弘前城の観光所要時間は?見どころからアクセスまで!観光プランの参考にされてください。
弘前城の見学所要時間と歴史について知りたい方へ。この記事では、弘前城400年の歴史を解説し、代々の城主、津軽氏についても触れながら、園内の見どころをチェックします。
東北唯一の現存天守閣はもちろん、広大な弘前公園全体の散策も楽しむための情報が満載です。弘前城の所要時間と観光プランとして、主要駅からのアクセス方法や周辺の駐車場と料金について、そして本丸・北の郭の入園料はいくらかも具体的に紹介。
日本一の桜の名所としても有名で、四季を彩る祭りも見逃せないこの場所で、最高の思い出を作るために、この記事で弘前城の所要時間を計画しましょう。
- 目的別の観光モデルコースと所要時間の目安
- 天守や櫓など弘前城の歴史的な見どころ
- 桜まつりをはじめとする四季のイベント情報
- アクセス、駐車場、入園料などの実用的な情報
弘前城の見学所要時間と歴史
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- 弘前城400年の歴史を解説
- 代々の城主、津軽氏について
- 園内の見どころをチェック
- 東北唯一の現存天守閣
- 弘前公園全体の散策も楽しもう
弘前城400年の歴史を解説
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弘前城は、1611年(慶長16年)に津軽藩二代目藩主・津軽信枚(のぶひら)によって築城された、400年以上の歴史を持つ城です。津軽統一を成し遂げた初代・為信(ためのぶ)が計画し、信枚が完成させました。当初は「鷹岡城(たかおかじょう)」と呼ばれていましたが、後に「弘前城」と改名されました。
築城当時は五層五階の壮大な天守がそびえていましたが、1627年(寛永4年)に落雷によって焼失。その後約200年間、天守のない時代が続きます。現在の天守は、1810年(文化7年)に九代目藩主・津軽寧親(やすちか)が、幕府の許可を得て本丸にあった櫓を改築し、「御三階櫓」として再建したものです。
明治時代に廃城令が出された後も、地元の人々の尽力により城郭は良好な状態で保存され、現在は市民や観光客に親しまれる公園となっています。この長い歴史が、城内の至る所に深みを与えています。
代々の城主、津軽氏について
弘前城は、築城から廃藩置県までの約260年間、一貫して津軽氏が城主を務めました。津軽氏は、戦国時代に津軽地方を統一した津軽為信を藩祖とする大名家です。
初代の為信は、豊臣秀吉や徳川家康といった天下人と渡り合い、弘前藩の礎を築きました。そして、二代目の信枚が父の遺志を継いで弘前城を完成させ、以降、津軽家の居城として津軽藩政の中心地となりました。
津軽家の主な城主
- 津軽為信(つがる ためのぶ):津軽統一を成し遂げた弘前藩の藩祖。弘前城の築城を計画。
- 津軽信枚(つがる のぶひら):為信の子。1611年に弘前城を完成させた二代目藩主。
- 津軽寧親(つがる やすちか):1810年に現在の天守(御三階櫓)を再建した九代目藩主。
城内の史料館では、城主であった津軽氏ゆかりの武具や資料が展示されており、藩政時代の歴史に触れることができます。
園内の見どころをチェック
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弘前城の見どころは、天守だけにとどまりません。広大な城跡は現在「弘前公園」として整備されており、園内には数多くの歴史的建造物や美しい景観が点在しています。
城内には、築城当初の姿を今に伝える3棟の「櫓(やぐら)」と5棟の「城門」が現存しており、これらはすべて国の重要文化財に指定されています。それぞれの門や櫓は、方角にちなんだ名前(丑寅、辰巳、未申など)が付けられており、防御拠点としての工夫を随所に見ることができます。
また、本丸へとかかる下乗橋(げじょうばし)や、城を囲む濠(ほり)など、藩政時代を偲ばせる遺構がほぼ完全な形で残っているのが大きな特徴です。これらの見どころを巡ることで、弘前城が持つ城郭としての機能美や歴史の重みを体感できるでしょう。
東北唯一の現存天守閣
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現在の弘前城天守閣は、江戸時代後期に再建されたもので、東北地方に唯一現存する江戸時代建造の天守として、非常に高い歴史的価値を持っています。
高さは約14.4mと、現存する三重天守の中では最も低いですが、雪国の城ならではの工夫が見られます。例えば、屋根には雪の重みに耐えられるよう、瓦ではなく銅板が葺かれています。内部は史料館として利用されており、津軽藩の歴史を物語る貴重な品々を見学することができます。
現在、天守は移動中です!
弘前城では現在、天守を支える石垣の修理工事が行われています。このため、天守閣は本来の位置から約70m離れた仮天守台へと曳家(ひきや)によって移動されています。石垣の上に乗っていない「動いたお城」という、今しか見られない大変珍しい光景を目にすることができます。工事の完了は2025年度以降の予定です。
弘前公園全体の散策も楽しもう
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弘前城を訪れる際は、ぜひ公園全体の散策をおすすめします。弘前城跡を整備した弘前公園は、その広さが約49.2ヘクタール(東京ドーム約10個分)にも及ぶ広大な都市公園です。
園内は本丸、二の丸、三の丸、四の丸、北の郭、西の郭の6つの郭で構成されており、それぞれが濠と土塁で区切られています。追手門から入園し、杉の大橋を渡り、南内門をくぐって本丸へ……と、順路に沿って歩くだけで、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。
園内をすべてじっくり歩くと2時間以上かかることも。時間に余裕がない方は、天守のある本丸エリアを中心に、時間に余裕がある方は武家屋敷なども含めて散策プランを立てるのが良いでしょう。
また、園内には約1,500種の草木が楽しめる「弘前城植物園」も併設されており、歴史だけでなく豊かな自然も満喫できるのが大きな魅力です。
弘前城の所要時間と観光プラン
- 主要駅からのアクセス方法
- 周辺の駐車場と料金について
- 本丸・北の郭の入園料はいくら?
- 日本一の桜の名所としても有名
- 四季を彩る祭りも見逃せない
- まとめ:弘前城の所要時間を計画しよう
主要駅からのアクセス方法
弘前城へのアクセスは、公共交通機関を利用するのが便利です。JR弘前駅を起点として、バスや徒歩で向かうことができます。
バスを利用する場合
JR弘前駅前から出ている100円循環バス(土手町コース)の利用が最も手軽です。「市役所前」バス停で下車すれば、弘前公園の追手門まで徒歩すぐです。所要時間は約15分です。
徒歩の場合
駅から弘前公園までは約2km、徒歩で約30分かかります。弘前の街並みを楽しみながらゆっくり歩きたい方にはおすすめです。
車の場合
東北自動車道の大鰐弘前ICから約25分です。ただし、公園内に一般車両用の駐車場はないため、周辺の有料駐車場を利用する必要があります。
タクシー利用も便利
JR弘前駅からタクシーを利用した場合、所要時間は約10分、料金は1,000円程度が目安です。時間がない方や、荷物が多い方には便利な選択肢です。
周辺の駐車場と料金について
車で弘前城を訪れる際は、弘前公園周辺の市営・私営の有料駐車場を利用することになります。さくらまつりなどの繁忙期は大変混雑するため、公共交通機関の利用も検討しましょう。
駐車場名 | 収容台数 | 料金(目安) | 特徴 |
---|---|---|---|
市立観光館 駐車場 | 普通車88台 | 最初の1時間無料、以降30分100円 | 追手門に最も近い地下駐車場。 |
弘前文化センター 駐車場 | 普通車110台 | 最初の1時間無料、以降30分110円 | 東門のすぐそば。 |
津軽藩ねぷた村 駐車場 | 普通車200台 | 1時間220円~ | 北門(亀甲門)に近い。施設利用で割引あり。 |
弘前市役所 駐車場 | – | 最初の1時間無料、以降30分100円 | 市役所の開庁日以外も利用可能。 |
※料金や営業時間は変更される場合があります。特にイベント期間中は特別料金が設定されることもあるため、事前に各施設の公式サイトなどで確認することをおすすめします。
本丸・北の郭の入園料はいくら?
弘前公園自体への入園は無料ですが、天守が位置する「本丸・北の郭」エリアと「弘前城植物園」は有料区域となっています。入園料は以下の通りです。
有料区域の入園料(2025年8月現在)
- 単独券(本丸・北の郭)
- 大人(高校生以上):320円
- 子供(小・中学生):100円
- 共通券(本丸・北の郭、植物園、藤田記念庭園)
- 大人(高校生以上):520円
- 子供(小・中学生):160円
開設期間に注意
有料区域に入れるのは、4月1日から11月23日までです。11月24日から翌年3月31日までの冬期間は、天守が閉館となり、有料区域も無料で開放されます。(ただし天守内部には入れません)
複数の施設を見学する場合は、お得な共通券の購入がおすすめです。券売所は南口(下乗橋近く)などに設置されています。
日本一の桜の名所としても有名
弘前公園は、「日本さくら名所100選」にも選ばれている日本一の桜の名所として全国的に有名です。園内には、ソメイヨシノを中心に、シダレザクラやヤエザクラなど52種類、約2,600本の桜の木が植えられています。
見頃は例年4月下旬から5月上旬。満開の桜が城の濠を埋め尽くす「花筏(はないかだ)」や、ライトアップされた夜桜は幻想的で、毎年200万人以上の花見客で賑わいます。
園内には日本最古のソメイヨシノや、ハート形に見える桜のスポットなど、探して歩くのも楽しい見どころがたくさんあります。桜の時期は、通常よりも散策時間を多めに見積もっておくのが良いでしょう。
四季を彩る祭りも見逃せない
弘前公園の魅力は春の桜だけではありません。一年を通して、四季折々の美しい景観を舞台にした祭りが開催され、市民や観光客を楽しませています。
- 春:弘前さくらまつり(4月下旬~5月上旬)
日本一の桜を愛でる、最も華やかな祭り。 - 秋:弘前城菊と紅葉まつり(10月中旬~11月上旬)
約1,000本の楓が色づく園内で、菊人形や菊のトピアリーが飾られます。紅葉のライトアップも美しいです。 - 冬:弘前城雪燈籠まつり(2月上旬)
市民手作りの雪燈籠や雪像が園内に並び、雪化粧した天守と共にライトアップされ、幻想的な冬の夜を演出します。
これらの祭りの期間中は、園内に多くの出店が並び、普段とは違う賑やかな雰囲気を楽しむことができます。訪れる時期が合えば、ぜひ立ち寄ってみてください。
まとめ:弘前城の所要時間を計画しよう
弘前城を観光する際の所要時間や見どころ、実用的な情報について解説しました。最後に、この記事の要点をまとめます。
- 弘前城の平均見学時間は約1時間半から2時間
- じっくり全てを巡るなら3時間以上を見込むのがおすすめ
- 主な見どころは東北唯一の現存天守や重要文化財の櫓・城門
- 弘前城は津軽氏が代々城主を務めた歴史ある城
- 城跡全体が広大な弘前公園として整備されている
- 公園は日本一の桜の名所として全国的に有名
- 春のさくらまつり、秋の紅葉まつり、冬の雪燈籠まつりも見逃せない
- 天守のある本丸・北の郭エリアは有料で入園料が必要
- 冬期間(11月24日~3月31日)は天守が閉館となる
- JR弘前駅からのアクセスは100円循環バスが便利
- 車の場合は周辺の有料駐車場を利用する
- 現在、天守は石垣修理のため本来の位置から移動中
- モデルコースなどを参考に自分に合ったプランを立てよう
- 時間に余裕を持ち、弘前城の歴史と四季の美しさを満喫しよう
弘前城の情報
公式サイト | 青森県観光情報サイト |
住所 | 青森県弘前市下白銀町 |
営業時間 | 無料区域:24時間 有料区域:9:00~17:00 |
料金 | 大人 320円 子供 100円 |
電話番号 | ー |
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