高徳院の大仏の大きさは?高さ13mの衝撃と巨大わらじの秘密を解説

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高徳院の大仏の大きさは?高さ13mの衝撃と巨大わらじの秘密

こんにちは。にほん旅さんぽ、運営者の「ちょぼ」です。鎌倉観光の目玉といえば、やっぱり「鎌倉の大仏さま」ですよね。

旅行の計画を立てていると、高徳院の大仏の大きさはいったいどれくらいあるのか、ふと気になることってありませんか。奈良の大仏や牛久大仏と比べてどう違うのか、高さや重さの具体的な数字はもちろん、中に入れる胎内の広さや、奉納されている巨大なわらじのことなど、知れば知るほど興味深いポイントがたくさんあるんです。

今回は、そんな大仏さまのサイズにまつわる秘密や歴史を、私の視点でわかりやすくご紹介します。

  • 鎌倉大仏の正確な高さや重さのスペックがわかる
  • 奈良や牛久の大仏との大きさの違いや特徴を比較できる
  • 巨大なわらじや胎内などサイズにまつわる見どころを知れる
  • かつての大仏殿の規模や木造から青銅へ変わった歴史を学べる
目次

高徳院の大仏の大きさや高さの全貌

まずは、皆さんが一番気になっているであろう基本的なスペックから見ていきましょう。数字で見るとその迫力がよりリアルに感じられますし、他の大仏さまと比べることで、鎌倉の大仏さまならではの魅力が見えてくるんですよ。

鎌倉大仏の高さと重さの正確な数値

鎌倉の大仏さま、正式には「国宝銅造阿弥陀如来坐像」といいますが、その大きさは圧巻です。パンフレットや資料などで確認すると、高さは台座を含めて約13.35メートルあります。これは現代の建物でいうと、だいたいマンションの4階から5階くらいの高さに相当しますね。

重さはなんと約121トン。ジャンボジェット機1機分くらいの重さがあるそうです。これだけの質量のものが、何百年もこの場所に座り続けていると思うと、当時の技術力の高さに驚かされます。

ここがポイント!

鎌倉の大仏さまは「露座(ろざ)」といって、屋根のない屋外に鎮座されています。そのため、空を背景にどーんと座っている姿は、遮るものがない分、数値以上の開放感と巨大さを感じさせてくれるんです。

奈良や牛久の大仏とのサイズ比較

「大仏」と聞くと、やっぱり奈良の大仏さまや、茨城の牛久大仏なんかも思い浮かべますよね。「どっちが大きいの?」と疑問に思う方も多いはず。そこで、わかりやすくサイズを比較してみました。

比較項目鎌倉大仏(高徳院)奈良の大仏(東大寺)牛久大仏
高さ(像高)約11.3m(台座込13.35m)約15m120m
重さ約121t約250t約4,000t
環境屋外(露座)屋内(大仏殿)屋外(立像)

こうして見ると、奈良の大仏さまの方が高さも重さも一回り大きいことがわかります。でも、鎌倉の大仏さまは屋外にいらっしゃるので、太陽の光や空の色によって表情が変わるのが最大の特徴かなと思います。

一方で、牛久大仏は120メートルと桁違いの大きさで、これはもう「建築物」に近いスケールですね。それぞれに違った「大きさ」の魅力があるのが面白いところです。

顔や耳の長さなど各パーツの寸法

大仏さまを見上げるとき、ぜひ注目してほしいのがお顔の各パーツのサイズです。全体が大きいのでバランスよく見えますが、パーツごとに見るとその巨大さに驚きます。

  • 顔の長さ:約2.35メートル
  • 目の長さ:約1.0メートル
  • 耳の長さ:約1.9メートル

特に注目なのが耳の長さです。約1.9メートルもあるので、私たち人間の身長よりも長いんですよね。「福耳」としてあらゆる人々の願いを聞き漏らさないように、こんなに大きく表現されているのだとか。

顔の造形も、下から見上げたときに美しく見えるように計算されているそうで、猫背気味の姿勢も、参拝者との距離感を縮めるための工夫だと言われています。

かつて存在した大仏殿の規模

今は青空の下にいらっしゃる鎌倉の大仏さまですが、実は最初から野ざらしだったわけではないんです。造られた当初は、ちゃんと「大仏殿」という建物の中に安置されていたんですよ。

発掘調査によると、かつての大仏殿は東西に約44メートル、南北に約43メートルという巨大な規模だったそうです。今の小学校のプールを2つ並べてもまだ余るくらいの広さですね。この巨大な箱の中に大仏さまが納まっていた姿を想像すると、今の開放的な雰囲気とはまた違った、厳かな空間だったのかもしれません。

ちょぼのメモ

大仏殿は、台風や津波などの自然災害によって何度も倒壊してしまったそうです。最終的に建物は再建されず、今の「露座」のスタイルになったんだとか。建物はなくなっても大仏さまだけが残り続けたという事実に、何か強いパワーを感じますね。

木造から青銅へ変わった歴史的背景

大きさの話からは少し逸れますが、素材の変化もサイズ維持に関わる重要なポイントです。実は、1238年に造り始められた初代の大仏さまは「木造」だったと言われています。しかし、巨大な木造建築は台風などの被害を受けやすく、完成からわずか数年で壊れてしまったそうです。

そこで、「もっと丈夫で恒久的なものを」ということで、1252年から現在の「青銅製」の大仏さまの鋳造が始まりました。木から金属へ素材が変わったことで、雨風に耐えられる強さと、121トンという重厚感が生まれたわけですね。

このプロジェクトを主導したのが「稲多野局(いなだのつぼね)」という女性だったという説もあり、歴史のロマンを感じずにはいられません。

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高徳院の大仏の大きさを体感する見どころ

ここからは、数字だけでは伝わりきらない、現地で実際に見て体感してほしい「大きさ」の見どころをご紹介します。ただ見上げるだけじゃもったいない!ぜひ細かい部分にも目を向けてみてください。

巨大なわらじのサイズと奉納の由来

境内の回廊を歩いていると、壁に掛けられたとてつもなく大きな「わらじ」に目が留まるはずです。これ、本当に大きいんですよ。

片足のサイズは長さ1.8メートル、幅90センチもあります。重さは片足だけで約45キロ。

両足合わせると90キロにもなるんです。これは、茨城県の子供会の方々によって定期的に奉納されているもので、「大仏さまがこのわらじを履いて行脚し、日本中を幸せにしてくれますように」という素敵な願いが込められているそうです。

私の身長よりも大きなわらじを見ていると、「もし大仏さまが歩き出したら、一歩でどれくらい進むんだろう?」なんて想像が膨らんで楽しくなってきます。

胎内拝観で見る内部空間の広さ

鎌倉の大仏さまの最大の特徴といってもいいのが、「胎内拝観(たいないはいかん)」ができることです。つまり、大仏さまの中に入れちゃうんです!

中に入ると、外見からは想像できないような空洞の空間が広がっています。これは「中空構造」といって、高度な鋳造技術の証なんですね。背中のあたりには明かり取りの窓が開いていて、そこから差し込む光がなんとも幻想的です。

注意点

胎内は狭い階段もあり、夏場はかなり蒸し暑くなることがあります。閉所が苦手な方や体調に不安がある方は、無理をせず入口の様子を見てから判断してくださいね。拝観時間は季節によって変わることもあるので、事前に公式サイトをチェックするのがおすすめです。

ちなみに、かつて管理が行き届かなかった時代には、この広い胎内で博打が行われたり、たき火がされたりしていた……なんていう驚きのエピソードも残っているようですよ。

手のひらの水かきや指の長さ

大仏さまの手にも注目です。両手の親指と人差し指で輪を作っているポーズは「定印(じょういん)」といって、深い瞑想に入っている姿を表しています。この手のひら、よく見ると指と指の間に「漫網相(まんもうそう)」と呼ばれる水かきのような膜があるのがわかりますか?

これは、「すべての人々を一人残らず救い上げる」という仏様の慈悲深さを表しているんです。手のひらだけでも大人が数人乗れるくらいのサイズがあると言われていますが、そんな大きな手ですくい上げてもらえたら、どんな悩みも小さく感じられそうですね。

補強工事の跡に見る維持管理の歴史

胎内に入ると、壁面に継ぎ目や補強の跡が見えるのも面白いポイントです。

昭和の大修理の際には、首の周りを内側から補強するために「強化プラスチック(FRP)」が使われたり、地震の揺れから守るために台座との間にステンレス板が敷かれたりと、その時代ごとの最新技術が投入されています。

外からは変わらない姿に見えても、内側ではこうして現代の技術がこの「大きさ」と「重さ」を支えているんですね。そう思うと、ただの仏像としてだけでなく、巨大な構造物としての凄みも感じられます。

最後に高徳院の大仏の大きさを再確認

ここまで、高徳院の大仏さまの大きさについて、いろいろな角度からご紹介してきました。高さ13.35メートルという数値はもちろんすごいですが、かつて大仏殿があったことや、災害に耐えてきた歴史、そして人々の願いが込められた巨大わらじなど、すべての要素が合わさって、この圧倒的な存在感が生まれているんだなと改めて感じます。

江ノ電の長谷駅から徒歩で約7分。アクセスも良いので、鎌倉散策の際にはぜひ立ち寄ってみてください。写真で見るのと、自分の目で見るのとでは、その迫力が全然違いますよ!

高徳院の情報

公式サイト高徳院
住所神奈川県鎌倉市長谷4丁目2−28
営業時間8時00分~17時30分
料金【拝観料】300円
電話番号0467220703
駐車場はありますか?なし

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