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「臨江閣」の正しい読み方と見どころ【前橋観光】

「臨江閣」の正しい読み方と見どころ【前橋観光】

群馬県を代表する歴史的建造物、臨江閣への訪問を計画しているけれど、「この建物の正しい読み方がわからない」と感じていませんか?この記事では、まず基本となる臨江閣の読み方から解説します。

さらに、臨江閣は前橋市のどこにあるのか、迎賓館として建てられた歴史的背景、そして国指定重要文化財の見どころまで、初めての方にも分かりやすくご紹介します。

見学の所要時間はどのくらい見ておけば良いのか、桜や紅葉など四季の魅力、そして臨江閣の読み方と合わせて知りたい見どころである幻想的な夜のライトアップや、ドラマや映画のロケ地としても有名な側面にも触れていきます。

散策の合間に併設カフェでひと休みできる情報や、気になる無料の駐車場はあるのかという疑問にもお答えします。この記事一本で、臨江閣の読み方と観光情報まとめとして、お出かけ前に知りたい全てがわかります。

  • 国指定重要文化財「臨江閣」の歴史と見どころ
  • アクセス方法や無料駐車場の有無
  • ライトアップやロケ地、カフェなどの楽しみ方
  • 桜や紅葉など四季折々の魅力と鑑賞のポイント
目次

臨江閣の読み方と建物の歴史を解説

  • 臨江閣は前橋市のどこにある?
  • 迎賓館として建てられた歴史
  • 国指定重要文化財の見どころ
  • 見学の所要時間はどのくらい?
  • 桜、紅葉など四季の魅力

臨江閣は前橋市のどこにある?

臨江閣は、群馬県前橋市大手町三丁目にあります。前橋市の中心部に位置し、群馬県庁やすこやか交流プラザのすぐ北側、利根川のほとりにある「楽歩堂前橋公園」の敷地内に佇んでいます。

周辺には日本一懐かしい遊園地とも言われる「るなぱあく」や「前橋東照宮」もあり、散策を楽しみながら立ち寄ることができる絶好のロケーションです。

2018年8月17日には、その歴史的価値が認められ、本館・別館・茶室が国指定重要文化財となりました。都心からのアクセスも良く、前橋観光の際にはぜひ訪れたいスポットの一つです。

基本情報

所在地:〒371-0026 群馬県前橋市大手町3-15
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
観覧料無料

迎賓館として建てられた歴史

臨江閣の歴史は、明治時代にさかのぼります。本館と茶室は1884年(明治17年)に、当時の群馬県令(現在の知事)であった楫取素彦(かとり もとひこ)の提言により、市内の有志や銀行家たちの寄付によって迎賓館として建設されました。

楫取素彦は、初代群馬県令として県庁を前橋に誘致するなど、前橋の発展に大きく貢献した人物です。彼は、賓客をもてなすための施設が前橋にないことを憂い、この迎賓館の建設を働きかけました。

その後、1910年(明治43年)には「一府十四県連合共進会」という博覧会が前橋市で開催されるにあたり、その貴賓館として現在の別館が増築されました。このように臨江閣は、近代日本の幕開けと共に、前橋の表玄関として重要な役割を担ってきたのです。

楫取素彦(かとり もとひこ)とは?

楫取素彦は、幕末の長州藩士であり、明治維新後は官僚として活躍しました。2015年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』では、主人公・文(ふみ)の夫としても描かれ、その誠実な人柄と功績が広く知られるようになりました。

国指定重要文化財の見どころ

臨江閣は、それぞれに趣の異なる「本館」「別館」「茶室」の3つの建物から構成されており、そのすべてが国指定重要文化財です。それぞれの建物の見どころをご紹介します。

本館

明治17年に建てられた木造二階建ての建物で、数寄屋風書院造りが特徴です。1階の大座敷は、畳を上げると能舞台として使用できるユニークな構造になっており、床下には音響効果を高めるための甕(かめ)が埋め込まれています。明治天皇をはじめ、皇室の方々がご宿泊された由緒ある空間で、繊細な欄間や美しい庭園を望む縁側など、細部にまで職人の技が光ります。

別館

明治43年築の別館は、堂々とした書院造りの建物です。最大の見どころは、2階にある180畳もの大広間。舞台も備えられた大空間は圧巻の一言で、かつては多くの賓客を招いた晩餐会などが開かれました。詩人・萩原朔太郎の結婚式が行われた場所としても知られています。

茶室「畊堂庵(こうどうあん)」

本館と同時期に、京都の宮大工によって建てられた本格的な草庵茶室です。「わび」の精神を重んじた、質素ながらも洗練された空間となっています。通常は内部の見学はできませんが、その佇まいから日本の伝統美を感じ取ることができます。

見学の所要時間はどのくらい?

臨江閣を見学する際の所要時間は、目的によって異なります。

全体をさっと見て回るだけであれば、30分~40分程度です。しかし、国指定重要文化財の建築美をじっくりと堪能したい場合は、1時間から1時間半ほど時間を確保することをおすすめします。

建物の細やかな意匠を眺めたり、美しい日本庭園を散策したり、展示資料を読んだりしていると、あっという間に時間が過ぎていきます。もし併設のカフェで休憩することも考えているなら、さらに時間に余裕を持っておくと良いでしょう。

団体(15名以上)の場合は、1ヶ月前までに申し込むことで無料のボランティアガイドをお願いすることもできます。所要時間は約40分で、より深く臨江閣の歴史や魅力を知ることができますよ。

桜、紅葉など四季の魅力

臨江閣は、どの季節に訪れても美しい姿を見せてくれますが、特に春の桜と秋の紅葉の時期は格別です。

春には、隣接する前橋公園の桜が一斉に咲き誇り、歴史的な和風建築と桜色の見事なコントラストを描き出します。和装での前撮りロケーションとしても大変人気があります。

秋になると、日本庭園の木々が赤や黄色に色づき、情緒あふれる風景が広がります。特に11月上旬から中旬にかけてが見頃で、燃えるような紅葉を背景にした臨江閣の姿は、訪れる人々を魅了してやみません。静かな縁側に座り、色鮮やかな庭園を眺める時間は、まさに至福のひとときです。

臨江閣の読み方と合わせて知りたい見どころ

  • 幻想的な夜のライトアップ
  • ドラマや映画のロケ地としても有名
  • 併設カフェでひと休み
  • 無料の駐車場はある?
  • 臨江閣の読み方と観光情報まとめ

幻想的な夜のライトアップ

昼間の風情ある姿とは一変し、夜の臨江閣は光に照らされて幻想的な雰囲気に包まれます。臨江閣では通年でライトアップが実施されており、前橋の夜を彩る新たな魅力となっています。

ライトアップは、”光が映し出す100年前の流行色”と“「めぶく。」前橋の芽ぶきを映し出す光”がコンセプト。建物が完成した明治時代後期の流行色や、前橋市の未来を表現した色彩で彩られ、昼間とは違う表情を見せてくれます。

ライトアップ点灯時間

期間点灯時間
1月~4月午後5時30分~午後11時
5月~9月午後6時30分~午後11時
10月~12月午後5時30分~午後11時

※イベント等により、時間が変更される場合があります。

ライトアップ観覧の注意点

台風の接近や落雷の恐れがある場合、また電力需給ひっ迫注意報などが発令された場合は、ライトアップが中止になることがあります。訪れる際は、念のため前橋市の公式サイトなどで情報を確認すると安心です。

ドラマや映画のロケ地としても有名

その格式ある佇まいと歴史的な雰囲気から、臨江閣は数多くの映像作品のロケ地として活用されています。

近年では、阿部寛さん主演のドラマ『まだ結婚できない男』や、人気コミックが原作の映画『ニセコイ』などの撮影が行われました。また、前述の通り、建物の歴史に深く関わるNHK大河ドラマ『花燃ゆ』のロケ地となったことは特に有名です。

さらに、文化的なイベントの舞台としても注目されており、2017年には将棋界の最高峰タイトル戦である「竜王戦」の対局が本館で行われ、大きな話題となりました。訪れた際には、どのシーンがどこで撮影されたのか思いを馳せてみるのも楽しいかもしれません。

併設カフェでひと休み

臨江閣の敷地内には、歴史散策の合間に気軽に立ち寄れるテイクアウト専門のカフェ「まゆたま」があります。

「明治時代×令和時代」をコンセプトに、格式ある空間で群馬ならではの味を楽しめるのが魅力です。こだわりのコーヒーや紅茶、群馬県産の素材を活かしたスイーツなどを提供しています。

美しい日本庭園を眺めながら、あるいは隣接する前橋公園を散策しながら、歴史の余韻に浸るカフェタイムはいかがでしょうか。特に、A BEAN’S COFFEEのエスプレッソを使用した甘さ控えめの「カフェラテプリン」が人気です。

無料の駐車場はある?

車で訪れる方にとって、駐車場の有無は重要なポイントです。結論から言うと、臨江閣の敷地内に来館者用の専用駐車場はありません

しかし、心配は無用です。隣接する「楽歩堂前橋公園」の駐車場を無料で利用することができます。公園の駐車場は広々としており、通常は問題なく駐車することが可能です。

ただし、公園で大きなイベントが開催される日などは混雑が予想されます。また、お身体の不自由な方(身障者手帳などをお持ちの方)に限り、事前に問い合わせることで敷地内駐車場に駐車できる場合がありますので、必要な方は直接臨江閣へご相談ください。

臨江閣の読み方と観光情報まとめ

最後に、この記事でご紹介した臨江閣の情報をまとめます。お出かけ前の最終チェックとしてご活用ください。

  • 読み方は「りんこうかく」
  • 場所は群馬県前橋市大手町の楽歩堂前橋公園内
  • 明治17年に迎賓館として誕生した国指定重要文化財
  • 本館・別館・茶室の3つの建物からなる
  • 観覧は無料で予約も不要
  • 開館時間は午前9時から午後5時
  • 休館日は月曜日と年末年始
  • 見学の所要時間は30分から1時間半が目安
  • 春の桜と秋の紅葉の時期は特に美しい
  • 通年で幻想的な夜のライトアップを実施
  • 多くのドラマや映画のロケ地として使われている
  • 将棋の竜王戦の舞台にもなった
  • 敷地内にテイクアウト専門のカフェがある
  • 専用駐車場はないが隣接の前橋公園駐車場が無料で利用可能
  • 団体見学や貸館利用は事前の申請が必要

臨江閣の情報

公式サイト臨江閣
住所〒371-0026 群馬県前橋市大手町3丁目15−3
営業時間9時00分~17時00分(入館は16時30分まで)
料金観覧無料
電話番号027-231-5792
休館日はありますか?毎週月曜日(祝日の場合は開館。直近の平日が休館となります。)年末年始(12月29日~1月3日)

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