
香川県丸亀市でアートスポットを探していると、JR丸亀駅のすぐ前にある丸亀市猪熊弦一郎現代美術館が気になりますよね。MIMOCAの愛称で知られ、猪熊弦一郎の作品だけでなく、谷口吉生が設計した建築、企画展、常設展、ミュージアムショップなども楽しめる現代美術館です。
初めて訪れるなら、料金はいくらなのか、開館時間や休館日はどうなっているのか、駐車場はあるのか、JR丸亀駅からのアクセスや所要時間、写真撮影のルールなども気になるかなと思います。丸亀城と一緒に観光したい方も多いでしょう。
ただし、2026年10月現在は特に注意が必要です。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は施設改修のため長期休館中で、通常の展示室を見学することはできません。この記事では現在の休館情報を最初に確認したうえで、再開後の観光にも役立つ猪熊弦一郎の作品、建築の見どころ、通常時の観覧料やアクセス、駐車場などを詳しく紹介します。
- 2026年現在の長期休館と再開予定
- 猪熊弦一郎の作品と谷口吉生建築の見どころ
- 通常時の料金・開館時間・写真撮影ルール
- 丸亀駅からのアクセス・駐車場・所要時間
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は2026年10月現在休館中
最初に、これから訪れる方にとって最も重要な情報を確認しておきましょう。2026年10月現在、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は施設改修に伴う長期休館期間に入っています。
2026年6月29日から2027年3月末まで長期休館
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は、2026年6月29日から2027年3月末まで施設改修のため長期休館となっています。
そのため、2026年10月現在は通常の展覧会を鑑賞することができません。
2026年中に丸亀旅行を予定している方は、美術館が通常営業していると思って現地へ向かわないよう注意してください。
長期休館は2027年3月末までの予定ですが、改修工事の状況や再開準備によってスケジュールが変更される可能性があります。再開日や再開後の展覧会、料金、開館時間については、訪問前に必ず最新情報を確認してください。
再開後の展覧会情報にも注目
MIMOCAでは猪熊弦一郎の作品を紹介する常設展に加えて、国内外の現代美術を扱う企画展が開催されてきました。
休館直前となる2026年3月1日から6月28日までは、猪熊弦一郎の長い画業をたどる「猪熊弦一郎展 20歳から90歳まで」が開催されていました。
猪熊は約70年にわたって制作を続け、若い頃の具象表現からニューヨーク時代以降の抽象表現まで、ひとつのスタイルに留まらず変化を続けた画家です。
再開後にどのような作品や企画展が見られるのかも楽しみにしたいところですね。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館とは?
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は、単純に猪熊弦一郎の作品を集めただけの個人美術館ではありません。猪熊本人が設立段階から関わり、現代美術を積極的に紹介する場所として誕生しました。
愛称はMIMOCA
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は、丸亀市の市制施行90周年記念事業として1991年11月23日に開館しました。
英語名のMarugame Genichiro-Inokuma Museum of Contemporary Artから、MIMOCA(ミモカ)の愛称で親しまれています。
場所はJR丸亀駅南口の目の前です。
地方の美術館というと駅からバスや車で向かう施設も少なくありませんが、MIMOCAは駅を出るとすぐ建物が見えるほどの近さです。
電車で香川県を巡る旅行でも立ち寄りやすい立地ですね。
猪熊弦一郎から寄贈された約2万点を所蔵
MIMOCAは、猪熊弦一郎本人から寄贈された約2万点の作品を所蔵しています。
作品数が多いため、すべてを一度に展示するわけではありません。テーマを設定した常設展によって、その都度異なる猪熊の作品世界を紹介しています。
若い頃の人物画や静物画から、ニューヨーク時代以降の抽象作品、晩年の自由な表現まで、猪熊の画風は大きく変化しています。
「この画家はこういう絵を描く人」とひとことで説明しにくいところが、私は猪熊作品の面白さだと思います。
猪熊弦一郎とはどんな画家?
MIMOCAを訪れる前に猪熊弦一郎について少し知っておくと、作品の見え方がかなり変わります。香川県との関係だけでなく、パリやニューヨークなど海外でも活動した国際的な画家でした。
香川県に生まれた20世紀の画家
猪熊弦一郎は1902年に香川県で生まれ、1993年まで制作を続けた画家です。
東京美術学校で学び、1938年にはフランスへ渡ってパリで制作しました。
第二次世界大戦前に帰国した後も日本で活動を続け、1955年、50歳を過ぎてからニューヨークへ渡ります。
ニューヨークには約20年間滞在し、その後は東京とハワイにも制作拠点を置きながら、90歳まで精力的に作品を制作しました。
活動した場所だけを見ても、日本、パリ、ニューヨーク、ハワイとかなり幅広いですよね。
具象から抽象まで画風が変化
猪熊弦一郎の作品を見ると、制作された年代によって画風がかなり違います。
若い頃には人物や身近な物を描いた具象的な作品が多く見られますが、ニューヨークへ移住した1950年代以降は抽象表現へと大きく変化していきました。
晩年になると、顔、鳥、馬、数字、文字のような形が画面の中を自由に動き回る作品も目立ちます。
約70年の画業を年代順に追うと、一人の画家とは思えないほど表現が変化しているのが猪熊弦一郎の大きな魅力です。
猪熊弦一郎は絵画だけでなく、壁画、グラフィック、テキスタイル、家具など幅広い分野で活動しました。生活の中へ美術を取り入れようとした姿勢も、作品を見るうえで知っておきたいポイントです。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の見どころ
MIMOCAの魅力は展示作品だけではありません。建物に入る前から猪熊弦一郎の作品が現れ、美術館建築そのものも鑑賞対象になります。
正面を飾る巨大壁画「創造の広場」
JR丸亀駅南口から美術館へ向かうと、まず目に入るのが建物正面に広がる猪熊弦一郎の巨大な壁画「創造の広場」です。
駅前広場に面した大きなファサードと作品が一体になっているため、「ここから美術館」という明確な境界を感じにくい造りになっています。
美術館の中へ入らなくても、駅前の日常空間の中にアートが存在しているんですね。
館内へ急ぐ前に少し離れた場所から建物全体を眺めてみると、壁画と建築の関係が分かりやすいと思います。
谷口吉生が設計した美術館建築
MIMOCAを設計したのは、建築家の谷口吉生です。
谷口吉生は後にニューヨーク近代美術館(MoMA)の増改築なども手がけた建築家で、MIMOCAでは猪熊弦一郎と対話しながら設計を進めました。
建物は地下1階・地上3階で構成され、館内には自然光を取り込んだ明るく開放的な空間が広がっています。
1階から3階へ伸びる大階段も印象的です。
階段を上る途中で振り返ると、建築によって切り取られた丸亀駅前の風景を見ることができます。
私は展示室だけを見るのではなく、壁、天井、階段、光、窓から見える街まで含めて鑑賞するのがおすすめです。
高さ約7mの展示室
館内には性格の異なる展示空間が設けられています。
2階にはプロポーションの異なる展示室があり、3階には天井高約7mというスケールの大きな展示室があります。
大型作品やインスタレーションなど、現代美術ならではの展示にも対応できる空間です。
MIMOCAは猪熊弦一郎自身が「現代美術館」であることを強く望んだ施設なので、猪熊作品の保存・展示だけではなく、その時代の新しい表現を紹介する企画展も重要な役割になっています。
常設展と企画展の違い
初めてMIMOCAを訪れる場合は、「猪熊弦一郎だけの美術館なの?」と思うかもしれません。実際には、猪熊作品を紹介する常設展と、現代美術を中心とする企画展の両方があります。
常設展では猪熊弦一郎の作品を紹介
常設展では、約2万点に及ぶ所蔵作品の中からテーマを設定して猪熊弦一郎の作品を紹介しています。
同じ美術館へ何度か訪れても、そのときのテーマによって違う作品に出会える可能性があります。
休館前の2026年3月1日から6月28日までは「猪熊弦一郎展 20歳から90歳まで」が開催され、自画像や婦人像、ニューヨーク時代の作品、晩年の作品などを通して長い画業をたどる構成となっていました。
猪熊の作品を初めて見る方にとっても、年代ごとの変化を知ることができる内容でした。
企画展では国内外の現代美術を紹介
企画展では、猪熊弦一郎以外の国内外のアーティストも積極的に紹介されています。
MIMOCAが単なる記念館ではなく「現代美術館」と名乗っている理由がここにあります。
猪熊自身が、未来へ向かって新しいものを発見する作家を紹介する美術館であってほしいと考えていたことが、現在の企画展にも受け継がれています。
そのため訪れる時期によって、美術館全体の印象がかなり変わる可能性があります。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の料金
2026年10月現在は長期休館中のため、通常の観覧券を購入して展示室へ入ることはできません。ここでは再開後の参考として、休館前の通常料金体系を紹介します。
常設展は一般300円が基本だった
長期休館直前の2026年に開催された常設展では、一般300円、大学生200円が基本料金でした。
| 区分 | 休館前の常設展料金 |
|---|---|
| 一般 | 300円 |
| 大学生 | 200円 |
| 高校生以下または18歳未満 | 無料 |
| 各種障害者手帳を持つ方と介護者1名 | 無料 |
企画展を開催している場合は、常設展とは別の料金設定になることがあります。
たとえば過去の大型企画展では一般1,500円、大学生1,000円などの料金が設定された例もありました。
つまり「MIMOCAは300円で見られる」と固定して考えるのではなく、訪問時に開催されている展覧会によって料金が変わると考えておくほうがいいでしょう。
上記は長期休館前の料金です。施設改修後の観覧料が同じになるとは限りません。再開後に訪れる場合は、正確な情報は公式サイトをご確認ください。
開館時間と休館日は?
再開後に訪れる方の参考として、長期休館前の通常開館時間も確認しておきましょう。展覧会によって臨時休館日が設定されることもあります。
通常は10時から18時まで
長期休館前の基本的な開館時間は、10時から18時まででした。
展示室への最終入館は17時30分です。
閉館直前に到着すると展示をゆっくり見られないため、少なくとも1時間程度の余裕を持って到着したいところです。
基本の休館日は月曜日
通常時の休館日は月曜日が基本です。
ただし、祝日に当たる月曜日を開館し、その後の平日を休館とするケースがあります。
年末や展示替え、施設メンテナンスなどによる休館日も設定されます。
特に遠方から旅行する場合は、曜日だけで判断せず、その年の開館カレンダーを確認しておくと安心ですね。
写真撮影はできる?
MIMOCAでは、常設展と企画展で撮影ルールが異なる場合があります。撮影できる作品であっても、作品保護やほかの来館者への配慮が必要です。
常設展は基本的に写真撮影可能
通常時のMIMOCAでは、常設展で写真撮影が可能です。
ただし、撮影禁止マークが付いている展示物は撮影できません。
企画展については展覧会ごとに撮影条件が異なるため、展示室入口の案内を確認する必要があります。
撮影可能な場合でも、フラッシュ、三脚、自撮り棒などの機材は使用できません。
撮影した写真や動画についても、基本的には私的利用の範囲となります。
企画展では作品の権利関係などによって「この作品は撮影可、この作品は不可」と分かれることがあります。展示室へ入る前に撮影マークを確認しておくと迷いにくいです。
所要時間はどのくらい?
MIMOCAの所要時間は、常設展だけを見るのか、企画展や建築、ショップ、美術図書室まで楽しむのかによって変わります。
約1時間から1時間30分を目安にしたい
通常営業時に常設展と企画展を一通り鑑賞するなら、約1時間から1時間30分をひとつの目安にすると動きやすいと思います。
作品をテンポよく見るなら1時間以内で回れる場合もありますが、猪熊作品をじっくり見たり、建築を眺めたりすると時間が必要です。
企画展の規模が大きい時期なら、2時間ほど確保してもいいでしょう。
所要時間は展示内容や鑑賞ペースによって大きく変わるため、あくまで一般的な目安です。
美術図書室やショップまで見るなら余裕を持とう
館内には展示室以外にも、美術図書室やミュージアムショップがあります。
美術図書室では、美術に関する書籍、雑誌、展覧会図録などを無料で閲覧できます。
ミュージアムショップには、猪熊弦一郎の作品をモチーフにしたオリジナル商品などが並び、通常営業時には約200種類のアイテムが扱われていました。
展示を見終えたあとにショップを眺めていると意外と時間が過ぎるので、お土産も選びたい方は余裕を持った予定がおすすめです。
JR丸亀駅からのアクセス
MIMOCAの大きな魅力のひとつがアクセスの良さです。JR丸亀駅の目の前なので、公共交通機関を使った香川旅行でも訪れやすい美術館です。
JR丸亀駅南口から徒歩約1分
電車の場合はJR丸亀駅南口から徒歩約1分です。
南口を出ると駅前広場に美術館があり、猪熊弦一郎の「創造の広場」が目に入ります。
高松駅から丸亀駅までは予讃線の快速利用で約30分が目安です。
岡山方面からも瀬戸大橋を渡る特急列車などを利用できるため、本州側から公共交通機関で訪れる場合にも便利です。
車なら坂出IC・善通寺ICから約15分
車の場合、高松自動車道の坂出ICまたは善通寺ICから約15分が目安です。
本州から瀬戸大橋経由で訪れる場合は、坂出北ICから約15分です。
道路状況や渋滞によって所要時間は変わるため、休日や観光シーズンは時間に余裕を持って移動しましょう。
駐車場はある?
MIMOCAには、JR丸亀駅前地下駐車場を利用する仕組みがあります。美術館と丸亀駅、丸亀城周辺を組み合わせて観光する場合にも便利な場所です。
JR丸亀駅前地下駐車場を利用
通常営業時は、JR丸亀駅前地下駐車場を利用すると2時間無料となるサービスがあります。
美術館1階受付で駐車券を提示する仕組みです。
ただし、2026年10月現在は美術館そのものが長期休館中です。休館中の駐車料金サービスの扱いについては、通常営業時と同じとは限りません。
駐車料金や無料サービス、利用可能時間などは変更される可能性があります。車で訪れる場合は、現地駐車場の最新料金と利用条件を確認してください。
丸亀城と一緒に観光しやすい
MIMOCAは丸亀駅前にあり、丸亀を代表する観光スポットである丸亀城にも歩いて向かえます。美術館の再開後は、アートと城を組み合わせた観光コースもおすすめです。
丸亀城までは徒歩で移動できる
JR丸亀駅から丸亀城までは徒歩約15分が目安です。
そのため、通常営業時なら「丸亀駅到着→MIMOCA→丸亀城」という流れで、車を使わずに主要スポットを巡ることができます。
丸亀城は高石垣と現存木造天守で知られる城です。
ただし城内は平坦ではなく、天守へ向かうには急な坂を上る必要があります。
歩く距離や天守までの所要時間については、丸亀城の回り方と天守までの所要時間で詳しく紹介しています。
美術館と丸亀城なら半日観光も可能
MIMOCAの通常時の鑑賞に1時間から1時間30分、丸亀城の散策に1時間30分から2時間ほどを考えると、移動や食事を含めて半日程度の観光プランを組みやすいです。
丸亀駅周辺には讃岐うどんを楽しめる店もあるので、香川らしい食事を組み合わせるのもいいですね。
香川県内のほかの観光地も検討している方は、香川県のおすすめ観光スポットも旅程づくりの参考になります。
子連れや車いすでも利用できる?
MIMOCAは駅前にあり、館内にもさまざまな来館者が利用できる設備が用意されています。再開後に設備が変更される可能性はありますが、休館前の状況を参考に紹介します。
ベビーカーや車いすの貸し出しがある
通常営業時には、1階受付でベビーカーや車いすの貸し出しが行われています。
授乳や車いす、ベビーカーの利用について困った場合も、受付へ相談できるようになっています。
また、猪熊弦一郎は子どもたちの感性や創造力を育てる活動を大切にしており、館内には造形スタジオも設けられています。
美術館というと「子どもには難しそう」と感じるかもしれませんが、MIMOCAでは子ども向けのワークショップなども長年開催されてきました。
大きな荷物は受付で相談できる
館内にはロッカーがあり、ロッカーに入らないスーツケースなどの大きな荷物については1階受付で預かってもらえる運用となっています。
JR丸亀駅のすぐ前という立地なので、旅行途中に立ち寄る方にとって使いやすいですね。
ただし、改修後にサービス内容や設備が変更される可能性があります。身体状況や介助の必要性など、安全に関わる判断が必要な場合は事前に施設へ相談し、必要に応じて最終的な判断は専門家にご相談ください。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の魅力を再開後に楽しもう
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は、約2万点に及ぶ猪熊弦一郎の作品、国内外の現代美術、そして谷口吉生の建築を一緒に楽しめる美術館です。
特に印象的なのは、美術館へ入る前から始まっているアート体験です。
JR丸亀駅を出ると巨大壁画「創造の広場」が現れ、その先にゲートプラザ、大階段、自然光の入る館内空間が続きます。
作品を建物の中へ閉じ込めるのではなく、駅前の街と美術館がゆるやかにつながっているところがMIMOCAらしさですね。
2026年10月現在は施設改修のため長期休館中で、通常の展覧会を鑑賞することはできません。休館予定期間は2026年6月29日から2027年3月末までです。
再開後には展覧会、観覧料金、開館時間、館内サービスなどが変更される可能性があります。この記事で紹介した料金や所要時間などの数値は休館前の情報を基準とした一般的な目安です。訪問を計画する際は、正確な情報は公式サイトをご確認ください。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の基本情報
| 住所 | 香川県丸亀市浜町80-1 |
|---|---|
| 電話番号 | 0877-24-7755 |
| 営業時間 | 10:00~18:00(入館17:30まで) |
| 定休日 | 月曜日(祝休日の場合は翌平日)、年末年始、展示替え等 |
| 駐車場 | 周辺駐車場を利用 |
| アクセス | JR丸亀駅南口すぐ |
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の場所
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