という別名でも知られています。
名前の由来となっているのが、城の背後にそびえる標高145mの指月山です。
現在の写真を見ると山の麓に城があったように感じますが、萩城は山麓だけで完結する城ではありませんでした。
山麓には本丸、二の丸、三の丸が置かれ、さらに指月山の山頂には戦いに備えた詰丸が築かれていました。
平地の城郭と山頂の防御施設を組み合わせた平山城だったことが、萩城の大きな特徴です。
現在は天守が残っていない
初めて訪れる人が知っておきたいのが、現在の萩城跡には天守閣が残っていないことです。
かつて本丸には五層の天守が建っていました。しかし明治時代に入って城の建物が解体され、現在は天守台をはじめとする石垣や堀などが残っています。
そのため、姫路城のように天守内部へ入って見学する観光を想像していると少し違います。
萩城跡では、残された石垣や縄張りを歩きながら、かつての城の姿を想像するのが楽しみ方になります。
萩城跡の見どころ
建物の多くは失われていますが、城跡には現在も見ておきたい場所がいくつもあります。特に天守跡、石垣、堀は、かつての萩城の規模を感じやすいポイントです。
天守台に残る立派な石垣
萩城跡を訪れたら、まず見ておきたいのが天守跡です。
かつてここには高さ約14.4m、五層の天守が建っていました。
現在は建物そのものを見ることはできませんが、天守を支えていた石垣がしっかりと残っています。
石垣の前に立ってみると、何も知らずに見るより「この上に五層の天守が建っていた」と想像したほうがずっと迫力を感じられると思います。
現存天守を見る観光とは違いますが、失われた建物を遺構から想像するのも城跡巡りのおもしろさですね。
内堀と石垣がつくる城らしい景観
萩城跡では、石垣だけでなく内堀の一部も残っています。
水をたたえた堀と石垣が並ぶ景色を見ると、天守がなくても城跡らしい雰囲気を十分に感じられます。
特に石垣好きの人なら、積み方や大きさを近くから見ながら歩くだけでもかなり楽しめると思います。
城跡を単なる公園として通り過ぎず、堀と石垣がどのように配置されているのかを意識して歩くと、かつての防御の仕組みも少し想像しやすくなります。
萩城は山麓の本丸だけでなく二の丸や三の丸まで広がっていました。現在の指月公園だけを見るのではなく、その周囲まで含めて歩くと城の規模を感じやすくなります。
志都岐山神社
指月公園内には志都岐山神社があります。
明治12年(1879年)に創建された神社で、毛利元就、毛利輝元などの毛利氏ゆかりの人物が祀られています。
現在の指月公園を歩いていると、城跡の中に神社がある少し不思議な景観に感じるかもしれません。
萩城が廃城となった後、この場所がどのように変化して現在の公園になったのかを感じられる場所でもあります。
花江茶亭と万歳橋
園内には天守跡以外にも、花江茶亭や万歳橋などがあります。
花江茶亭は、もともと萩城三の丸にあった茶室を移築したものです。通常は内部非公開ですが、外観を見ることができます。
石垣だけを追いかけて歩くのもいいですが、こうした建造物や庭園を見ながら散策すると、武骨な城跡とは少し違った雰囲気も楽しめます。
東園の庭園も歩いてみたい
指月公園の北東側には東園があります。
池の周囲に造られた回遊式の庭園で、かつて藩主が過ごした場所の雰囲気を感じられます。
天守台や石垣だけに目が向きがちですが、萩城は軍事施設であると同時に藩主が生活し政治を行った場所です。
庭園まで見ると、城の中でどのような時間が流れていたのかを少し想像しやすくなるかなと思います。
指月山の山頂には萩城の詰丸が残る
城好きならぜひ知っておきたいのが、指月山の山頂に残る詰丸です。麓の城跡だけでも楽しめますが、山頂まで登ると萩城が平山城だったことを実感できます。
標高145mの山頂が最後の砦だった
本丸の背後にそびえる指月山は標高145mです。
その山頂には、要害とも呼ばれる詰丸が築かれていました。
戦いになった場合に籠城する最後の砦として使うことを想定した場所で、山頂には現在も石垣などの遺構が残っています。
平地の本丸だけを見ていると普通の平城のように感じますが、山頂まで登ると、背後の山そのものを防御に利用した城だったことが分かります。
山頂までは徒歩20〜30分ほどが目安
指月山には登山道があり、山頂までは片道20〜30分程度が一般的な目安です。
距離だけを見るとそれほど長くありませんが、舗装された観光遊歩道を平坦に歩くのとは違います。
つづら折りの山道を登るため、歩きやすい靴を用意したほうが安心ですね。
登山時間は体力や路面状況、天候などによって変わります。特に雨の後や暑い季節は無理をせず、安全を優先してください。
指月山そのものも国の天然記念物
指月山は城跡として重要なだけではありません。
長く城内林として保護されてきたことで豊かな森林が残り、指月山自体が国の天然記念物に指定されています。
樹齢600年を超えるとされる巨樹もあり、成熟した照葉樹林が残されています。
歴史だけでなく自然にも興味がある人なら、山頂までの道そのものを楽しめると思います。
萩城跡は桜の名所としても楽しめる
萩城跡は歴史散策だけでなく、春の桜でも知られています。石垣や堀と桜を一緒に楽しめるので、春に萩を訪れるなら候補に入れたい場所です。
指月公園には桜が咲く
明治時代には旧萩藩士によって多数の桜が寄贈され、現在も本丸周辺は桜を楽しめる場所になっています。
春になると城跡の石垣や堀と桜を一緒に見ることができ、普段とは違った華やかな雰囲気になります。
城跡と桜は相性がよく、写真を撮りながらゆっくり散策したい人にもおすすめですね。
萩でしか見られないミドリヨシノにも注目
志都岐山神社の近くには、ミドリヨシノという珍しい桜があります。
白い花と緑色の萼が特徴で、遠くから見ると少し緑がかったように見えます。
萩でのみ見ることができる桜とされ、山口県の天然記念物にも指定されています。
春に訪れるなら、ソメイヨシノだけでなくミドリヨシノも探してみてください。
萩城跡の入場料
萩城跡・指月公園は有料エリアになっています。料金は比較的手頃で、旧厚狭毛利家萩屋敷長屋との共通券になっているのもポイントです。
大人220円・小中学生100円が基本
萩城跡・指月公園の入園料は、大人・大学生・高校生220円、小学生・中学生100円です。
| 区分 | 料金 |
|---|---|
| 大人・大学生・高校生 | 220円 |
| 小学生・中学生 | 100円 |
この入園券は旧厚狭毛利家萩屋敷長屋との共通券になっています。
せっかくなら萩城跡だけで終わらせず、周辺に残る毛利氏ゆかりの史跡と組み合わせて見学すると理解が深まります。
料金は改定される可能性があります。ここで紹介している数値は旅行計画を立てる際の一般的な目安として考え、正確な情報は公式サイトをご確認ください。
萩城跡の営業時間と休園日
萩城跡・指月公園は季節によって開園時間が変わります。特に冬は閉園時間が早くなるので、午後から訪れる場合は注意しておきたいですね。
4月から10月は8時から18時30分
開園時間は時期によって次のように設定されています。
| 時期 | 営業時間 |
|---|---|
| 4月〜10月 | 8:00〜18:30 |
| 11月〜2月 | 8:30〜16:30 |
| 3月 | 8:30〜18:00 |
特に11月から2月は16時30分までなので、指月山にも登る予定なら早めに到着したほうが余裕があります。
基本的に無休
萩城跡・指月公園は基本的に無休です。
ただし、天候や施設管理などによって利用状況が変わる可能性はあります。
遠方から訪れる場合や指月山への登山も予定している場合は、当日の状況を確認しておくと安心です。
萩城跡の駐車場は無料
車で萩城跡を訪れる場合は、すぐ近くに指月第一駐車場があります。駐車料金が無料なのは、車で萩観光をする人にはうれしいポイントですね。
指月第一駐車場を利用できる
萩城跡の観光では指月第一駐車場を利用できます。
普通車は51台、大型車は2台が駐車でき、料金は無料です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 駐車場 | 指月第一駐車場 |
| 普通車 | 51台 |
| 大型車 | 2台 |
| 料金 | 無料 |
駐車場にはトイレもあります。
桜や観光シーズンは時間に余裕を
通常時は便利な駐車場ですが、収容台数が非常に多い大型駐車場というわけではありません。
桜の時期や連休など観光客が多い日は、満車になる可能性も考えておきたいですね。
周辺には萩博物館などの観光スポットもあるので、萩城跡だけを見るのか、城下町まで歩くのかによって駐車場所を考える方法もあります。
萩城跡へのアクセス
萩城跡は萩市街地の北西側、指月山の麓にあります。車のほか、市内を走る循環バスを使って訪れることもできます。
萩循環まぁーるバスを利用できる
公共交通機関を利用する場合は、萩市内を走る萩循環まぁーるバスが便利です。
西回りの萩城跡・指月公園入口・北門屋敷入口バス停から、萩城跡までは徒歩5分程度が目安です。
萩市内には幕末や明治維新に関係する観光スポットが点在しているので、車を使わずに市内観光をするならバスと徒歩を組み合わせる方法もあります。
萩城下町から合わせて歩くのもおすすめ
萩城跡だけを単独で訪れるより、時間に余裕があれば萩城下町とセットで歩くのがおすすめです。
萩は城を中心として形成された町なので、城下町から城跡へ向かって歩くと、武家屋敷の町から藩主の居城へ近づいていく感覚を味わえます。
現代の観光地として点と点を見るより、町全体を一つの歴史空間として歩くほうが萩らしさを感じられるかなと思います。
萩城跡の観光所要時間
どこまで見るかによって所要時間はかなり変わります。天守跡を中心に見るだけなら短時間でも回れますが、指月山まで登るなら余裕を持った計画がおすすめです。
指月公園中心なら60分前後が目安
天守跡、石垣、堀、志都岐山神社など指月公園内を中心に見るなら45〜60分程度を一つの目安にするといいでしょう。
写真を撮ったり、東園や花江茶亭までゆっくり見るなら、もう少し時間を確保しておきたいですね。
歴史にあまり詳しくなく、とりあえず主要な場所だけ見たい人なら比較的コンパクトに回れます。
指月山まで登るなら2時間前後を考えたい
山頂の詰丸まで行く場合は、登山の往復だけでも40〜60分程度を見ておく必要があります。
山頂で遺構を見たり休憩したりする時間も含めると、城跡全体で1時間30分〜2時間程度を確保しておくと動きやすいでしょう。
これはあくまで一般的な目安で、歩く速さや見学時間によって大きく変わります。
城下町まで含めるなら半日以上がおすすめ
萩城下町や萩博物館なども合わせるなら、半日程度は見ておきたいところです。
萩は一つの巨大な観光施設を見るというより、町の中に残された史跡を歩いてつないでいく楽しさがあります。
萩城跡だけで予定を完結させず、周辺の城下町まで含めて時間を取ると、萩観光の満足度はかなり高くなると思います。
萩城跡を楽しむおすすめの回り方
初めてなら、まず麓の主要な遺構を見てから、体力と時間に余裕があれば指月山へ向かう流れが分かりやすいです。
まずは天守跡と石垣を見る
入園したら、まず天守跡と内堀を見ておきましょう。
ここが萩城跡を象徴する場所なので、最初にかつての天守の大きさをイメージしておくと、その後の散策も分かりやすくなります。
石垣の上や周辺から角度を変えて眺めてみるのもおすすめです。
志都岐山神社や園内の史跡を散策
天守跡を見た後は、志都岐山神社、花江茶亭、万歳橋、東園などを歩きます。
公園内は緑も多く、史跡を探しながら散策するだけでも気持ちがいい場所です。
春なら桜、初夏にはツツジなど季節の植物も一緒に楽しめます。
時間と体力があれば指月山へ
最後に時間と体力に余裕があれば、指月山の山頂を目指します。
山頂にある詰丸まで見ることで、山麓の本丸と山城を組み合わせた萩城本来の構造をより深く理解できます。
初めてなら「天守跡・石垣→志都岐山神社→園内散策→指月山」の順番が分かりやすいです。登山をしない場合でも、麓だけで萩城の主要な遺構を十分に楽しめます。
萩城跡へ行くときの注意点
公園部分だけなら比較的歩きやすい場所ですが、指月山まで含めると軽い登山になります。また、営業時間や季節による気候の違いにも注意しましょう。
指月山へ登るなら歩きやすい靴で
指月公園を散策するだけなら一般的な観光の服装でも問題ありませんが、山頂の詰丸へ向かうなら歩きやすい靴がおすすめです。
距離はそれほど長くなくても山道なので、雨の後などは足元が悪くなる可能性があります。
暑い季節は飲み物を用意し、無理をしないようにしてください。
冬は閉園時間が早い
11月から2月は16時30分閉園となるため、午後遅くに到着してから指月山まで登ろうとすると時間に余裕がなくなる可能性があります。
山頂まで行きたい場合は、日没時間も考えて早めに訪れるほうが安心です。
天守がないことを知ってから訪れる
萩城跡で「思っていたのと違った」とならないために、一番知っておきたいのが天守の存在です。
現在は復元天守もありません。
その代わり、本物の石垣や堀、縄張りを見ながら当時の城を想像する場所だと考えて訪れると、楽しみ方がかなり変わります。
この記事で紹介している料金、営業時間、駐車台数、徒歩時間、観光所要時間などの数値は、現地の状況や変更によって異なる場合があるため一般的な目安として考えてください。正確な情報は公式サイトをご確認ください。登山時の体調や安全面など個別の判断が必要な場合は、最終的な判断は医療・登山など各分野の専門家にご相談ください。
まとめ|萩城跡は石垣と指月山から城の姿を想像したい
萩城跡は、1604年に毛利輝元が築いた萩藩の本拠地です。
現在は五層の天守をはじめとする主要な建物は残っていませんが、天守台の石垣、内堀、志都岐山神社、東園などを見ながら城跡を散策できます。
さらに時間と体力に余裕があれば、標高145mの指月山へ登って山頂の詰丸まで見てみるのもおすすめです。山麓と山頂の両方を見ることで、萩城がどのような城だったのかがより分かりやすくなります。
入園料は比較的手頃で、近くには無料の指月第一駐車場もあります。城跡中心なら1時間程度、指月山まで含めるなら1時間30分〜2時間程度を一つの目安にすると計画しやすいですね。
私なら萩城跡だけを見て移動するのではなく、時間を取って萩城下町まで歩きます。城から町へ、あるいは町から城へと歩くことで、萩が城下町としてどのようにつくられたのかを感じられるからです。
立派な天守を見る場所ではなく、残された石垣や堀、指月山からかつての萩城を想像する場所。そんな視点で歩いてみると、萩城跡の魅力をより深く楽しめるかなと思います。
萩城跡の基本情報
| 住所 | 〒758-0057 山口県萩市堀内1−1 |
|---|---|
| 電話番号 | 0838251750 |
| 営業時間 | 8時00分~18時30分 |
| 定休日 | なし |
| 料金 | 220円 |
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