
東京・丸の内で美術館を探していると、出光美術館が気になった方も多いのではないでしょうか。日本美術や東洋美術を中心に、仙厓、陶磁器、国宝や重要文化財など幅広いコレクションで知られてきた美術館です。
出光美術館について調べると、展覧会、チケット、料金、開館時間、休館日、アクセス、所要時間、三鷹の展示室など、訪れる前に確認しておきたい情報がいろいろあります。特に現在は丸の内の美術館が長期休館しているため、以前の情報と混同しないことが大切ですね。
一方で、出光コレクションそのものが見られなくなったわけではありません。東京都三鷹市には出光美術館・展示室があり、陶磁器を中心とした作品を見ることができます。
この記事では、出光美術館が現在どうなっているのかを整理しながら、代表的なコレクションや見どころ、再開予定、三鷹の展示室について分かりやすく紹介します。
- 出光美術館の現在の休館状況
- 仙厓や陶磁器など代表的なコレクション
- 丸の内本館の再開に関する情報
- 三鷹の出光美術館・展示室の利用方法
出光美術館は現在長期休館中
出光美術館を訪れようとしている方が、まず知っておきたいのが現在の休館状況です。以前は東京都千代田区丸の内の帝劇ビル9階にありましたが、建物の建替えに伴って長期休館しています。
2024年12月25日を最後に休館
東京・丸の内の出光美術館は、2024年12月25日をもって長期休館に入りました。
理由は、美術館が入っていた帝劇ビルを含む建物の建替えです。そのため、現在は以前のように丸の内へ行って展覧会を鑑賞することはできません。
インターネット上には休館前の料金や開館時間、展覧会などの情報が残っている場合があります。初めて訪れる方は、過去の利用案内を現在の情報と間違えないようにしたいですね。
東京・丸の内の出光美術館は現在長期休館中です。以前の開館時間や料金を見て、そのまま現地へ向かわないよう注意してください。
建替え後は同じ場所で再開予定
長期休館と聞くと、出光美術館そのものが閉館したように感じるかもしれませんが、建替え後には同じ場所で再開する予定です。
建替工事は2025年度から2030年度までが予定されています。ただし、これは建替工事についての予定であり、美術館の具体的な再開日を示すものではありません。
新しい出光美術館の開館時期については、今後発表される情報を確認する必要があります。
出光美術館はどんな美術館?
現在は休館していますが、出光美術館がどのような場所なのかを知っておくと、所蔵作品を見る楽しみも広がります。企業が運営する美術館というだけではなく、ひとりの収集家が長い時間をかけて築いたコレクションが原点です。
出光佐三のコレクションが原点
出光美術館の基礎となったのは、出光興産の創業者である出光佐三が収集した美術品です。
出光佐三は事業家として知られていますが、美術品の収集にも力を注いでいました。そのコレクションは日本の書画や陶磁器、中国陶磁など東洋古美術を中心としており、幅広い時代とジャンルに及びます。
私が面白いと感じるのは、単純に有名作品だけを集めたものではなく、ひとりの収集家が作品と向き合いながら築いていった流れを感じられるところです。
1966年に東京・丸の内で開館
出光美術館は1966年、東京・丸の内に開館しました。
場所は帝劇ビルの9階です。独立した大きな美術館建築ではなく、都心のビルの上層階に展示室があるという少し珍しい美術館でした。
その後、半世紀以上にわたって日本美術や東洋美術を中心とした展覧会を開催してきました。
出光美術館は、出光佐三が収集した美術品を原点として誕生しました。日本の書画や陶磁器、中国陶磁など、東洋美術を中心とした幅広いコレクションが特徴です。
仙厓の作品は出光美術館を代表する見どころ
出光美術館のコレクションのなかでも、特に名前を知られているのが仙厓義梵の作品です。古美術に詳しくなくても親しみやすい、ユーモラスな禅画を見ることができます。
ユーモラスな禅画で知られる仙厓義梵
仙厓義梵は江戸時代の禅僧です。博多の聖福寺で住持を務めた人物で、禅の思想を独特の絵と書で表現しました。
仙厓の作品には、どこか肩の力が抜けたような表現があります。古美術というと難しそうに感じますが、仙厓の絵は最初に見た瞬間から「これは何だろう」と興味を持ちやすいんですね。
出光美術館は仙厓作品の充実したコレクションを持つことで知られています。
代表作として知られる「○△□」
仙厓を代表する作品のひとつが「○△□」です。
画面に描かれているのは、丸、三角、四角という非常に単純な形です。それだけを見ると簡単な絵に思えますが、その意味についてはさまざまな解釈があります。
こうした作品を見ると、美術は必ずしも正解を当てるものではないと感じます。自分なりに「これは何を表しているんだろう」と考えながら眺めるのも面白いですね。
出光美術館が所蔵する仙厓作品がすべて常時展示されるわけではありません。再開後に特定の作品を見たい場合は、展覧会の出品情報を確認するのがおすすめです。
陶磁器コレクションも見逃せない
仙厓と並んで出光美術館を代表するジャンルが陶磁器です。日本と中国を中心に幅広い作品が集められており、現在は三鷹市の展示室でもコレクションの一部を見ることができます。
日本と中国の陶磁器を幅広く収蔵
出光コレクションには、日本や中国を中心としたさまざまな陶磁器があります。
陶磁器に詳しくないと「何を見ればいいのだろう」と迷うかもしれませんが、最初は器の形や色、文様など、自分が気になる部分から眺めれば十分だと思います。
同じように見える器でも、近くで見ると釉薬の流れ方や土の質感が違います。そうした小さな違いを見つけていくと、陶磁器鑑賞がだんだん面白くなってきます。
古唐津も重要なコレクション
出光美術館では、古唐津も重要なコレクションとして知られています。
唐津焼は桃山時代から江戸時代初期にかけて発展した日本を代表する陶器のひとつです。
華やかな装飾だけではなく、土の質感や釉薬の表情など、一点ごとの違いを楽しめるのが魅力です。
形だけではなく、土や火が生み出した微妙な表情まで見てみると、陶磁器を見る楽しさが広がります。
日本絵画や書にも名品がそろう
出光美術館は仙厓や陶磁器だけの美術館ではありません。日本絵画や書なども幅広く所蔵しており、展覧会によってさまざまな角度から日本美術を楽しめます。
やまと絵や水墨画など幅広い日本美術
出光コレクションには、やまと絵、水墨画、琳派など、日本美術のさまざまな流れに関係する作品があります。
ひとつのジャンルだけを見るのではなく、絵画、書、陶磁器を行き来しながら鑑賞できるのが、このコレクションの面白いところです。
時代や表現方法が違う作品を見比べていると、日本美術がどのように変化してきたのかも少しずつ見えてきます。
国宝や重要文化財を含むコレクション
出光美術館の所蔵品には、国宝や重要文化財に指定されている作品も含まれています。
ただし、文化財は作品保護などの理由から常時展示されるとは限りません。
特定の国宝や重要文化財を目的に訪れる場合は、再開後に開催される展覧会の出品情報まで確認するのが安心です。
ジョルジュ・ルオーの作品も特徴的
東洋古美術の印象が強い出光美術館ですが、西洋美術のコレクションもあります。その代表的な存在がフランスの画家ジョルジュ・ルオーです。
東洋美術と西洋絵画を同じコレクションで楽しめる
ジョルジュ・ルオーは、太い輪郭線と深みのある色彩が印象的なフランスの画家です。
出光佐三はルオーの作品にも関心を寄せ、コレクションを形成しました。
仙厓や日本陶磁、中国陶磁とルオーでは、作品が生まれた時代も文化も大きく異なります。それでも同じコレクションのなかで見ると、出光佐三がどのような作品に惹かれていたのかを想像できるのが面白いですね。
旧館では皇居を望むロビーも魅力だった
丸の内の出光美術館には、作品以外にも印象的な場所がありました。その代表が、帝劇ビル9階という立地を生かしたロビーです。
皇居周辺の景色を眺められた
休館前の出光美術館では、ロビーから皇居周辺の景色を眺めることができました。
静かな展示室で古美術を鑑賞したあと、窓の向こうに広がる皇居のお濠や緑を眺めながら休憩する時間も、この美術館ならではの魅力だったと思います。
東京の中心部にありながら、落ち着いて過ごせる場所だったんですね。
新しい出光美術館にも注目
建物そのものが建替えられるため、再開後の出光美術館は以前とは違った姿になります。
展示室がどのように変わるのか、旧館の魅力がどのような形で受け継がれるのかは気になるところです。
新しい出光美術館がどのような展示空間になるのかも、再開を待つ楽しみのひとつですね。
休館中は三鷹の出光美術館・展示室へ
丸の内本館が休館している間も、出光コレクションの一部を見る方法があります。東京都三鷹市に設けられた出光美術館・展示室です。
中近東文化センター内に展示室を開設
出光美術館・展示室は、東京都三鷹市大沢にある中近東文化センター内に設けられています。
ここでは、出光美術館が所蔵する陶磁器コレクションなどを見ることができます。
丸の内本館とは規模も役割も異なるため、本館そのものが三鷹へ移転したわけではありません。休館期間中にコレクションの一部と出会える場所と考えると分かりやすいですね。
展示室の利用方法を確認しておこう
出光美術館・展示室は、中近東文化センター附属博物館内にあります。
そのため、利用する際には中近東文化センター附属博物館の開館日や入館方法を確認しておく必要があります。
開館日、開館時間、料金、展示内容などは変更される場合があります。訪問前に最新の利用案内を確認してください。
出光美術館の所要時間はどれくらい?
建替え後の展示規模は現時点では分からないため、新しい出光美術館の所要時間を決めることはできません。ただ、旧館を基準にすると、おおまかな鑑賞時間を考えることはできます。
旧館なら1時間から2時間程度が目安
休館前の出光美術館を鑑賞する場合、私なら1時間から2時間程度をひとつの目安として考えます。
作品を中心にテンポよく見るなら1時間程度、解説を読みながらゆっくり鑑賞するなら2時間程度あると余裕があります。
もちろん、これはあくまで一般的な目安です。展覧会の規模や混雑状況、鑑賞スタイルによって必要な時間は変わります。
再開後は新しい展示規模に合わせて考えたい
建替え後は展示室の構成や館内設備が変わる可能性があります。
そのため、旧館の所要時間をそのまま新しい美術館に当てはめることはできません。再開後の展示内容を確認してから予定を立てるのがよさそうです。
1時間から2時間という所要時間は、休館前の美術館を想定した一般的な目安です。再開後の所要時間を示すものではありません。
出光美術館を訪れる前に確認したいこと
出光美術館は現在、大きな変化の途中にあります。過去の利用情報と現在の状況が異なるため、訪問先を間違えないようにすることが大切です。
丸の内本館と三鷹の展示室を混同しない
現在の状況で特に分かりにくいのが、丸の内の出光美術館と三鷹の出光美術館・展示室の違いです。
| 項目 | 丸の内の出光美術館 | 出光美術館・展示室 |
|---|---|---|
| 現在の状況 | 長期休館中 | 展示あり |
| 所在地 | 東京都千代田区丸の内 | 東京都三鷹市大沢 |
| 主な内容 | 現在は鑑賞不可 | 陶磁器コレクションなど |
| 今後 | 建替え後に再開予定 | 本館休館中にコレクションの一部を紹介 |
最新情報を確認してから出かけよう
出光美術館について検索すると、旧館の入館料、チケット、開館時間、過去の展覧会などの情報も見つかります。
しかし、現在の丸の内本館は長期休館中です。
今すぐ出光コレクションを見たい場合は、三鷹市にある出光美術館・展示室の展示内容や開館状況を確認してみるといいでしょう。
出光美術館は閉館したのではなく、建替えに伴う長期休館中です。丸の内での再開を待ちながら、現在は三鷹の展示室でコレクションの一部に触れることができます。
仙厓、日本や中国の陶磁器、書画、ルオーなど、出光美術館には幅広いコレクションがあります。新しい展示空間でこれらの作品がどのように紹介されるのか、私も楽しみにしたいと思います。
開館日、入館料、展示内容、アクセス、建替工事、再開時期などは変更される可能性があります。記事内の数値はあくまで一般的な目安として考え、訪問する際の正確な情報は公式サイトをご確認ください。
また、バリアフリー対応や介助、安全面など個別の事情について不安がある場合は、事前に施設へ確認するのがおすすめです。健康、安全、法律などについて専門的な判断が必要な場合は、最終的な判断は専門家にご相談ください。
出光美術館の基本情報
| 住所 | 東京都千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビル9階 |
|---|---|
| 電話番号 | 050-5541-8600 |
| 駐車場 | 専用駐車場なし |
| アクセス | 東京メトロ有楽町線 有楽町駅、都営三田線 日比谷駅周辺 |
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